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発売年:1986年
開発元:ボーステック
ジャンル:スキーアクションゲーム
発売機種:PC-88、FM-7など
※画像は全てPC-88版です

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さて先日2/7よりロシアの「ソチ」にて冬季オリンピックが開催されている訳ですが、であれば尻馬に乗って当ブログでもなにかウィンタースポーツらしいものを取り上げよう!そう思ってなにかそれっぽいものは無いだろかと考えたのですが、最初に出てきたのが「アルペンスキー(タイトー/1982)」で、さすがにそれはちょっと競技性がないかも…と再度考えて出てきたのが今回紹介する「ホットドッグ」です。

「ホットドッグ」は、1986年に「レリクス」や「銀河英雄伝説」でお馴染みの「ボーステック」より発売された、スキー競技を題材にしたスポーツアクションゲームで、本作ひとつで「スラローム」、「モーグル」、「エリアル」という3つのスキー競技をプレイすることができました。

それまでのスキーゲームといえば先ほど名前をあげた「アルペンスキー」のように、真上から見た画面で、画面が上から(あるいは下から)スクロールするところでキャラクター(スキー選手)を左右に動かし障害物を回避していくようなものが殆どでしたが、本作は選手を後ろから見た視点という擬似3Dタイプの当時では珍しいスキーゲームでした。

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ゲームを始めると、まず最初にプレイする人数(5人まで)を決定し、それぞれの選手名をアルファベットで入力します(ここの入力方法がキーボード入力じゃなくて、アーケードゲームでのネームエントリー方式なのが若干めんどくさい)。そして名前を入力し終わったら、早速「スラローム」からプレイ開始です。

スラロームは、キャラクターをテンキーの「4」「6」で左右に移動させながら、前方から迫ってくる赤と青の旗の間を通過するように進んでいきます(前に進むのは自動的)。それだけなら結構簡単そうなのですが、なかなかそうも行かないんですよね。というのもプレイヤーの前方から迫ってくるのは、旗だけでなく雪のコブ「ギャップ」もあるんです。

このギャップが曲者でして、コブに接触したときにプレイヤーの姿勢が直滑降状態(ニュートラル)であれば軽くジャンプするだけ(滑降スピードは落ちる)で済むんですが、斜滑降の姿勢(左右のキー入力状態)でギャップに接触してしまうと大きく転倒してしまうんです。ギャップは赤と青の旗の間に矢鱈と集中していて、しかも通過した旗の位置から次の旗の位置が大きく左右に離れる場合が多いので、どうしても斜滑降で旗に近づかざるを得ないんですよね…。

ちなみに本競技では旗の間の通過に1度でも失敗してしまうと「リタイヤ」となりその場でゲームオーバーになってしまうのですが、ギャップでこけてしまうと転倒状態から復帰するまでに大抵次の旗が来てしまうので、一度でもこけてしまったら9割がたゲームオーバーになってしまうんですw
正直この競技で既にさじを投げてしまった人もいるんではないでしょうか?

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そしてなんとか必死でスラロームをクリアすると、次の競技は「モーグル」です。
こちらはゲームが始まるとひたすら滑降していくだけで旗などは登場しません、一定距離を滑降し終われば競技終了です。がしかし、ただ滑降するだけではゴール直後にまた「リタイア」を宣告されゲームオーバーになってしまいます。
しかも再度プレイしたらまたスラロームからです!(ひぃぃ!

この競技でのキモとなるのは滑降中に前方から現れるギャップで、ここでギャップに接触した瞬間スペースキーを押すと選手がぴょーんとジャンプをし、足を左右や前後に広げたりしてポーズを取ります(ポーズは自動)。このポーズをすることでポイントが入り、ゴールに到着するまでに最低でも2回ポーズを決められれば競技は「成功」になるわけです。

しかしここにもちょっとした罠がありまして、前方からやってくるギャップには「上向き」と「下向き」の2種類があり、ジャンプしてポーズできるのは上向きのギャップだけ、下向きのギャップでは接触しても軽く跳ねるだけでポイントにはならないのです。しかも上向きと下向きはかなり混在してやってくるうえに、スラロームと同様に斜滑降状態で接触すると転倒してしまうので、無理に狙うよりも飛びやすい場所をしっかり選んで確実にポイントを稼ぐのがいいかと思います。

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スラロームよりはまだ簡単なモーグルを終えると、次は最終競技「エリアル」になります。
本競技はジャンプ台でジャンプをし、空中にいる間に体を回転させてそれによりポイントを稼ぐのが目的なのですが、前の2つとちょっと毛色が違っており、解りやすく言うとハイパーオリンピックの「幅跳び」のように(解り易いか?)最初に自力で「加速」してからジャンプするという手順が必要になります。

とはいえハイパーオリンピックのようにボタン連打で加速させるわけではありません。ゲームが開始したら左右どちらかのキーを押すと、選手がゆっくり押した方向に脚を片方だけ滑らせ始めるので一定距離足が前に出たら、今度はそれと反対方向のキーを押して反対の脚を滑らせます。最初は反対のキーを押してもすぐには反応してくれないんですが、一定距離進んだらまた反対にまた反対にというのを繰り返すたびに徐々にキー入力への反応タイミングが早くなり、そのたびに選手も加速していくという仕組みになっているのです。

そして加速していくと画面奥からジャンプ台が迫ってきてそこを通過すると選手がジャンプします。そしたらテンキーの「2」「8」「4」「6」キーを押すことで、そのキーに対応した回転を選手がしてくれます。回転は一回だけでなく空中にいる間なら何度でもできるのですが、あまりやりすぎると回転中に地面に落下してしまい着地失敗でまたもリタイヤとなってしまうので注意です。ちなみにこのときのジャンプの高さは、ここまで稼いできた加速スピードによって変わります。

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さて本作は、正直なところ当時あまり話題にならなかったゲームだったと記憶しています。まああの時代にパソコンゲームをするタイプの人間が、こういった競技に興味を持つか?というのもあるでしょうし、なによりも全体的に「地味」なんですよね。安易ではありますが、キャラクターがもっと可愛かったり、もう少しビジュアル的な演出があればもっと話題にあがったかもしれません。

とはいえ改めてプレイしてみると、当時としては結構リアルを表現した良い作品であったような気もします。キャラクターのリアルさ(しかも当時ではかなり大きいほう)もあるんですが、滑降時に左右に大きく曲がるほど体を倒してる分、反対側に戻そうとするときに反応にラグ(すぐには動けない)があったり、大きく曲がっているときは滑降のスピードが落ちるが制御が利きにくく、小刻みに左右に体を揺らすとスピードを調節しつつ制御もしやすいとか、あとエリアルの際の加速の方法などスキーを多少やっていれば感覚的にしっくりくるようなことを再現しているのが解る。

そういう面ではかなり頑張っていると思うのだが、スラロームでは転んでしまうとほぼアウトとか、1回でも通過をミスれば即アウトとかかなりクリアのハードルが厳しいうえに、モーグルやエリアルで失敗してもまたスラロームからの再スタートになるのでまったくスラローム以外の競技に慣れないという部分に非常にストレスがある。せめて練習ステージとして好きな競技が選べるモードがあれば、もっと良かったのではないかと思うんですけどね。

ちなみに現在ProjectEGGでは、PC-88版、FM-7版の本作が無料でダウンロードできるので、試しに遊んでみてはと言いたいところなんですが、ゲームは無料なんですけど会員登録と月額500円は必須なので、まあ既に会員の人以外には無理には薦められないですね…。

余談ですが、冒頭で触れたタイトーのアルペンスキーってこんなゲームです↓



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