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発売年:1987年
開発元:シンキングラビット
ジャンル:コマンド入力式AVG
発売機種:PC-88、X1


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「マデリーン/亡き王女のためのパヴァーヌ」は1987年に「道化師殺人事件」「カサブランカに愛を」でお馴染の「シンキングラビット」から発売されたアドベンチャーゲームです。

本作はPC-88とX1で発売されましたが、一般の店頭販売では無く当時存在したPCゲームの自動販売機「TAKERU」でのみ発売されていたゲームでした。

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本作は1987年に発売されたADVにしては珍しい、非常にベーシックな「コマンド入力式ADV」でした。
(ファンクションキーで、対応するいくつかのコマンドの入力は可能)

前年に発売された「カサブランカに愛を」もコマンド入力式でしたし、同年の「ザ・マン・アイ・ラブ」もコマンド入力式でした。この辺はシンキングラビットのADVに対する「こだわり」なんでしょうね。

グラフィックもこのころ流行っていた「アニメ調」のものでは無く、昔からのADVのような割りと簡素なグラフィックでした。この辺はTAKERUでの販売という事情(転送容量など)を考慮してなのかもしれませんが、定価「3200円」という低価格を考えれば十分だった気もします。

しかし本作は決して「安かろう、悪かろう」では無く、値段と比較したらかなり遊べるゲームでした。

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1980年代後半のADVは、本作と同じ1987年発売の「ジーザス」、翌年の「スナッチャー」「サイオブレード」などのように、
「ストーリーを追いかけつつ、ストーリー上の『謎』を解いていく」アドベンチャーゲーム
が主流になっていました。

しかし本作は王道的な、
「目の前にある『謎』を解きつつ、ストーリーを追いかけて行く」アドベンチャーゲーム
というあくまで「ADVとしての謎解き」部分にこだわった作品だったと思います。

かといって、ストーリーがあってないようなものだったり、雑だったりということが無いのが「シンキングイラビット」というメーカーの良いところでしたね。

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ストーリーのほうはというと、
1976年のこと、一人の古美術商の男が「ムルド」という町で一件の「骨董品店」に入りました。
そこにあった、美しく気品あふれる女性が描かれた一枚の肖像画に男は魅了されます。

骨董品店の店主は、それが「モラビア王国のマデリーン妃」の肖像画であると説明します。
マデリーン妃といえば、宗教革命のさなか実父であるエスムラント2世の殺害を企て、その罪で城の塔に幽閉され一生を終えた悪女。男は歴史の知識でそう記憶していた。

しかしその肖像画に描かれた女性は、そんな「悪女」には見えない。そう男が考えたのを察したのか、店主は自分がこの絵を手にした時、同じようにこの女性がそんな事を企てるような人には見えず、間違っているのは「歴史」のほうだと思い、彼女の過去を探す旅に出た時の話を語り始めました…。

そんな感じで、実は本作は骨董屋の店主の「思い出話」なんです。
ちょっと面白い趣向ですよね。

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ちなみに私は、本作を友人宅でちょっとだけプレイしました。
でもその友人は「ジーザス」も持っていたので、私は本作よりもそっちがやりたくて、かなり適当にプレイして「はやくジーザスやらせてよ」ってな感じで投げた記憶があります。

シンキングラビットさん、ごめんなさい。

やっぱりさ、まだ子供でしたからこういう「硬派」な感じのゲームよりも、アニメ調の派手なゲームに惹かれちゃうんですよね…。
そんなわけで、現在絶賛プレイ中です。感想はクリアし終わった後にでも追記します。
クリア済


最後に余談ですが、副題(本当は本題だった)「亡き王女のためのパヴァーヌ」というのは、モーリス・ラヴェルという実在する作曲家のピアノ曲です。

良い曲ですよね。このラヴェルという人は「マルガリータ王女の肖像画」を見た時のインスピレーションでこの曲を作ったといわれていて、このゲームの「王女の肖像画」とかけてのゲームタイトルなのかもしれませんね。



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