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発売年:1990年(PCエンジン版は1992年)
開発元:データウエスト
ジャンル:コマンド選択式AVG
発売機種:FM-TOWNS、PCエンジン、PC-9821など

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※画面は全てPCエンジン版のものです

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サイキック・ディテクティヴ・シリーズ VOL.3 「AYA」(以下:AYA)は1990年に「第4のユニット」や「T.D.F」などで有名なデータウェスト(データイーストではない)から発売されたAVGで、タイトルに"VOL.3"とあるように、本作はデータウェストが1989年から続けていた"サイキック・ディテクティヴ・シリーズ(以下:PDS)"の3作目にあたります。
PDSはシリーズタイトルとしては6作、ゲームとしては7本発売されていました。各タイトルをあげると、
VOL.1 INVITATION 影からの招待状
VOL.2 MEMORIES
VOL.3 AYA
VOL.4 Orgel
VOL.5 Nightmare
FINAL SOLITUDE 上巻
FINAL SOLITUDE 下巻
(最終作「SOLITUDE」が上下巻構成だったので6タイトルで7作)となります。

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【ストーリー】
主人公「降矢木和哉」はかつてサイキックアナリスト(対象となる人間の深層心理に意識を侵入させ、無意識の中から隠された記憶を探し出したり、傷を負った心の治療ができる人物)として活躍していたが、ある事件をきっかけにその仕事を休業していた。
ある日降矢木のもとを同じアナリストである「桐生五郎」が訪ね、降矢木に「ある老人にあって胸に腫瘍があるかを確認するだけ」というおかしな依頼をする。
最初は怪しんだものの多額の依頼料に惹かれ依頼を引き受けた降矢木は、恋人である「森崎梨絵香」にしばしの別れを告げ、依頼を実行するためにその老人「神谷老」の屋敷を訪ねる。
依頼を難なく終え戻ってきた降矢木を待っていたのは、梨絵香の失踪という現実であった。

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【システム】
システムは一般的なコマンド選択式で、最初に実行する動詞のコマンドを選択して、その後対象となる名詞を選択するようになっていました。
※ちなみにパソコン版は画像のようにグラフィック部とコマンド(メッセージ)部は別離していない。

コマンド選択ミスによるゲームオーバーや、ゲームが進行できなくなるいわゆる「ハマり」というものは存在しないので安心してゲームは進められるのだが、一部フラグが立つ条件がちょっとシビアなものがあり、あるコマンドを実行してその直後に決まったコマンドを選択していないと先に進まないというシーンが何箇所かある。
例えば「見る」でその物がある事を確認した直後でなければ、次のコマンドの実行対象の名詞に名前が表示されないという感じ。

これによりコマンド選択式AVGにありがちな、先頭からコマンドを総当たりで実行していけばクリアできるという方法では永遠にゲームが進行しないようになっている。

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【システム(DAPS)】
本作の開発元であるデータウェストは、1990年に画期的な動画再生システム「DAPS(Datawest Active Picture System)」を開発しており、その後データウェストが開発したゲーム(一部リメイク作含む)ほとんどにこのDAPSというシステムが採用されていました。
当時はまだパソコンやゲーム機にCDドライブが標準装備されている機種は少なく技術も未発達だったので、CDから動画や音声データを読み込んで再生させるまでにいちいちロード時間が必要で、読込待ち→再生→読込待ち→再生というように繰り返していました。

これに対してDAPSは最初に動画(音声)データの読込を行い、そのデータを再生中に並行して次のデータを読み込んでしまうというもので、これにより動画から次の動画までの繋ぎが待ち時間無しでストレス無く観られるようになっていました。
(もしかしたら私の理解不足で若干意味は違うかもしれませんがw)

とはいえ、本作でそれほど長時間の再生が行われるシーンはごく一部しかありませんでしたが。

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【ハイパーメディア?】
ちょっと余談ですが、本作が最初に発売された機種FM-TOWNSは「ハイパーメディアパソコン」というキャッチコピーで売り出されていて、CMなどでもハイパーメディアのひとつとして電子図鑑(昆虫や魚)ソフトなんかが映っていました。
要するに図鑑の動物の名前をクリックすると、その動物の動画や鳴き声が再生されるってやつです。

そのつながりかもしれませんが、本作では恋人である梨絵香の家でサニタリーを利用するとリアルな(?)水の流れる音が再生されていました(あと公園に行くとリアルな鳥の鳴き声が聞こえたり)。
まあそれをハイパーメディアと行っていいかはわかりませんけどねw

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【グロシーン】
本作はファンタジーでもSFでもない現実世界を舞台にしているため、登場する人間や表現などもごく普通の現実世界のものです。しかし主人公である降矢木が侵入する「心の世界」では、対象の人間(あるいは降矢木本人)の精神状態によりかなり異常な世界が表現されます。

頭の痒さに耐えかねた女性が自分で自分の頭の皮を引きはがして骸骨頭になったり、恋人との楽しい朝食にウジが湧いていたり、恋人がゴキブリのついてるパンを美味しそうに食べたり、抱き合っている恋人がみるみる腐っていったり、それはもう恐ろしいグロテスクな世界、私たちがたまに夢で見る恐ろしくもあり滑稽な、まさに悪夢というに相応しい映像がプレイヤーを襲います。
これが本作のひとつの「ウリ」であり、とくに↓このシーンは当時大きな話題となりました。

※若干グロいので注意

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【サイキックディテクティブシリーズ】
ちなみに私がちゃんと自分で稼いだお金で買ったはじめてのパソコンはFM-TOWNSⅡでした。
そしてパソコンショップで当時TOWNS専用だったこのゲームの映像を見たときに、これはやってみたい!と思ったんです。
そしてその後このシリーズのファンとなり、Vol.1と2を除くすべてのシリーズを買ってプレイしました。
1と2をなんで買わなかったのかはもう覚えてないんですけど、話が繋がってるわけじゃないからいいかと思ったのと、私が本作を買った時点で1と2はもう古いゲームだったのでなかなか売ってなかったのが原因だったかもしれません。

そしてなぜこのシリーズが好きになったのかというと、単にグロいからという訳ではなくてこの作品がもっている独特の世界観がとても好きだったんだと思います。
現実世界と精神世界のアンバランスさ、登場人物たちのどこか特異な台詞回し、舞台は日本でありながらなぜか異国情緒のある背景、それぞれのシーンにマッチする大人なBGM、そして主人公「降矢木和哉」の中の人の演技の独特さ(笑い)これらをひっくるめて自分の感覚にとても合ったんでしょうね。
ちなみに当時はぶっちゃけ降矢木和哉の演技が下手だと友人と笑っていたものでしたが、今聴いてみるとそれほどでもないですよね。こういう演技だと思えばそう感じられるものだし。逆にこの演技がクセになっちゃうしねw

本作はFM-TOWNSで発売されたあと、PCエンジン(CD-ROM2)、メガドライブ(メガCD)、PC-9821、Windowsなどに移植されましたが、今現在の現行機(あるいはOS)で動かせるものが存在しないので
データウェストさん、どうかWinXPや7環境動くものを販売していただくか、ProjectEGGなりで販売していただけませんでしょうか?
多少高かろうが絶対買いますので!


(´・ω・`)ほんとにお願い…。



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