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発売年:1989年
開発元:日本テレネット(レーザーソフト)
ジャンル:多方向スクロールACT
発売機種:PC-88、PC-98、X68000、MSX2ほか
※画像はすべてPC88版のものです

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*概要
「夢幻戦士ヴァリスII」は1989年に日本テレネットより発売されたアクションゲームで、同社より1986年に発売された「夢幻戦士ヴァリス」の正式な続編になります。

1989年には同社よりPCエンジン版も発売されていますが、こちらはパソコン移植版ではなく同時開発されていたもので内容もいろいろ違っており、区別のためPCエンジン版は「ヴァリスII」というタイトルになっています。
(”夢幻戦士”という文字が無い)

本作は前作に比べてシステム面が変わっており、そのおかげでかなり遊びやすくなっていました。

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*ストーリー
世界征服を目論むヴェカンティの王「ログレス」は、ヴァニティの女王「ヴァリア」が人間界より”ヴァリスの戦士”として選んだ「麻生優子」の活躍によって倒された。しかしログレスに利用され戦士にされた優子のクラスメイト「桐島麗子」は、優子との死闘の末、優子との友情、そして人間の愛を知り亡くなった。

人間界で普通の生活に戻っていた優子だったが、しばらくして夢に麗子が現れるようになる。夢のなかの麗子に「残忍王メガスがヴェカンティを支配し、またヴァニティを狙っている。ヴァリア様が危ない。」と告げられ、次の瞬間は巨大な影に襲われるところで優子は目を覚ますのだった。
「また同じ夢…」
悪夢から飛び起きたベッドの上で夢のことを考えていると、月明かりに照らされて何者かの巨大な影が優子の部屋の窓に映り込む…。

それは優子の命をかけた戦いが再び始まったことを意味していた。

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*システム
本作は横(あるいは縦)スクロールのアクションゲームという部分では前作と同じですが、システム面では大きな変更がありますので、前作から変わった主な部分を説明していきます。

まず体力制(体力0でゲームオーバー)というのは前作と同じですが、体力がレベル制ではなくなり、画面下にある「YUKO」というゲージ(赤が残り体力)が0になるとそれでゲームオーバーというようになりました。
またステージ上に登場する雑魚を倒すとたまに赤(青)い石”ジュエル”を落とすは前作と同じですが、それを拾っても体力は回復せず”ジュエル”の値(画面下段の中央右)が増えるだけです。このジュエルの値は、スペシャルアイテムの使用、及び飛空ステージ(今回ステージによっては飛びながら戦います)で飛ぶために必要なエネルギーになります。

スペシャルアイテムとは、ステージ上に落ちているアイテムを拾い”装備”することで任意で使用できるようになります。使用した時の効果はアイテムにより様々ですが、例としては「一定時間、敵の動きが止まる」とか「一定時間、敵が発生しなくなる」などがあります。特に敵が発生しなくなるという効果は、このゲームでありがちな「画面スクロールした先から敵が現れてぶつかってダメージ」という事故を減らせるので便利です。

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*システム(着替えシステム1)
本作の大きな特徴として話題にもなったのが「着替えシステム」でした。前作ではステージ上で武器防具を拾ったら、後から拾ったものが優先されて、前のものが無くなってしまっていました。しかし本作では、拾った武器・防具・アイテムはゲーム中いつでも自由に装備変更できるようになりました。

また武器と防具については同じ物をとっていく事でそれぞれのレベル(能力)が上がるようになっており、武器についてはレベルが変わると発射できる弾の量が増えたり、攻撃できる範囲が広がったりするのでステージ攻略のためにも積極的に探索して拾って行かないといけません。

あと武器について言えば”エクスプロイダー”という爆弾のようなものを発射して、落下地点の周囲を爆風で巻き込むという特性を持ったものもあるのですが、一部ステージではこの爆風を利用して壁や床に穴を開けて進んで行かないといけない場所もあります。こういった要素も大きく変わった部分ですね。

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*システム(着替えシステム2)
肝心な”着替え”つまり防具についてですが、ステージ中やイベントで手に入れた防具はゲーム中いつでも変更が可能というのは先ほど話したと思いますが、防具については変更するとまず装備画面の優子がその防具着替え、さらにゲーム画面の小さい優子のグラフィックも着替えたものに変わります。
まあ”防具”なんて言っていますが、一部は単なる”洋服”なんですけどねw
主な防具が上の画像の6種類で、左から初期装備のパジャマ、前作でも着ていた優子の学校の制服、ブレザータイプの制服、前作と同じヴァリススーツ、そしてオフェンススーツ、ディフェンススーツです。
※これ以外に隠し防具と、最終決戦用ハイパースーツがあります

ちなみに防具の変更によって変わるのは見栄えだけではなく、ダメージのカット率と体力の最大値も変わります。例えばオフェンススーツであれば、ダメージカット率が0%の代わりに最大体力が高く、ディフェンススーツであれば、ダメージカット率が高く、その分ちょっと体力の最大値が低くなるので、状況や自分のプレイスタイルに合わせて変更できるわけです。

いい忘れてましたが、本作ではPCMによる音声の再生にも対応しており、一部のセリフは音声付きで再生されるほか、この着替えシステムの画面を開くと、優子が
「どれにしようかしら?」なんてしゃべってくれました。

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*ボス戦
前作と同じように、本作もステージの最後ではボス戦が行われるのですが、前作はテクニックとか関係なしの消耗戦って感じでしたが、今回はそれぞれ敵の独自なパターンを読んで戦う必要があり、比較的まともな戦闘ができるようになりました。
(まあゴリ押しできちゃう部分もあるけどねw)

さらにボスも画像のような画面いっぱいを使った巨大なものも登場するだけでなく、倒したと思ったら?なんて引っ掛けがあったり、ちゃんと武器を選ばないとどんどんHPが回復していくボスもいたりして気が抜けません。
うん、今回は本当にまともなゲームになってるねw
(ほんと前作は酷かったからなあ)

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*ヴィジュアルシーン
さて「ゲーム自体は酷くてもヴィジュアルシーンだけは観る価値がある」なんて悪口も言われるのが日本テレネット(ウルフチーム)のゲームなのですが、本作はゲーム性が完璧とは言わないまでもかなり良くなっていました。
ではその分ヴィジュアルシーンは手抜きになった?なんてことはなく、ゲーム性以上に格段に良くなっていましたね。まずキャラクターのデザインやらバランスが良くなっているうえに、絵の構図も凝っているし、前作はアニメーションといっても眼や口、あとスクロール程度だったのが、ちゃんとキャラクターをアニメーションさせて表現している部分も増えていました。
調べてみると本作の絵コンテとキャラデザを担当した「ところともかず」氏は、今でもアニメの監督とか絵コンテやってる方なんですね。どうりでちゃんとしてるわけだ。

あとヴィジュアルシーンが毎ステージ入るうえに、ちゃんと話のつながりが分かるようになっていて、前作のように何でいきなりこうなったの?なんて事がほとんど無くなっています。
まあ絵の使い回しが多いのはしょうがないことだと思いますが。それを差し引いても、十分に良くできているヴィジュアルシーンだと思います。

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*最後に
さてPC版の「夢幻戦士ヴァリスII」、そしてPCエンジン版「ヴァリスII」は同時期に開発されただけあって基本的な部分で似ているところもありましたが、アクションゲームとしてであればPCエンジン版のほうが遊びやすかったと思います(当たり前ですが)。しかも向こうはヴィジュアルシーン全部に声優さんによる音声が入ってますしね。

でも私個人としては、こっちの「夢幻戦士ヴァリスII」を推したい。それはなぜか?
だって麗子の扱いが天地ほど違うんだもの!!
PCエンジン版は、前作のおさらい部分のシーンとOPでちょっと出てくるだけだけど、PC版の麗子は作品にとって重要な役割を与えてもらってますからね!さらには別のところでも、ちゃんと存在感をアピールしていますし。

麗子ファンとしては、こんなに嬉しいことはないでしょう!(迫真
というわけで麗子ファンには是非プレイしてみて、そして救われて欲しい作品です!
(いやいや、優子ファンでもだろ。なんせあんなシーンがあるんだしw)


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