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発売年:1984年
開発元:リバーヒルソフト
システム:コマンド入力式AVG
発売機種:PC-88など

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「ジャグラーストーン」は1984年に「リバーヒルソフト」から発売されたコマンド入力式のADVです。

リバーヒルソフトといえば「マンハッタンレクイエム」や「黄金の羅針盤」などの硬派ADVで有名な会社ですが、本作が発売された時期はまだそれほど有名な会社ではなく、本作のような”おふざけ”ADVも作っていたようです。
(まあ作っている側としては”真面目”なんだと思いますが)

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* ストーリー
ある日主人公は町で一人の老人に「冒険をしたくはないか?」声をかけられる。
老人の話によると、この世には手にしたものの全ての夢をかなえると言われる”ジャグラーストーン”と言う石が存在するというのだ、しかし現在その石は3つの欠片に分かれて別々に存在しているのだという。
老人はいう、もし全ての”ジャグラーストーン”を集めて願いをかなえたい気持ちがあるなら、私が持っているジャグラーストーンの欠片の一つをお前に託そうと。

こうして主人公は欠片の一つを渡され、残り二つのジャグラーストーンの欠片を集める旅に出るのだった。

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* システム
本作のシステムはコマンド入力式となっていて、実行したいコマンド(動詞+名詞)を実際にキーボードから入力するのだが、入力できるコマンドは英字のみ対応となっていました(しかも大文字のみ)。
つまり画面にいる男と話したいときは”ハナス オトコ”ではなく”TALK MAN”、石を見る時には”LOOK STONE”などと入力しなければいけないわけです。

動詞についてはそれ程難解なコマンドは”まれ”にしかなく、それ以外は中学生レベルの英単語能力で何とかなります。また名詞の方は画面のメッセージに”カサ(UMBRELLA)”などのように英単語が表示されるのでそれでまかなえました。

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本作には非常に特殊な機能がつけられていました。それは”ワイド表示”と”四分割表示”の選択機能です。
ワイドと言うのはいわゆる通常の画面表示なのですが、四分割表示だと画像のように、現在の画面と過去に表示された画面の履歴が三画面分表示されます。
はっきりいってこの四分割表示、何の意味もありませんw

しかもとんでもない事に、この四分割表示時の1画像が本来の画像の大きさであり、ワイド表示の際にはこれを無理矢理引き延ばして表示しているのです。
だからワイド表示の時の画像はとても荒いんですね。これならグラフィックの容量は少なくて済むかもしれませんが、ちょっとずるい気もしますね。

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* トラップ
この時代にはお馴染の即死トラップもあります。中にはトラップにかかっても行動を入力できるけど、やがて死ぬというのもあるでの、正確には”即死トラップ”ではなく”致死トラップ”のようなものかもしれませんがw

しかも意地悪というか唐突なトラップもあり、メッセージに「△△に○○がある」と出てくるので、安全を確認する為に”LOOK”をしただだけで死ぬっていうのもありました(鬼かw
でも本作の即死(致死)トラップは”死ぬ理由”が解りやすいものが殆どなので、次から引っ掛からないようにすればいいだけですからまだ良心的と言えるかもしれませんね。

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* 見た事ある人がいっぱい
最初にこの作品を”おふざけ”ADVと書きましたが、その理由は作品に登場する人物達が有名な映画の登場人物のパロディだったり、メッセージや画像のどこかにも映画のパロディが含まれていたりしたからです。

この画像を見てもわかるとおりダンスの先生の名前がマイケルだったり(でもジャズダンスの先生)、電車で出遭った老婆がE.T.そっくりのエッティ婆さんだったり、ベイダーっていう名前のパブでミスタースポックが働いていたりと色々です。
このへんはハドソンの名作ADV「デゼニワールド」を彷彿とさせますね。

そういう部分は楽しいのですが、ゲームとしては可もなく不可も無くという感じで、ストーリーも特に盛り上がる場所も展開もなく、場所移動などで分岐も無いので迷う事も無いし、選択肢の難易度もそれほど高いわけではない。
映画パロディがある、っていう部分を抜いたら非常に凡庸なADVだと思います。

本作の後に、リバーヒルソフトは「ゾディアック」「リグラス」(訂正:「アグレス」)というADVを続けて販売していますが、本作からこれらの作品を経て、どう進化して後の名作「マンハッタン・レクイエム」に繋がるのかというのを追いかけて行くと言うのも楽しいかもしれません。

さて、みなさんはこの作品覚えてましたか?


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