
発売年:1985年
開発元:クリスタルソフト
ジャンル:ファンタジーRPG
発売機種:PC-88、X1
0060
-記念すべき60回目は思い出のRPG-

* WIZに次ぐRPG?
さて、このレトロゲームの紹介もついに60回(まだ移行出来てないものもありますが)を迎えました。
その記念すべき回に何を紹介しようか悩んだのですが、私が内容や出来の評価に関係なく、個人的にハマってた時間が長いRPGといえば「ウィザードリィ(以下:WIZ)」なのですが、じゃあそれに次いで同じ頃ハマってたRPGってなんだっけ?とふと考えました。
そして思いだしたのが、この「ファンタジアン」です。「夢幻の心臓」「リザード」「クリムゾン」なんかでお馴染のクリスタルソフト1985年の作品ですね。
ちなみによく混同される作品にスタークラフトの「ファンタジー」、同じクリスタルソフトの「アドバンストファンタジアン」がありました。
本作は私がバリバリのX1ユーザーだったころ、WIZとほぼ同時期に買ったRPGで、比重的にはWIZのほうがハマってた割合が多いのですが、こっちも負けないくらいハマってました。学校から帰ってきてX1でWIZを立ち上げて夜中まで遊んで、そのあとファンタジアンみたいになってましたw
なもんでこのゲーム、やたらと寝落ちしそうになりながら遊んだ記憶が多い、そんな作品です。

* システム(キャラメイク)
本作はWIZのように冒険に連れていくキャラクターを自分で作る事が出来ます(最大20人まで登録可能)。
選択できる種族は、人間、ドワーフ、エルフ、ノームといったWIZでも定番の種族から、ハーフリング、ハーフエルフ、ハーフオークといった当時のコンピューターRPGではまだメジャーじゃなかった種族もありました。
パラメーターはWIZと同じで、選択した種族による基本パラメーターに、ランダム値のボーナスポイントを割り振るという方式もWIZと同様でした(ただWIZ二は無かった「性別」があった)。
パラメーターの割り振りが終わったら、今度は職業(クラス)を決めるのですが、選択できる職業は闘士、盗賊、幻術師、修道士の4つしかありません。そのかわりあるタイミングで、それぞれ上位職(闘士なら戦士、修道士は牧師というように)クラスチェンジできます。

* システム(ダンジョン)
キャラクターを最低5人作ったら「商店」で買い物をして「遺跡」に出発します。
ダンジョンはWIZと同じワイヤーフレームの3Dダンジョンになっています。さらにキャンプをはって魔法を使ったり、隊列を変えたり、全員の武器を装備しなおしたりする方法もWIZとほぼ同じようになっています。
よく言えばWIZ経験者ならずんなり入れる仕様であり、悪く言えばシステムをパクっと行ってしまった感じです。
ただWIZに比べて移動スピードが遅かったのは、どうしても気になりましたね。ワイヤーフレームの描画がWIZより豪華なせいだったんでしょうかね?w

* システム(戦闘)
ダンジョンを歩いているとランダムで敵に遭遇します。ここまでは、WIZの真似っこな感じでしたが、ここからはファンタジアンオリジナルのシステムです!(って基本はウルティマなんだけどね)
戦闘が始まると画像のように左に碁盤のようなものが現れ、そこに自キャラ達と敵のキャラクターが配置されます。そしてプレイヤーはシミュレーションゲームのようにパーティのメンバーをそれぞれ動かしながら、怪物を攻撃し、敵を全滅させれば勝利となります。
このへんは「ウルティマ」と同じで、いわゆる今で言う「タクティカルバトルシステム」なのですが、ここからが違うんです。
本作の戦闘は「リアルタイム」で行われます。
…うーん、でも「リアルタイム」っていうとちょっと語弊があるかもしれませんね。

厳密にはターン制でなく「素早さ」の順に各キャラクターが順番に行動するようになっていて、それぞれの行動の際にコマンド入力を受け付ける「時間制限(3秒くらい)」があるんです。
なのでそのキャラクターの順番が回ってきてから「何させよう…」って考えてると、あっというまに時間となり、何もできないまま次のキャラクターに順番が移ってしまうんです。このシステムは当時なかなか画期的でした。
なんせ戦闘始まっちゃったら、戦闘が終わるまで席を外せないですし(ポーズ機能も無いし)、おろおろしてたらすぐ順番飛ばされちゃうし、さらに戦闘中に居眠りなんかしちゃったら袋叩きにあっちゃいますからねw
とはいえ、実はそれほど厳密な時間制限では無く、例えば「CAST SPELL(魔法を使う)」を選んだ時に、何に魔法を使うのか?という選択ウィンドウが出ている時などは時間は止まっていました。
まあこのゲームの魔法名称も解りにくいものだったので、そうでもしてくれないと仕様ミスが多発しちゃいますw

ここまでの説明だとウィザードリィとウルティマの劣化コピーゲームみたいに感じた人もいるかもしれません。
もしそうであったとしても、実際それを否定できる要素が少ないのは事実です。システム面はかなり真似している割に、敵の数や武器の数も少ないし、謎っぽい謎も無ければ、ダンジョンの階層はWIZの半分程度だし。
さら悲しい事に、なんとLVのMAXは10っていうね…。正直ボリューム面での不満は多かったです。
でも当時としては新鮮だった制限時間付きのタクティカルバトルっていうのが、とても珍しかったし、なにより緊張感があって面白かったのでかなりハマる事が出来ました。
敵が多く出てきたときの戦闘はどうしても長丁場になるんですが、そういう時に父親や母親から呼び出し食らったりするとね、もう怒られるギリギリまでの限界バトル(リアルの)になったものですw
ちなみに本作は、これもWIZと同じでゲームクリア後もそのキャラクターで迷宮探索を続ける事が出来ました。
しかしLVのMAXが10だったり、アイテムの数、モンスターの数、迷宮の階層が少なかったせいで、そこまでやりこむには至らなかったのが非常に残念でした。
でも非常に思い出に残る作品でした。
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* WIZに次ぐRPG?
さて、このレトロゲームの紹介もついに60回(まだ移行出来てないものもありますが)を迎えました。
その記念すべき回に何を紹介しようか悩んだのですが、私が内容や出来の評価に関係なく、個人的にハマってた時間が長いRPGといえば「ウィザードリィ(以下:WIZ)」なのですが、じゃあそれに次いで同じ頃ハマってたRPGってなんだっけ?とふと考えました。
そして思いだしたのが、この「ファンタジアン」です。「夢幻の心臓」「リザード」「クリムゾン」なんかでお馴染のクリスタルソフト1985年の作品ですね。
ちなみによく混同される作品にスタークラフトの「ファンタジー」、同じクリスタルソフトの「アドバンストファンタジアン」がありました。
本作は私がバリバリのX1ユーザーだったころ、WIZとほぼ同時期に買ったRPGで、比重的にはWIZのほうがハマってた割合が多いのですが、こっちも負けないくらいハマってました。学校から帰ってきてX1でWIZを立ち上げて夜中まで遊んで、そのあとファンタジアンみたいになってましたw
なもんでこのゲーム、やたらと寝落ちしそうになりながら遊んだ記憶が多い、そんな作品です。

* システム(キャラメイク)
本作はWIZのように冒険に連れていくキャラクターを自分で作る事が出来ます(最大20人まで登録可能)。
選択できる種族は、人間、ドワーフ、エルフ、ノームといったWIZでも定番の種族から、ハーフリング、ハーフエルフ、ハーフオークといった当時のコンピューターRPGではまだメジャーじゃなかった種族もありました。
パラメーターはWIZと同じで、選択した種族による基本パラメーターに、ランダム値のボーナスポイントを割り振るという方式もWIZと同様でした(ただWIZ二は無かった「性別」があった)。
パラメーターの割り振りが終わったら、今度は職業(クラス)を決めるのですが、選択できる職業は闘士、盗賊、幻術師、修道士の4つしかありません。そのかわりあるタイミングで、それぞれ上位職(闘士なら戦士、修道士は牧師というように)クラスチェンジできます。

* システム(ダンジョン)
キャラクターを最低5人作ったら「商店」で買い物をして「遺跡」に出発します。
ダンジョンはWIZと同じワイヤーフレームの3Dダンジョンになっています。さらにキャンプをはって魔法を使ったり、隊列を変えたり、全員の武器を装備しなおしたりする方法もWIZとほぼ同じようになっています。
よく言えばWIZ経験者ならずんなり入れる仕様であり、悪く言えばシステムをパクっと行ってしまった感じです。
ただWIZに比べて移動スピードが遅かったのは、どうしても気になりましたね。ワイヤーフレームの描画がWIZより豪華なせいだったんでしょうかね?w

* システム(戦闘)
ダンジョンを歩いているとランダムで敵に遭遇します。ここまでは、WIZの真似っこな感じでしたが、ここからはファンタジアンオリジナルのシステムです!(って基本はウルティマなんだけどね)
戦闘が始まると画像のように左に碁盤のようなものが現れ、そこに自キャラ達と敵のキャラクターが配置されます。そしてプレイヤーはシミュレーションゲームのようにパーティのメンバーをそれぞれ動かしながら、怪物を攻撃し、敵を全滅させれば勝利となります。
このへんは「ウルティマ」と同じで、いわゆる今で言う「タクティカルバトルシステム」なのですが、ここからが違うんです。
本作の戦闘は「リアルタイム」で行われます。
…うーん、でも「リアルタイム」っていうとちょっと語弊があるかもしれませんね。

厳密にはターン制でなく「素早さ」の順に各キャラクターが順番に行動するようになっていて、それぞれの行動の際にコマンド入力を受け付ける「時間制限(3秒くらい)」があるんです。
なのでそのキャラクターの順番が回ってきてから「何させよう…」って考えてると、あっというまに時間となり、何もできないまま次のキャラクターに順番が移ってしまうんです。このシステムは当時なかなか画期的でした。
なんせ戦闘始まっちゃったら、戦闘が終わるまで席を外せないですし(ポーズ機能も無いし)、おろおろしてたらすぐ順番飛ばされちゃうし、さらに戦闘中に居眠りなんかしちゃったら袋叩きにあっちゃいますからねw
とはいえ、実はそれほど厳密な時間制限では無く、例えば「CAST SPELL(魔法を使う)」を選んだ時に、何に魔法を使うのか?という選択ウィンドウが出ている時などは時間は止まっていました。
まあこのゲームの魔法名称も解りにくいものだったので、そうでもしてくれないと仕様ミスが多発しちゃいますw

ここまでの説明だとウィザードリィとウルティマの劣化コピーゲームみたいに感じた人もいるかもしれません。
もしそうであったとしても、実際それを否定できる要素が少ないのは事実です。システム面はかなり真似している割に、敵の数や武器の数も少ないし、謎っぽい謎も無ければ、ダンジョンの階層はWIZの半分程度だし。
さら悲しい事に、なんとLVのMAXは10っていうね…。正直ボリューム面での不満は多かったです。
でも当時としては新鮮だった制限時間付きのタクティカルバトルっていうのが、とても珍しかったし、なにより緊張感があって面白かったのでかなりハマる事が出来ました。
敵が多く出てきたときの戦闘はどうしても長丁場になるんですが、そういう時に父親や母親から呼び出し食らったりするとね、もう怒られるギリギリまでの限界バトル(リアルの)になったものですw
ちなみに本作は、これもWIZと同じでゲームクリア後もそのキャラクターで迷宮探索を続ける事が出来ました。
しかしLVのMAXが10だったり、アイテムの数、モンスターの数、迷宮の階層が少なかったせいで、そこまでやりこむには至らなかったのが非常に残念でした。
でも非常に思い出に残る作品でした。
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コメント
コメント一覧 (4)
私の世代は「リアルではテーブルトークRPG、PCはファンタジーRPG、ゲーセンでは縦スクロールシューティング」と、とにかく遊び倒したものです。
ある意味、「クソゲー」の無かった黄金時代でしたね。
だから遊ぶ側も楽しもう!という気持ち満々でゲームしてましたから、多少内容に問題があっても「クソゲー」のような扱いは少なかったとは思います。
ちょっと自分に合わなければ「クソゲー」扱いになる時代とはちょっと違ってましたね。
タクティカルバトルはウルティマⅢなんかで採用されてましたが、この時期の国産RPGでこのシステムを採用したのはこの作品が初かもしれませんね。それくらい斬新に思えました。しかし転職はあるものの、レベルマックスが10ってのは今じゃ考えられない数字ですよねw