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発売年:1985年
開発元:スクウェア
ジャンル:コマンド入力式AVG
発売機種:PC-98、PC-88、FM-7、X1など
※画像はすべてPC-98版のものです

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先日、レトロPCゲームのDL販売をしている「ProjectEGG」にて衝撃の告知がありました。

なんと80年代にスクウェアがPC向けに販売していたAVG「デストラップ」「ウィル デストラップII」「アルファ」「ジェネシス」がを1セットにした「ウィル クラシックPCゲームコレクション(仮)」(クリックで公式サイトに飛びます)の発売が決定したのです(ジェネシスがAVGかどうかは置くとしてw)。

人によっては「そんなゲーム聞いたこともないw」「それのどこか衝撃なの?」と思うかもしれませんが、これは非常に衝撃的な話で、これまで過去にPCゲームも多く販売していて現在も大手としてゲーム開発をしている「コナミ」「エニックス」「スクウェア」などは今でも多くのファンをもつ名作PCゲームを制作していながら、このレトロゲームが盛り上がっている時代にあってもなかなかその作品を復刻、DL販売してくれませんでした。
(そのへん日本ファルコムは寛容だからありがたいね)

そんななか、スクウェアのレトロPCゲームのDL販売が決まったということは?もしかしたら今後スクウェアの「ブラスティー」や、現在はスクウェアエニックスという社名であることを考えればエニックスの「ジーザス」「ザース」「セイバー」はては「ロリータシン(検閲されました)の発売もありえるかもしれないということじゃないですか?

さらにはこれが呼び水になって「コナミ」もまた吸収された「ハドソン」のPCゲームが復活する可能性もあるかもしれない!そう言う意味で、今回のこの情報は非常に衝撃的だったのです。

という訳で、それを記念して今回はこの「ウィル クラシックPCゲームコレクション(仮)」に収録されている作品の中から「WILL -THE DEATH TRAP II-」の紹介をしたいと思います。

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前口上がかなり長くなってしまったので巻き気味にw
「WILL -THE DEATH TRAP II-」は、1985年に「スクウェア」から発売されたコマンド入力式アドベンチャーゲームで、作品のサブタイトルになっているように、同社の1984年の作品「ザ・デス・トラップ」の続編になります。

プレイヤーは工作員の”ベンソン”となり、「人類すべてを24時間後に消去する」と宣言し、南太平洋の小さな島に核ミサイルを多数配備して発射の準備をしているマッドサイエンティスト「Dr.ハワード」の計画を阻止するのが目的です。

本作は単なるAVGではなく、当時画期的(日本初?)だった”アニメーションするAVG”ということで話題になりました。

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本作はベーシックなコマンド入力式(日本語半角カタカナ)を採用していて、「動詞」+「名詞」の形でコマンドを入力します(名詞が先でもOK)。

画面の右半分に表示されているグラフィックが今プレイヤーが見ている景色で、画面左側はこの島の全体MAPになっているんですが、単にMAPが表示されているだけじゃなくプレイヤーが今いる位置が表示(ピンクの点)されるという仕掛けになっていて、MAP画面の上半分が島を上空から見たMAP、下半分が島の断面図という3次元的に自分の位置がわかるような凝ったものになっていました。

移動に関しては、よくあるタイプのAVGように表示されている画像の上方向が「北」という訳ではないので注意が必要なのですが、親切なことに画像の四方に方角が表示されているのでそれとMAPを見ながら進みたい方向を考えることができました(まあ逆にややこしいという面もありますがw)。

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最初に「アニメーションするAVGということで話題に」と書きましたが、本作では用意されている画面のほとんどで何かしらのアニメーション処理が行われており、それが本作の「ウリ」として大々的にアピールされていました。

とはいえ、アニメーションといっても今の感覚で言うようなグリグリ動くものではなく、女の子が瞬きするとか、機械のパネルがピカピカ動くとか、海の波がゆらぐとかそのレベルのものだったんですが、それでも当時ではかなり画期的なもので、綺麗な女性がスムーズに瞬きをするタイトル画面に「おおお」と思わず唸った人も多かったと思います。
(1985年は時代的にやっとBASICレベルの線画から抜け出したAVGが増えてきたばかりの頃ですからね)

AVGにもっと本格的な「アニメーション」が実現されるのは、同年にエニックスから発売された「セイバー」(同社では翌年発売の「アルファ」)からになります。余談ですが、後にスクウェアと合併するエニックスのこの当時の作品は、グラフィックのクオリティが他社と比べてすごく高かったように思います。セイバーとかびっくりしたもんなぁ。

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本作にてストーリーを進めていくと、主人公は「アイシャ」という女性と出会います。その後彼女は主人公と行動を共にすることになるのですが、なんと本作にはこのアイシャとの「会話モード」というのがありました。

ゲーム中に「アイシャ ハナス」とコマンドを入力すると、画面にアイシャが現れて「会話モード」になります。
この時にアイシャに対していろんなことについて話す(聞く)ことで、様々な情報(人物やアイテムについて)を得ることができ、それがゲームを進める上でとても重要な事だったりします。

しかし可愛い女性が目の前にいるからって、男の本能スイッチが入って変なことを聞いちゃったりすると、
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こんな顔されちゃうので注意です!w
ある意味ジト目ゲームヒロインの先駆者かも?

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さて本作には「アニメーション処理」とは別に、ちょっとしたもう一つの「ウリ」がありました。
それは「隠しキャラ」です。

ゲーム中の何箇所かで、本編進行とは全く関係ない(全くないわけじゃないけど)ある特定のコマンドを実行すると、画面上に「ショーズ」とか「オバQ」みたいなキャラクターがひょいっと現れます。
この隠しキャラクターを発見することができると!!
いや特に何もないんですけどねw
これは完全な製作者の「遊び心」というやつで、発見することによって何かが変わるとかそういうのはありません。

しかしこういった”隠し要素を探す”というのも当時では珍しい要素だったので、アニメーション処理と同様に話題となり、次回作の「アルファ」では調子に乗って全画面でアニメーション処理あり、全画面に隠れキャラありとパワーアップしていました。スクウェアは昔から、中身より見栄(検閲されました)。
※いや、中身もいいけどね

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本作はこの時代のAVGにしてはそれほど難易度は高くなく、ゲームオーバーや”ハマり”もありますがしっかり文章を読んでいればやるべきことがなんとなくわかってくるようになっている上に、古いAVGでたまにある”絶対こういう文章で入力しないと正解にならない”という部分があまりないので遊びやすいAVGでした。

なのでレトロAVG初心者の人でも比較的気軽に遊べる作品です。
「アルファ」も含め、日本最古と言ってもいいアニメーション処理が導入されたゲームとはいったいどんな動きをしていたのか?そんな事を知ることができる作品が入った「ウィル クラシックPCゲームコレクション(仮)」、興味のある方は是非購入をご検討下さい。

これがいい感じに売れれば、PeojectEGGにまだ参入していないかつてレトロゲームを制作していた会社も、重い腰を上げるかもしれません。そしたらもっとレトロPCゲームの世界を楽しむことができますよ?!



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