
発売年:1990年
開発元:ガイナックス
ジャンル:コマンド選択式ADV
発売機種:PC-98、FM-TOWNS、X68000など
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~劇場アニメといえば「角川」だったあの時代~
ある一定年齢以上のオタク、あるいはオタクだった人達にとって、オタク向け劇場用アニメといえば「角川アニメ」だったのではないでしょうか?
古くは「幻魔大戦」「カムイの剣」から、「火の鳥 鳳凰編」「時空の旅人」「ファイブスター物語」「宇宙皇子」「アルスラーン戦記」など名作が多かったですね。
そして1991年に公開された「サイレントメビウス」もその中の一つでした。原作ファンだった友人に誘われて、観に行った事を今でも覚えています。
今回紹介するのは、劇場版サイレントメビウスが公開される前年(1990年)にガイナックスより発売された、PC-98用アドベンチャーゲーム「サイレントメビウス」です。


「サイレントメビウス」とは何ぞや?
って話をし始めると、それだけで1記事書けてしまいそうなので、それは「サイレントメビウス - Wikipedia」を参照していただくとして。
ストーリーはというと、
西暦22026年。
TOKYOの上空に突然、西暦1912年に沈没したはずの「タイタニック号」が、航海当時の姿のまま出現した。
これが「妖魔(ルシファーホーク)」の仕業ではないか?と言う事から「AMP」が捜査を行う事になり、アドバイザーとして、タイタニック号の研究者である主人公(プレイヤー)も捜査に同行する事になった。
そんな感じでした。


ゲームにはもちろん原作通り、香津美・リキュール、キディ・フェニル、レビア・マーベリック、闇雲那魅、彩弧由貴、ラリー・シャイアンらが登場します。
(残念ながら「磯崎 真奈」はまだ登場していない頃のお話みたいなので登場しません)
しかし彼女たち、今だったら「廚二臭えw」って言われそうなくらい凄い設定のキャラクターたちでしたよね。大魔導師の娘だの、サイボーグだの、巫女だの、超能力者だの、半分妖魔だのどこぞの「憂鬱な団長」さんが大喜びしそうな面子でしたw
ちなみに私はレビアが好きでした(聞いてない)。

ゲームの方はと言うと、ガイナックスではお馴染み「見る」「話す」「移動」だけの簡素なコマンド式アドベンチャーでした。
しかしアドベンチャーゲームとはいっても、難解な謎らしい謎も無く、やや複雑なタイタニック号の中をうろつきまわりながら、調査をして「フラグ」を立てつつ話を進めていくという、謎解きよりもストーリー重視の作品になってましたね。
まあ時代的に特に「和ゲー」は、情報の少なさで行き詰ったり、選択をミスったら即死、なんてアドベンチャーゲームが「ゲーム」として許されなくなってきていた気がします。技術の進歩で表現力が上がってきた分、アドベンチャーゲームはゲームとしての難易度よりも、映画のような「ストーリー性」を求められ始めてきたのでしょうね。


そんなこともあり、ゲーム性にはやや乏しいところはありましたが、ゲーム制作に原作者が参加していたと言う事もあり、画像のようなイベントシーンは原作そのまま!は言い過ぎでも、原作ファンでも納得できる出来になっていたと思います。
それに関連するのですが、このゲームはグラフィックの領域はそれほど大きくありませんでしたが、その分書き込みが当時のゲームの中でもかなりレベルが高かったと思います。
そこはさすが「ガイナックス」と言う事なのでしょうかね?


ゲームを進めていくと、妖魔との戦闘になる場合があります。
ここでは主人公と一緒に行動している2人のAMPのメンバー(香津美は強制)を操作(コマンド選択)して妖魔と戦います。
それぞれのキャラクター特有の攻撃方法があり、コマンドを実行すると小さいですがアニメーションで行動が表示されます(画像では香津美がグラビトンを発射したところ)。
ちなみに記憶違いかもしれませんが、このゲームでは香津美は「剣皇グロスポリナー」を使用できなかったと思います(違ったかな?)。

ゲーム版「サイレントメビウス」はPC-9801版が発売された後、FM-TOWNS、X68000に移植され、後にリメイク版がプレイステーションでも発売されていました。
このゲームは純粋に「ゲーム」としては微妙な出来でしたが、「版権もののゲーム化」としては成功したと言っていい作品だと思います。ソフトの定価が高かった(14800円)にもかかわらず結構売れてましたからね。かく言う私もFM-TOWNS版を購入しました。
変なオリジナル設定を作って風呂敷を広げ過ぎたり、不要なオリジナルキャラを作ったりせず、男である主人公もあくまでこの事件だけに関わった一協力者としての立場にする事で、原作ファンを刺激しなかったのは「オタク」を解っているガイナックスならではの手腕だったのではないでしょうか?
ちなみに余談ですが、ガイナックスはこのゲームと全く同じシステムで「不思議の海のナディア」もゲーム化していましたね。ごめんなさい、そっちも買いましたw
あー、なんか劇場版の2作久々に観たくなってきたなあ…。
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ある一定年齢以上のオタク、あるいはオタクだった人達にとって、オタク向け劇場用アニメといえば「角川アニメ」だったのではないでしょうか?
古くは「幻魔大戦」「カムイの剣」から、「火の鳥 鳳凰編」「時空の旅人」「ファイブスター物語」「宇宙皇子」「アルスラーン戦記」など名作が多かったですね。
そして1991年に公開された「サイレントメビウス」もその中の一つでした。原作ファンだった友人に誘われて、観に行った事を今でも覚えています。
今回紹介するのは、劇場版サイレントメビウスが公開される前年(1990年)にガイナックスより発売された、PC-98用アドベンチャーゲーム「サイレントメビウス」です。


「サイレントメビウス」とは何ぞや?
って話をし始めると、それだけで1記事書けてしまいそうなので、それは「サイレントメビウス - Wikipedia」を参照していただくとして。
ストーリーはというと、
西暦22026年。
TOKYOの上空に突然、西暦1912年に沈没したはずの「タイタニック号」が、航海当時の姿のまま出現した。
これが「妖魔(ルシファーホーク)」の仕業ではないか?と言う事から「AMP」が捜査を行う事になり、アドバイザーとして、タイタニック号の研究者である主人公(プレイヤー)も捜査に同行する事になった。
そんな感じでした。


ゲームにはもちろん原作通り、香津美・リキュール、キディ・フェニル、レビア・マーベリック、闇雲那魅、彩弧由貴、ラリー・シャイアンらが登場します。
(残念ながら「磯崎 真奈」はまだ登場していない頃のお話みたいなので登場しません)
しかし彼女たち、今だったら「廚二臭えw」って言われそうなくらい凄い設定のキャラクターたちでしたよね。大魔導師の娘だの、サイボーグだの、巫女だの、超能力者だの、半分妖魔だのどこぞの「憂鬱な団長」さんが大喜びしそうな面子でしたw
ちなみに私はレビアが好きでした(聞いてない)。

ゲームの方はと言うと、ガイナックスではお馴染み「見る」「話す」「移動」だけの簡素なコマンド式アドベンチャーでした。
しかしアドベンチャーゲームとはいっても、難解な謎らしい謎も無く、やや複雑なタイタニック号の中をうろつきまわりながら、調査をして「フラグ」を立てつつ話を進めていくという、謎解きよりもストーリー重視の作品になってましたね。
まあ時代的に特に「和ゲー」は、情報の少なさで行き詰ったり、選択をミスったら即死、なんてアドベンチャーゲームが「ゲーム」として許されなくなってきていた気がします。技術の進歩で表現力が上がってきた分、アドベンチャーゲームはゲームとしての難易度よりも、映画のような「ストーリー性」を求められ始めてきたのでしょうね。


そんなこともあり、ゲーム性にはやや乏しいところはありましたが、ゲーム制作に原作者が参加していたと言う事もあり、画像のようなイベントシーンは原作そのまま!は言い過ぎでも、原作ファンでも納得できる出来になっていたと思います。
それに関連するのですが、このゲームはグラフィックの領域はそれほど大きくありませんでしたが、その分書き込みが当時のゲームの中でもかなりレベルが高かったと思います。
そこはさすが「ガイナックス」と言う事なのでしょうかね?


ゲームを進めていくと、妖魔との戦闘になる場合があります。
ここでは主人公と一緒に行動している2人のAMPのメンバー(香津美は強制)を操作(コマンド選択)して妖魔と戦います。
それぞれのキャラクター特有の攻撃方法があり、コマンドを実行すると小さいですがアニメーションで行動が表示されます(画像では香津美がグラビトンを発射したところ)。
ちなみに記憶違いかもしれませんが、このゲームでは香津美は「剣皇グロスポリナー」を使用できなかったと思います(違ったかな?)。

ゲーム版「サイレントメビウス」はPC-9801版が発売された後、FM-TOWNS、X68000に移植され、後にリメイク版がプレイステーションでも発売されていました。
このゲームは純粋に「ゲーム」としては微妙な出来でしたが、「版権もののゲーム化」としては成功したと言っていい作品だと思います。ソフトの定価が高かった(14800円)にもかかわらず結構売れてましたからね。かく言う私もFM-TOWNS版を購入しました。
変なオリジナル設定を作って風呂敷を広げ過ぎたり、不要なオリジナルキャラを作ったりせず、男である主人公もあくまでこの事件だけに関わった一協力者としての立場にする事で、原作ファンを刺激しなかったのは「オタク」を解っているガイナックスならではの手腕だったのではないでしょうか?
ちなみに余談ですが、ガイナックスはこのゲームと全く同じシステムで「不思議の海のナディア」もゲーム化していましたね。ごめんなさい、そっちも買いましたw
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コメント
コメント一覧 (2)
1のような書込みは削除しちゃっても良いのでは?
サイレントメビウスは98版をプレイしました。僕はキディが好きでした(聞いてない)。戦闘シーンはかなり大雑把でしたね。
FMタウンズ版はボイスが入っていましたっけ?だから羨ましく思った記憶があります。
もう1年近く前の書き込みなので、もう削除することにしました。
この作品は、ナディアもそうですが戦闘シーン的なものはあっても、
あくまで”的なもの”っていうだけで、本格的な要素はありませんでしたね。
まあAVGだから、ということでスタンスをきっちりさせたのかもしれませんが。