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発売年:1988年
開発元:BPS
ジャンル:パズルACT
発売機種:PC-98、PC-88、X1、FM-77、MSX2、ファミリーコンピューターなど
※画像は全てPC-88版です

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【問】 「テトリス」というゲームタイトルで思いつく会社名を答えなさい。
なんて事を聞かれたら、個人的感覚ですが世の中の6割の人は「任天堂」と答え、3割の人は「セガ」と答えるでしょう。そして残りの1割のごく少数が答えるのが「BPS」ではないでしょうか?

6:3:1なんてまるで三国志における魏呉蜀の国力バランスのような感じですが、今回紹介するのはその蜀に該当するBPS版「テトリス」です。

テトリスは1984年にソ連にて教育用として開発されたゲームで、日本ではセガが1988年にアーケード版を発売、これがヒットし「テトリス」というゲーム名が日本でも知られるようになりました。
そして同年「ザ・ブラックオニキス」や「アーコン」で有名なBPSがPC88などのパソコン版とファミコン版を発売。翌年1989年に任天堂がゲームボーイ版を発売しています。

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さて少なくともうちのブログに来る人で「テトリスなんてゲーム知らないよ?」なんていう人がいるとは思えませんが、一応念のために簡単な説明をしておきましょう。

テトリスは「ぷよぷよ」や「コラムス」などのいわゆる「落ちものパズルゲーム」の元祖といえる作品で、画面の上から次々と落ちてくる1マスブロックを4個特定の形に組み合わせたパーツ(テトリミノ)を左右に操作・回転させながら画面下に落とし、パーツの組み合わせて横に隙間なく1列以上並べてブロックを消していくというゲームで、ブロックが消されずにどんどん積み上がっていき画面上まで達すると1ミス(ゲームオーバー)となります。

作品により様々なローカルルールがありますが、大きく分けると延々とブロックを消し続ける「持久モード」と、一定のライン数を消すとステージクリアになる「ステージモード」の2つがあり、持久モードは時間の経過(レベルの上昇)、ステージモードはステージクリアで難易度(ブロックの落下速度)が変わりました。

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ではここからBPS版テトリスの話になります。
本作は先ほどの説明で言う「ステージモード」のみで、25ラインを消すとステージクリアとなり次のステージに行けま、さらにステージ9までクリアすると次のラウンドに行けるようになっていました。
※ゲーム開始時にステージとラウンドを自由に選択することが可能

ブロックが上まで積み上がるとミスになるのはセガ版と同じなのですが、セガ版がそこで一発ゲームオーバーになるのに対して、BPS版は1ミスとしてライフが1減り、ライフが0になると初めてゲームオーバーになります。
また得点についてはゲームプレイ中は画面に一切表示されず、ステージクリア時、あるいは1ミス時に今まで消した分が精算されて得点となるようになっていました。

ちなみに後のゲームボーイ版には、セガ版と同じ持久モードと、BPS版と同じステージモードの両方と、さらに対戦モードが入っていましたね。それは売れるわな。

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さて、私は当時学校帰りのゲーセンでよくセガ版テトリスを遊んでいました(下手でしたが)。その後パソコンを持っていた友人がパソコン版テトリスを買ったというので、プレイさせてよ!と遊びに行ったのですが画面こそは同じものの、プレイしてみてある大きな違いにたいへん戸惑いました。

それは何かというと「操作性の違い」です。
私が当時慣れていたセガ版では、レバーでブロックを左右に動かしボタンで回転、さらにレバーを下に入れると一定の速度で落下してくるブロックのスピードを少しはやめることができるという仕様でした。
それに対してBPS版は、テンキー左右で動かしスペースキーで回転までは感覚として同じですが、テンキーの下(正確には”5”)を押すとブロックのスピードが早まる…んじゃなくて
一瞬でブロックが一番下まで落ちるという仕様だったんです。

なので画像のようにやむなく出来てしまった邪魔なくぼみに、それにあったブロックをはめ込もうとセガ版の感覚で下キーを押してしまうと”ガシーン!”と一瞬で落下してしまい、見事に隙間が出来てしまんですよね…。
この仕様が本当に肌に合わなくて、全然楽しめなかった記憶があります。

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さてテトリスと言えば「ライセンス」という問題がよく話題にあがります。

日本で最初にテトリスを世に出し知名度を上げたのはセガで、セガは後にその勢いでメガドライブ版テトリスを開発し生産まで終了していましたが、ある事情で販売ができなくなってしまいました。
実はセガはソ連のテトリス版権元から直接ライセンスを受けたのではなく、版権元からA社が、A社からB社が、B社からC社が取得していたライセンスを取得という又貸しの数珠つなぎみたいな状態でライセンスを獲得しており、さらにB社が取得していたライセンスが”PCゲーム用”であったため、蓋を開けてみたらそもそもセガには家庭用どころかアーケード版さえ販売する資格はなかったというオチ。

それを事前に知っていた任天堂が版権元から正式に家庭用のライセンスを取得したことで、セガはメガドライブ版テトリスを販売できなくなってしまったそうです。
このライセンス問題について、BPSが最初どこからライセンスを取得して発売していたのかは謎ですが、最終的にBPSは家庭用ゲーム機のライセンスを持つ任天堂よりライセンス管理の業務を譲り受けたことで、現在では”テトリスはBPSのもの”ということになっています。
(正確には「ザ・テトリスカンパニー」)

まさか最弱国のBPSが、最終的にテトリスの天下を統一してしまうとは…世の中ってわからないものですね。


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