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発売年:1986年
開発元:ボーステック
ジャンル:横スクロールACT
発売機種:PC-88、PC-98、X1、FM-7、MZ-2500、MSXなど

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「レリクス」は1986年に「トップルジップ」や「銀河英雄伝説」で有名な「ボースティック」から発売されたSFアクションゲームです。
その難解な謎とH.R.ギーガーの世界を彷彿とさせるグラフィック、何より"倒した敵に乗り移る"という異色なシステムで話題となりました。

本作は多くのパソコンで発売・移植されましたが、ファミコンで発売された「レリクス 暗黒要塞」は内容が大きく異なるため今回の紹介には含みません。


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【ストーリー】
 大いなる二つの意識。いったいいつの頃から存在しているのかわからないが二つの意識があった。
 ひょっとすると、宇宙の存在するはるか昔から存在していたのかもしれない。
 この二つの意識は、いがみ合い、ぶつかり合っていた。どちらが正でどちらが悪なのか?どちらが光でどちらが影なのか?そんなことに意味はなかった。ただ争い合う二つの意識がある。
 この二つの意識がぶつかり合うことで、さまざまな物質が生まれ、さまざまなものが破壊されてきた。光すらこの二つの意識がぶつかり合うことで存在するようになったのだ。
 もしかすると、この宇宙も二つの意識が生み出したのかもしれない。
 そして、つねに二つの意識は争ってきた。この争いは永遠に続くだろう。さながら、宇宙が進化するための身震いのように…。(ゲームオープニングより)

まったく説明になってねえよ!w
はい、本作には説明書にもゲーム中にも"ゲームストーリー"についての説明は一切なく、なにもわからない状態のままゲームが始まるんです。しかしゲームが進むに連れてその全貌が…。
やっぱりよく見えませんwそういうゲームなんです。

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【システム】
まずこのゲームを初めてプレイした人で戸惑わない人はいないでしょう。
なんせまずゲームが始まると潮騒が聞こえる神殿のような要塞のような場所から始まり、そこにいるのは主人公、というか単なる"もやもやした影"のみ。まずこれで混乱しますね。そう、このゲームはなんと
主人公が"霊体"の状態から始まる
というおそらく世界中を探しても稀なゲームなのです。

さて主人公が"霊体"の時はテンキーの8、2、4、6で上下左右に移動できるだけで、あとはふわふわ浮いているだけです。何もできません。
じゃあどうすればいいんだよ!?と思うでしょう、ここで本作の"ミソ"である"乗り移り"を行うのです。

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【システム(乗り移り)】
主人公が霊体のときに生物に近づくと、主人公はその生物に憑依してその生物を自由に操ることができます。
乗り移ることができる生物は様々ですが、基本的にはテンキー4・6で左右に移動、8で部屋への出入り・階段の昇り降り、2でしゃがむ(アイテムを拾う)ことができます。
そしてZキーでジャンプ、Xキーで憑依した生物特有の攻撃が可能になります。

ちなみに画面のほぼ中央にある"脳"のようなものがいわゆる体力ゲージの代わりのようなもので、憑依した体がダメージを受けていくと、この脳が激しく脈打ったり青くなったりします。青くなるとその体がそろそろ限界だということを意味します。

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生物に乗り移った状態でほかの生物を倒すと、今の体を捨ててその生物にあたらに憑依することができます。
このとき前の体でダメージを受けていたとしても、新しい体に乗り移れば体力は回復します。このゲームには体力回復アイテムというものが存在しない(少なくとも自分では使えない)ので死にそうになったら、新しい体に乗り移って体力を回復する必要があります。

ただし気を付けなければいけないのは、憑依は"任意"で行えるわけではないという事です。
基本的には敵を倒すとプレイヤーの意思とは関係なく"自動的"にその生物に憑依してしまいます。さらに少しネタバレになりますが、ある生物に憑依していないと先に進めない(クリアできない)ケースもあるので、あまり見境なく敵を倒しすぎても手詰まりになる恐れもあるんです。
(普通にやってたら絶対そんなのわからないですけどね)

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このゲームの憑依というシステムに関して面白いと思ったのが、憑依できる人間には"階級"というものが定められているらしく、下っ端の人間に憑依して同じく下っ端の人間と遭遇すると"異常なし!"と声をかけられるのに対して、自分が上官に憑依した状態で下っ端に合うと"異常ありません、サー!"というように敬語になるんです。
また自分が下っ端で要塞内をウロウロしているときに上官に出会うと"持ち場に戻れ!"と怒られ、それでも言うことを聞かないと攻撃されてしまうんですよね。厳しい上司だw

このゲームはまったくストーリーがわからないけれど、こういう表現がされる事によってプレイヤーに「ああ、この人たちはそういう関係性なのね」と伝えることができてるんですよ。これはちょっと面白いと思いました。
ちなみに上官に憑依して、別のところにいる上官に合うとやっぱり"持ち場に戻れ!"って怒られます。

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【謎解き】
このゲームは謎解きが難解ということでも有名な作品でした。
もちろん簡単なもの(道端に倒れている兵士に薬を届けるとか)もありますが、ほとんどのものがノーヒントなのでプレイヤーは次に何をしたらいいのかどこへ行けばいいのかも解らずただひたすらに要塞内をウロウロする羽目になります。
また独特のグラフィックも手伝って、何かが見えていたとしてもそれがなんなのか解らない、敵なのかアイテムなのか、触っていいのか駄目なのか、倒していい敵なのか味方なのか全く解らない。本当に手探りで実際に実行して確かめるしかないんです。
まあそれは昔のゲームとしてはよくある話だし、トライとミスを繰り返して行くのが楽しみ方と言えなくもない。
それはそうなんですが、実はこのゲームには セーブ機能が無いんです。さらにコンティニューもないんです。

始まったばかりならまだしも、長い時間かけて要塞の奥地までたどり着いたというときにセーブ機能無しに「これは死んじゃうかもしれないけれど試してみよう」というのはリスキーすぎますよね…。
せめて途中で1回だけでもセーブができたらどれだけ助かっただろうか…。

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謎解き以外にもこのゲームの難易度を大きく上げているのが操作性のにぶさかもしれません。
まー、何をするにしても動作が鈍い!
歩き始め、走り始め、ダッシュ、攻撃、ジャンプと何をするにも予備動作が長いんです。戦っているときに敵に隙があった!と思ってから攻撃してももうその場にはいなかったり、落石地帯をタイミングよくダッシュで抜けようとしても、ダッシュするまでに次の岩が落ちてきちゃったり、しかも落石食らうと後ろによろめいたり、前のめりに倒れそうになったりするんですが、その動作も遅すぎて一度食らうとよろめいてる間に次のを落石をまた食らうというようなこともあります。
これは ほんとにほんとにイライラします!イーーーーーーーー!!!!ってなりますw
この鈍い動きに慣れて思うように動かせるようになるまでが大変でしょうね。
私も何度も投げ出したくなりましたw

ちなみにほんとに慣れた人だと15分くらいでクリアできるらしいですよ?(マジか

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「レリクス」は個人的に"苦行"のようなゲームかもしれないとおもう部分もありますが、だからこそ挑んでみる価値はある作品だと思います。これがクリアできたら、結構難易度の高いほかのゲームでも俺いけるんじゃね?っていう自信になりますよw

操作に慣れて手順さえ分かってしまえば、何箇所かの"運"が大きく影響するエリア以外はスムーズに行けるようになります。アクションゲームが苦手な私でも最終的にスタートからエンディングまで25分強でいけました。
(ただしクリアできるまで何回も死んでるので、トータル時間では何倍もかかってますけどねw)
1回がそれほど長くはないので終盤で死んでも心が折れるとまではいきません、諦めさえしなければなんとかなるレベルです。
みなさんも年末年始の休みを利用して"レリクス"クリアしてみませんか?

ちなみに余談ですが、本作のOPとEDの作曲を担当したのは「大都会」やアニメ北斗の拳初代OP「愛をとりもどせ!」で有名な「クリスタルキング」でした。OPは確かにそれっぽいって感じがしますね。
関連記事: レリクス(PC88版)オープニング



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