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発売年:1985年
開発元:ハドソン ※ファミコン版は任天堂
ジャンル:縦スクロールACT
発売機種:ファミコン、アーケード、PC-88など
※指定の無い画像はすべてPC-88版です

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「アイスクライマー」は、1985年に「マリオブラザーズ」や「バルーンファイト」で有名な「任天堂」から発売されたファミコン用登山アクションゲーム(?)で、プレイヤーは主人公である「ポポ」を操作し、何層にもフロアが重なっている氷山をひたすら上向かって登って頂上から脱出する事が目的です。

本作は2人同時プレイが可能となっていて(2プレイヤー側は「ナナ」を操作)、協力しながら頂上を目指すプレイが可能でしたが、後述する要素により「協力」よりむしろ「邪魔」をしあう遊び方のほうに熱が入ってしまい「マリオブラザーズ」や「バルーンファイト」同様、プレイ中にプレイヤー同士がリアルファイトに発展する危険性が高いゲームでした。

ちなみにファミコン版の発売後、本作はアーケードや様々な携帯機にも移植されましたが、「デゼニワールド」などで有名なハドソンソフトにより同年1985年にPC-88にも移植されています(ハドソンは他にも「エキサイトバイク」や「ゴルフ」「テニス」などのファミコンソフトをパソコンに移植している)。

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本作の操作は左右のキーで主人公を左右に動かし、2つのボタンでジャンプと攻撃(手に持っている木槌で叩く)というだけの非常にシンプルなものでした。プレイヤーが上る氷山はいくつもの層に分かれていて、ジャンプボタンを押すことで下の層から上の層に上がることが可能です。

しかし層と層の間は氷の天井によって阻まれている場合があり、この場合天井に向かってジャンプすることで手に持っている木槌で天井の氷を破壊、さらにジャンプすることで出来た隙間から上の層に登ることが出来ます。ただし1回のジャンプで壊せるのは天井の小さい1ブロックだけなので、隙間が狭いとジャンプしても上手く上の層に上れない場合もありました(そういう場合は何度もジャンプして隙間を広げる)。

まれに天井が無くて吹き抜けのようになっている場所もあり、そういうところでは画面の左右から流れてくる雲(のようなもの)に一度乗ってからさらにジャンプして次の層に行くという手段が必要になりました。

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さて、本作は基本的に天井に穴を開けて、その穴からどんどん上に登っていけば良いだけなのですが、そこには恐ろしい危険が口をあけて待っているのです。実は本作ではプレイヤーが現在表示されている最下層から3フロア上に登ると画面が1フロア分下にスクロールするようになっています。

このとき最下層の床が全部塞がっていれば問題ないのですが、自分が登ってきた穴などがまだ存在しているときにその穴に落ちてしまうと画面が逆にスクロールするようなわけではなく「落下して1ミス」となってしまうのです。最下層に小さい穴が開いている程度ならまだしも、画像のように最下層が吹き抜け状態だったりするとまさに「奈落」状態となりプレイヤーに恐ろしいプレッシャーを与えます。

「そんなの下に落ちなきゃいいだけじゃん?」と思うかもしれませんが、実はこのゲーム「ジャンプ」にちょっとクセがありまして、例えば下の層から右に向かってジャンプして上のフロアに登ろうと右キーを押しながらジャンプしても、助走距離が足りないと上の足場に乗れないでそのまま落ちてくることが多々あるんです(ほんとチョットしか右に進まない)。これによりジャンプする→届かなくてそのまま落ちる→さらにさっき登ってきた穴から下に落ちるというコンボが多発しますw

これは本作をプレイしたことある人なら、恐らくは誰でも経験していることではないでしょうか?場合によってはジャンプ失敗、穴から落下、さらにその下の穴から落下して1ミスという「2段オチ」すらよくあることなんです。

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山を登っていくプレイヤーの障害となるのは、下のフロアへの穴だけではありません。ゲーム中には1つのフロアだけを移動する小さなアザラシ「トッピー」、画面中を自由に飛び回る鳥の「ニットピッカー」、強制的に1フロア分スクロールさせてしまう白熊の「ホワイトベア」などが登場し、これらにプレイヤーが触れてしまうと1ミスになってしまいます。

トッピーは動きも遅く同じフロアを行ったり来たりするだけなのでそれほど問題は無いのですが、そのフロアの床に穴を見つけると氷を持ってきてその穴を埋めてしまいます。下のフロアの穴を埋めてくれるのは助かるのですが、これから登ろうとしている穴を埋められてしまう場合があり非常にやっかいです。
ニットピッカーはフロアや穴に関係なく画面中を自在に動き回るので、画面中にいるときは警戒しないと思わぬところから体当たりを食らってしまいます。

ホワイトベアは普通にプレイしているとあまり遭遇しないのですが、同じフロアにプレイヤーがいつまでもい続けると現れて1フロアを強制的に下にスクロールさせてしまいます。もちろんそのときプレやーが最下層のフロアにいた場合は1ミスになってしまいます。
これらのお邪魔キャラはハンマーでの攻撃することで撃退可能です(ニットピッカーはジャンプでハンマーを当ててもOK)。

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フロアを8フロア上に登ると今までとは違う長い吹き抜けの場所に出ます。ここからが「ボーナスステージ」となり、プレイヤーはこの長い吹き抜けを移動する雲や点在する足場を利用して上に登っていき、頂上にでて頂上のさらに上を飛んでいる巨大な鳥(?)の足に掴まることができればボーナスステージクリア、さらにこのステージもクリアとなります。

ボーナスステージは狭い足場や移動する雲を使って登っていくのですが、先述したように操作がなかなか思うように行かないため簡単には登ることができません。しかもこのボーナスステージは60秒以内にクリアしないといけないという時間制限付なものですから焦ってしまって、余計に上手く登れませんw

ボーナスステージは長い吹き抜けになっているため、ちょっと足を踏み外すと穴の底に真っ逆さまに落ちてしまうことが多々あります。また時間制限が思った以上に短いため、時間以内にクリアできない場合も多々あります。しかしボーナスステージに限っては、落下してもクリアできなくても1ミスにはなりません。さらにその場合でも次のステージへ進むことが出来ました。

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さて最初に本作が2人同時プレイが可能で、プレイ中にプレイヤー同士がリアルファイトに発展する危険性が高いものだと言いましたが、もしこの作品を遊んだことが無い人でもここまでの説明でなんとなくその理由が予想できたのではないでしょうか?このゲームがリアルファイトに発展しやすい主な原因、それは「スクロール」です。

2人同時プレイをした場合、例えば1プレイヤー側がまだ最下層にいたとしても、2プレイヤー側がどんどん上に登っていき3フロアより上に登ってしまうとフロアが強制スクロールしてしまうため、1プレイヤー側は落下扱いになり1ミスとなってしまいます。そうならない為には片方が遅れている片方を待って、それからさらに上に登ればいいわけですが、例えば待っているフロアが移動する雲しかないフロアだったり、狭い足場でさらに勝手に左右に移動してしまう床だったりしたら、のんびりと待っていられるわけがありませんからさっさと上に登りたいわけです。

そうなるともう遅れているプレイヤーは「見捨てる」しかありません、そしてそうなってくると…
戦いの始まりです!

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先に登っている側は遅れている側を見捨てようとし、遅れている側は今度はそれを邪魔しようとし始めます。上のフロアにいるプレイヤーの足元の床をしたから叩いて下に落としたり、置いていこうとした事への復讐のために体当たりして(キャラ同士にも判定がある)下のフロアに落としたり、下からジャンプしてきたところに体当たりして落としたり、もうわざと先行して置き去りにしたりもう戦争です。

この争いはボーナスステージ中でも継続できるので、ただでさえ達成しにくいボーナスステージをお互いが足を引っ張って、結局共倒れになってノーボーナスw っていう事も多々あります。

そしてこのゲーム内の醜い争いが、リアルファイトに発展するのです…。
私も当時実の兄と本作をプレイしていましたが、リアルファイトにまでは発展しなかった(双方大人しいタイプなので)もののどちらかがコントローラーをぶん投げて自室に戻るということが度々ありましたw

ちなみにファミコン版の「アイスクライマー」は、「バルーンファイト」という作品と同時発売されていて、こちらの作品も2人同時プレイがリアルファイトに発展しやすい作品でしたね。
任天堂はどれだけの兄弟愛と友情を破壊すれば気が済むというのですか!!




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