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発売年:1983年
開発元:T&Eソフト
ジャンル:コマンド入力式AVG
発売機種:PC-6001mkII、PC-88、FM-7、MSXなど

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「惑星メフィウス」は1983年に「ハイドライド」シリーズで有名なT&E SOFTより発売されたコマンド入力式AVGで、「暗黒星雲」「テラ4001」と同じ「スターアーサー伝説」シリーズのうちの第1作目にあたる。
本作はカセットテープ3本組という当時では珍しい大ボリュームで話題ともなった。
(若い人にはゲームがカセット"テープ"で売られていたということの方に驚くかもしれないがw)

余談ですがこの「惑星メフィウス」という作品はなかなかの人気作品で、当時のほとんどのパソコンに移植されただけでなく、VHD(ビデオディスク)用ゲームとしても移植されました。その際にはパソコン用の画像ではなく、すべてアニメ映像となっていました。

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【ストーリー】
宇宙暦3826年、外宇宙からの侵略者「ジャミル」の手によって銀河連邦諸国は侵略されていた。
スターアーサーはジャミルの攻撃により今や壊滅状態となった惑星シークロンを守るため、手に入れれば惑星の一つや二つは破壊できる超兵器にもなりうるという伝説の武器"レイソード"を求め"惑星メフィウス"に向かうのであった。

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【システム】
最初に本作は「コマンド入力式」と説明しましたが、実際はちょっとだけ普通のコマンド入力式とは違っています。
まず画面のメッセージエリアに"*"だけが表示されている状態、これが"第一入力モード(名前は私が勝手に付けただけ)"です。
ここではカーソルキーによる移動と実行する動詞の入力ができるのですが、動詞の入力がこの頃のAVGとしてはちょっと特殊でした。

まず*が表示されている状態でリターンキーを押すと、キク、ナゲル、オク、トル、シラベル、ウツ、タタク、アケル、ハイル、カウと画面に表示されます。実は本作で実行できるコマンドはこれだけなんです。
そしてこれらのコマンドの最初の1文字(キクなら"キ")を入力すると、それだけで画面に"キク"と表示されあとはリターンキーを押すと実行できるようになっているんです。

入力コマンドが最初から限定されているだけに、実行したい命令の動詞を探すのに苦労しないてすむのでかなり楽です(ただコマンドを探すのもAVGの楽しみではあるのですが)。

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第一入力モードで動詞を指定したら、次は"第二入力モード"です。これは動詞を実行する対象の名詞を指定することになるのですが、第2入力モードでの名刺の指定方法には3種類ありました。
まず"キク"などを実行した場合、画面に"?"が表示され"何を聞くのか?"という状態になります。ここではキーボードから聞きたい単語を直接入力します。
次に"トル"や"タタク"などを実行した場合、画面上に小さな十字カーソルが表示され"どこを叩く(何を取る)のか?"という状態になります。このときはカーソルキーで十字カーソルを動かし対象の上でリターンキーを押すと実行できます。
最後に"オク"などを実行した場合、メッセージエリアに今持っているアイテムが表示され"何を使うのか?"という状態になります。カーソルでアイテムを選択しエンターキーで実行できます。

このように"聞く"以外ではほとんど文字を入力する必要がないという、当時では珍しいユーザーフレンドリーなシステムになっていましたね。

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殆ど文字を打つ必要がない、使えるコマンドが決まっているという事である意味他のAVGと比べて難易度は低くなっています。
が!しかし!
だからと言って簡単に解けるかと言ったらそんなことはなかった。とんでもなく難解な場所が本作にはあったんです。

このゲームをプレイした人の多くがそこで詰まって投げたといわれる"砂漠地帯"がそれです。
この砂漠エリアは縦に22、横に22の計484エリアという今までのAVGではなかったほどの広大なエリアになっていて、この484エリアの中の たった10エリアに隠されている10個のアイテムを見つけないとゲームクリアができないんです。

さらに問題なのは広さだけでなく、そのアイテムの隠し場所。実はあるアイテムを購入していれば、さがすアイテムが隠されているエリアに来たときにブザーで知らせてくれるのですが、例え知らせてくれるとはいえ"画面上の何処にアイテムがあるか?"までは教えてくれないのです。
ちなみに上のほどんど黄色な画像、実はこの画像のどこかにアイテムが隠されているのですが…
解んねえよ!!w

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ちなみに本作には定番の即死トラップや、ハマり箇所もあります。
それほど理不尽なものは無いと思うのですが、ちょっと面白いのはゲームの中にこのゲームの開発者がが登場するのですが、あるアイテムを取り忘れた状態でこの開発者に話しかけると、今の状態ではクリアできないと判断され開発者がゲームオーバーにしてしまうものがありましたw

関係ないですが、ここで開発者の横山氏が遊んで(仕事して)いるゲームは「3Dゴルフシミュレーション」ですかね?

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ちなみに私がちょっと感心したのは牢獄から脱走した主人公が警察に見つかるシーンで、アーサーが警官から市民コードを聞かれるのですが、ここで正しい市民コードを答えれば次の目的地に問題なく行けます、しかし間違えると普通のAVGならここで撃たれたり逮捕されてゲームオーバーとなりそうなものですが、本作では間違ってしまった場合でも次の対応次第では正しいコードを答えた時と同じように目的地にいけるんです。

この頃のAVGには、ある場所で選択肢を間違える=ゲームオーバーというものものが多かっただけに、正しいルート以外でも目的地に行けるルートを用意しているということに感心してしまいました。

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「惑星メフィウス」という作品は、とにかく画面数の多さではこの当時最大のボリュームのAVGだったといってもいいでしょう(なんせカセットテープ3本ですし)。しかしその割にストーリーについては、この頃のAVGと比べると薄いような気がします。
全体のプレイ時間のうち、おそらくほとんどが砂漠の搜索に無駄に費やされることと、謎などもあるのですがストーリーとつながりのないものばかり。
またアーサー以外でストーリーを牽引するようなキャラクターが登場しないのも理由かもしれません。

ただこの作品はあくまでスターアーサー伝説の"導入編"ということもあるでしょうし、続編の「暗黒星雲」では相棒ロボット「ボブ」や女戦士「テラ」が登場し物語に絡んでくることで、そこからがスターアーサー伝説本編の始まりということなのかもしれませんね。
余談ですが次回作「暗黒星雲」は「ハイドライド」の生みの親である「内藤時浩」氏がT&ESOFT入社直後に携わった作品だそうです。


ところで本作に出てくるアーサー以外の登場人物が変な姿の宇宙人ばかりなのは、やはり当時人気のあった映画「スターウォーズ」に影響されているんでしょうかね?


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