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発売年:1986年
発売元:日本テレネット
ジャンル:ゴルフRPG
発売機種:PC-88、PC-98、MSX、FM-7、X1
※画像は個別に指定が無い限りPC88版のものです
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blog_kanrinin
ところでお主にとって、「ゴルフゲームといえばこれ!」という作品はあるかのう?
「みんなのGOLF」かの?それとも「スカッとゴルフ パンヤ」かの?
古今東西ゴルフゲームもいろいろ存在するじゃろうが、わしがゴルフゲームと聞いたら、まず最初に名前をあげるであろうゲーム。
今回紹介するのは、わしにとってそういう存在のゲームなんじゃな。

では中に入るがよい、元帥の塔 FLOOR 27 じゃ!

アルバトロスとは?

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「アルバトロス」は、1986年に「ファイナルゾーン」や「夢幻戦士ヴァリス」の「日本テレネット」から発売されたゴルフゲームで、エニックスの「ワールドゴルフ」と並び、パソコンのゴルフゲームとしては高い知名度を持っていた作品である。

本作の大きな特徴として、ホールの全体マップとは別にホールの拡大画面があり、ショットすると玉の動きに合わせてその拡大画面がスクロールするというのがあった。また後に、システムはそのままで「拡張コース」が3作品発売されたという珍しい作品でもある。

また日本テレネットならではの美しいBGMと、ゴルフゲームでありながら「ヴィジュアルシーン」にも凝っていた点でも印象に残る作品である。

ではレッツプレイゴルフ!

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本作をスタートすると、まずネームエントリー画面になる。ここでは最大10人まで登録が可能で、その中から最大3人まで同時プレイが可能になっている。また登録したデータでコースを終えると、その成績によってハンディキャップが記録されるようになっており、実際のゴルフのように上手な人とでも一緒に遊べるような配慮がされていた。

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次に具体的なプレイ方法としては、まずテンキーの2、8で使用するクラブを選択し、同じくテンキーの4、6でショットの方向を決める。続いて画面右のポールのグラフィック上を青いバーが上段中段下段と移動しているので決まったらスペースキー、続いて今度はポールのグラフィック上を黄色い縦線が左右に移動するので決まったらスペースキーを押す。

ちなみにこのボールグラフィック上の選択行為は、要するにボールのどの位置を打つのかという選択をグラフィカルに表現した当時はまだ珍しいもので、これによりボールの弾道に変化を加える事が可能であった。

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そして最後に画面右下の連なった赤いランプが上下に移動を繰り返すので、スペースキーを押してショットの強さ(上に行くほど強いショットになる)を決定。すると右下にスイングをする男性のアニメーションが表示され、そしてショットが実行されるのである。

実は画期的?スクロールするゴルフゲーム

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本作の画面構成は、当時のゴルフゲームとしては非常に画期的だったといえる。それまでの一般的なゴルフゲームの画面は、1画面にそのコースの全体マップが表示され、そのマップの上をボールが飛んでいくというものであった。これは解りやすい反面、やはり迫力や臨場感に欠けていたと言えるだろう。
参考画像(1985年/エニックス/「ワールドゴルフ」より)

しかし本作では従来のコース全体マップ画面とは別に、今現在ボールがある場所周辺を表現した部分マップ画面が存在していたのである。そしてショットが実行されると、左側のコース全体マップ上にあるボールがショットした方向に飛んでいくのだが、それと同時に右側の部分マップ画面にあるボールもその方向に飛んでいくのだ。

しかもこのときなんと、右側の画面はボールを追ってその方向にマップがスクロールするのである。これは迫力、臨場感、そしてショットする快感、全てで当時の他のゴルフゲームを凌駕していたと言えるだろう。こう言ったボールをカメラが追っていくような演出は、現在のゴルフゲームにも継承されている手法となっている。

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因みにボールがグリーンに乗った場合は、部分マップ画面がグリーン全体を表示したものに切り替わるようになっており、ショット前はクラブや打点の選択はなくパワーの選択のみになる、全体マップの風向きを表示するところが芝目になるなどの変更があった。

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日本テレネット作品の特徴といえば、BGMとヴィジュアルシーンだろう。本作はゴルフゲームでありながら、その点でも他のゴルフゲームと違っていた。ホールでのプレイ中にはBGMは鳴らないものの、9番ホールを終了するとコーヒーブレイクとなり、穏やかなBGMと一枚のグラフィックが表示されるのである。

また18番ホールを終えた後には、なんと割とちゃんとしたエンディングが流れるのだ。ゴルフゲームでエンディングがあるというのも当時で考えると非常に珍しい。やはりここは日本テレネットならではの「こだわり」というところなのだろう。

ちなみにこのエンディングで流れる「Twilight Blue」という曲は、ぶっちゃけゴルフゲームに使う曲か?と思うくらいに素晴らしい曲であり、夜を迎えたクラブハウスの画像を背景にスタッフロールが流れ、曲の終わり似合わせてクラブハウスの明かりが消える演出も素晴らしいので、一見一聴の価値ありである。

気合の入った拡張コース!

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本作はディスク3枚組み(MSX版はROM+カセットテープ2本)となっており、Disk1には初級コース、そしてDisk2には中級、Disk3には上級のコースがそれぞれ18ホール入っていた。当時で言えばこれだけのボリュームでも十分に遊び応えがあったのだが、本作は後に「拡張コース」というものを発売している。

拡張コースには「エキスパートコース」、「ビジュアルコース」、「ワールドコース」、「名門コース I」、「名門コース II」などがあり、それぞれディスク2枚組みで、バリエーションの様々なホールが18ホール2コース入っていた。その中でも特にビジュアルコースは、ホールの全体マップが有名人の顔になっていたり、コースがSF世界のようになっていたりと非常に奇抜で、当時のパソコン雑誌の広告でもその画像は一際目を惹いていた。

この拡張コースは、本作を遊んだユーザーからの「追加のコースを作って欲しい!」という強い要望があって製作されたものらしく、「続編」ではなく「追加コース」を求める声が多かったというのは、本作のゲームシステムが既に高い完成度を持っていたことを現しているだろう。

実際に遊んでみるとわかるのだが、本作はシステムもシンプルで遊びやすく、前述したように迫力、臨場感、そしてショットする快感も高い、これという欠点の無い非常に高水準のゴルフゲームだったと言える。

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blog_kanrinin
どうじゃったかのう?
わしは当時本作のX1版を持っておったんじゃが、ゴルフなんぞ全然興味は無かったのにも関わらず、かなり長く遊んだのを覚えておる。AVGで行き詰ったり、RPGのレベル上げに疲れたり、そんな時にも良い気分転換になったもんじゃ(それで気分転換の枠を超えて熱中してしまったりw)。

そういえば、さっき「これと言って欠点の無い」とあったがの、もし強いて言うのであれば、現在のボールの位置からピンまでの距離に応じてクラブを自動選択してくれれば助かった、というくらいじゃな。まあ当時のゴルフゲームにはそんな機能無いのが当たり前だったんじゃがw

ところで、ちょっと耳障りの良くない話かもしれんのじゃが、当時の「日本テレネット(及びウルフチーム)」の作品には ”凄く光るものはあるのに、それをゲームで活かせてない” という印象を個人的に持っておる。ゲームの設定や世界観、BGM、そしてヴィジュアルシーンについては高水準のものなのに、肝心のゲーム部分にいろいろ問題があって…という事じゃ。

しかし、この「アルバトロス」という作品に限って言えばそれが無いんじゃ。全ての面において高水準の作品、そういう意味では非常に貴重な作品じゃな。あ、念のために言っておくが、わしは少なくともこの頃の日本テレネット(そしてウルフチーム)という会社は好きじゃったよ。いつもユーザーをワクワクさせるものを提供してくれていたからのう。

結果は追いつかなかったかもしれんが、輝きだけは持っていた会社だった。
わしはそう思うんじゃ。

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