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発売年:1985年
開発元:光栄
ジャンル:戦略SLG
発売機種:PC-88、PC-98、X1、FM-7、MSX、ファミコンなど


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「三國志」は1985年に「信長の野望」や「蒼き狼と白き牝鹿」で有名な「光栄(現:コーエー)」より発売された歴史シミュレーションゲームで、2012年4月に最新作(12作目)が発売される(予定)光栄・三國志シリーズの最初の作品となります。
本作は1983年から光栄が手がけ始めた、いわゆる「歴史シミュレーションゲーム」では「信長の野望」、「蒼き狼と白き牝鹿」に続く3作目となっています。
※企画としては「蒼き狼と白き牝鹿」よりも「三國志」のほうが前

実はこの初代「三國志」には4つのバージョンが存在しており、一番最初に発売された初期版、そして廉価版的なバージョンの「抄本三國志」、そして最初のバージョンのデータ追加版、そしてファミコン版の4つです。
どれも基本的なシステムは一緒なのですが、微妙に変更・改良が加えられていました。
今回はその中から、PC98用のデータ追加版をもとに紹介します。

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「三國志」は簡単に言うと、プレイヤーが三国志の英雄の一人となって中国大陸の統一を目指すゲームです。
一口に三国志の時代といっても、一般に後漢時代末期の184年から普による大陸統一がされる280年までのおよそ100年間あり、その時期により主な英雄の顔ぶれや勢力図が違います。
それを表現するために三國志シリーズでは「シナリオ」というかたちで、スタートする年代をプレイヤーが選べるようになっていました。

昨今のシリーズでは実際に184年の黄巾の乱あたりから、三国の一角である蜀が滅亡する263年あたりまでの幅広い範囲でのシナリオが複数用意されており、それに合わせて幅広い時代範囲の武将も用意されていますが、本作では容量の問題やまだ三国志という物語が日本人にそれほど浸透していなかったこともあるのか、189年から215年までの狭い範囲のシナリオが5本しか用意されていませんでした。
(しかも最後のシナリオの開始年である215年では、まだ正確には漢の時代で三国がなり立っていない時期)

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プレイヤーがシナリオを選ぶとその時代の代表的な英雄(以後:君主)が最大で8人表示されるので、その中から自分の好きな君主を選ぶことができます。
昨今のシリーズではその時代の代表的でない君主、いわゆる弱小勢力の君主でも選択することが可能ですが、本作では有名どころないし大勢力の君主しか選択できず、それ以外の君主はNPCあるいは大勢力の君主に吸収されていました。
※ちなみに本作ではそのシナリオで選べる君主の数(最大で8人)まででの同時プレイが可能

さて本作では最初の作品ということもあってちょっと異色な部分もありました。
上の画像の君主のパラメーターを見てもらえばわかると思うのですが、昨今のシリーズではちょっと考えられないような数値になっています。例えば袁術の武力が95であったり(文醜と同じ)、劉表や劉障のカリスマ(魅力)が90を超えていたり、人望ないことこのうえない代表格の呂布が魅力85もあったりしました。
さらにプレイヤーが選んだ君主については、能力値がルーレットにより基本値より+5~-5させることができました。
これらは当時まだ今ほど三国志という物語が日本でメジャーではなかったこともあり、三国志を知らない人がゲームをどの君主で始めてもあまり難易度の差がなく楽しめるようにという配慮からきていると思われます。

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というか、ゲーム自体の紹介を始めるまでがかなり長くなっていますね。
これは例によって分割コースでしょうかw

さて上の画像がこのゲームの基本画面となります。画面左に中国大陸のマップ、右に君主として命令を出す国の情報が表示されています。
マップは全部で58の国に分割されていて、その国がある州(楊州や荊州など)としての地名設定はありますが、昨今のシリーズのように国名(建業や長安など)は設定されておらず、攻略本やプレイヤーの間では”28国”や”47国”というような呼び方が定着していました。
(ちなみに国名がちゃんと付くのはⅢから)

ゲームは1月を1ターンとするターン制で、君主単位ではなく国単位でコマンドを実行していきます。なので自治領のある1国でコマンドを実行したあとに、すぐ自治領の別の国でコマンドを実行できるとは限らず、間に他君主の自治国でのコマンド実行が行われる場合もあります。

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コマンドは全部で20種類あり、キーボードからコマンドの番号を入力して実行します。コマンドによってはさらにそこから細分化するものもあり、例えば11番の”捜索”を選択した場合、さらに何を捜索するのか?という選択として人材、鉄、軍資金、玉璽などの選択ができます。

主なコマンドとしては他国に戦争を仕掛ける「戦争」、資金や兵糧の収入を増やす「開発」、洪水を防ぐ「治水」、他国や在野の武将を登用する「人材登用」、他国との取引交渉する「外交」、武将や人民の忠誠度を上げる「施し」、商人と兵糧や武器の取引をする「取り引き」など昨今のシリースでもお馴染みのコマンドばかりだと思います。
ここで驚くべきは、これらのコマンドは多少減ったり変わったりするものの、その殆どが最新作に至るまで残っているということで、これはこの段階、第一作目にして既にコマンドの作り込みとしては完成されていたということではないでしょうか。
もちろん三國志の前に作られた「信長の野望」や「蒼き狼と白き牝鹿」での経験があっての完成度だと思いますが。

コマンドを実行すると…っと、ここまでで既に結構な量になってしまっているので、続きは次回ということにしましょう。




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