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発売年:1990年
開発元:ジャスト
ジャンル:アダルトAVG
発売機種:PC-88、PC-98、X68000など

※本作はR-18のアダルトタイトルです。
 本記事に直接的な性描写画像は載せていませんが、不快に思われる方は閲覧を中止してください。
 また画像には自主的に修正をかけているものがあります。
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一般的に「番外編」という言葉は”本編の流れに沿ってはいるがその展開や結末に直接関係しない話”、要するに「裏話」的なものを指すと思います。
例えばブログなど自分である目的を持ったコーナーをやっていたとして、その目的と関連していることではあってもちょっとズレてしまうような内容の場合にタイトルに「番外編」なんてつけたりしますよね。

「番外編」に似た言葉で「外伝」や「アナザーストーリー」なんてのもありますが、どれに関しても”主となる物語”との関係があって成り立つものというのは共通していて、言ってしまえば「本編なしに番外編は無い」ということになります。

今回は、まあそういうお話。

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「天使たちの午後III 番外編」は、1990年に「天使たちの午後」シリーズや「エリカ」などで有名な「ジャスト」から発売されたアダルトアドベンチャーゲームで、前年に同社より発売された「天使たちの午後III 〜リボン〜」続編となります(ここ大事)。

主人公は「恭子」という同級生の可愛い女の子と付き合っている普通の高校生。しかし、ある日学校の前で見かけた名門女学校に通う美少女「高円寺瑠璃」に一目惚れ、恭子と付き合っている状態でありながら瑠璃をなんとかモノにしようと考える。瑠璃の情報を集め始めた主人公は、なぜか行く先々でなし崩し的に様々な女性と関係を持ってしまうという…

まさに王道エロゲストーリーです。

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本作はコマンド選択式のアドベンチャーゲームとなっていて、画面の右側に”動詞”のコマンド一覧が表示されており、最初に動詞を選ぶと次に”名詞”の一覧が表示されるのでそれを選ぶ、というベーシックなタイプのコマンドシステムです。

当時のエロゲではよくあった、とにかくコマンドを全部実行しないと先に進まないという”プレイ時間稼ぎ”的なものは無く、何度か必要なコマンドを実行すれば次のシーンへ行けるコマンドが出てくるというレベルなのであまりストレスは感じません。
ちなみにコマンドの選択ミスによるゲームオーバーも何箇所かあります。

システムでちょっと戸惑った部分は「アレ」の最中にフィニッシュを迎える為には、”やめる>セッ〇ス”とコマンドしないといけないところですかね。いろんなコマンドを実行しても一向にフィニッシュにならないので、なんでなんだろう?と思ったら”やめる”でフィニッシュになるんでしたw

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冒頭にも書きましたが「番外編」とタイトルにつくからには、別に「本編」があるわけです。
過去に発売された「天使たちの午後(I)」「天使たちの午後II~美奈子~」でも「番外編」が別で発売されており、Iの時はゲームではなく「追加CG集」、IIの時は本編サブヒロインを主役にした前日譚でした。

そして本作の本編に当たる作品といえば言うまでもなく「天使たちの午後III ~リボン~」です。
が!

「天使たちの午後III ~リボン~」と「天使たちの午後III 番外編」には、
まったくなんの関係も関連もありませんw
舞台となる場所(学校)も全然違うし、前作の登場人物も一切登場しません。それに、

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絵柄も全然ちげえぇぇ!!(↑の画像は「天使たちの午後III ~リボン~」)

もはやどこを指しての「番外編」なのかが全く不明だったりします。とはいえ、
細けえことはいいんだよ!エロゲに肝心なのは「エロさ」なんだからよぉ!!

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そう!エロゲである以上、何よりも優先されるべきは圧倒的「エロさ」。
それさえ満たしていれば、多少の問題点なんぞ鼻クソみたいなもんです。

そして本作のエロさといえば「大満足!」と言っていいものでしょう。
この頃は「電脳学園」や「ピンクソックス」「ドラゴンナイト」などのハイクオリティなグラフィックでパソコン少年の一部分を刺激した(下品)作品が出ていた時代でしたが、それに真っ向から挑んでも引けを取らないレベルのエッチなグラフィックが本作にも豊富にありました。

しかも無修正でw (つってもそんな”モロ”じゃないけど)
ですが、これが後に”大問題”となるんですよね…。

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1991年エロゲの歴史を語る上で避けては通れない事件が起きました。後にいう「沙織事件」です。

詳しいことを書くと長くなるので内容についてはリンク先を参照してもらうとして、要するに考えなしの中学生がフェアリーテールの「沙織」というエロゲを万引きして捕まったら、少年が責められるどころか「こんな猥褻物を未成年相手でも売っている会社が悪い!」という話になり、当時のジャストの社長(ジャストはフェアリーテールの親会社)が逮捕されたという事件ですね。

このとき「猥褻図画」としてジャストから槍玉に上がったのが本作と、次回作の「天使たちの午後4 ~ゆう子~」でした。その流れで、後に本作は厳しい修正を加えられた「天使たちの午後III 番外編 反省版」として発売されたそうです。

この事件がきっかけで1992年にアダルトゲームの規制を審査する「コンピュータソフトウェア倫理機構」が発足、これは現在でも存在しておりアダルトゲームのパッケージに「コンピュータソフトウェア倫理機構」のシールが貼られています。
(なんで知ってるんだよ、ってツッコミは無視の方向で)

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誤解の無いように言っておくと、私はアダルトゲームが規制された事については特に不服には思ってません。 もし沙織事件が起きていなかったとしても、必ず別の事がきっかけになって同じ流れになっただろうことも容易に想像できますからね。

ただなんでもそうですが規制されていないのをいいことに、
”このほうが売れるんだからドゥンドゥンやろうぜ!”
とやりすぎてしまうと、何かがあった時に速攻で槍玉に挙げられてしまい、その余波を食らってジャンル全体が厳しく規制されてしまうんですよね。

何事もほどほどに、って事なんでしょう。

失礼、後半本編の話からちょっとそれてしまいました。
しかしなんですね、この「天使たちの午後」シリーズの画像を順に見ていくと、

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エロゲグラフィックの”進化”がよくわかりますね。
(とはいえIIIの時に品質的にガタ落ちしたから、あまり参考にはならないかもなあ…w)


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