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発売年:1987年
開発元:ポニーキャニオン
ジャンル:フィールド探索型ロールプレイングゲーム
発売機種:PC-88、FM-7、X1、PC-98、MSX2、X68000、FM TOWNS
※画像はすべてPC-98版のものです

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*移動手段

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さて今回は本作の移動手段に関する説明からしていきましょう。本作の地上フィールドの広さは、当時のゲームの中でもかなり広い部類に入るといってもいいと思われます。それだけに地上をただひたすら歩いていたのでは、ものすごく時間がかかってしまいます。しかも本作には”食料”という概念があり、食料は移動すると徐々に減っていき0になると餓死してしまうのです。

また歩きでは海や川、山などは越えられない為、目的地に行くにも遠回りを強いられる場合があるだけでなく、海の上にある島や山の中にある建物には徒歩では行くことができません。そこで登場するのが”徒歩以外の移動手段”です。本作には、徒歩以外の移動手段が4つ存在します。それは馬、船、気球、そしてムーンゲートです。

まず”馬”ですが、これはある町で購入することができるもので、馬に乗って歩くことができる範囲は徒歩と変わらないのですが、特徴としては移動スピードが倍になります。これは移動時間の短縮だけでなく、戦闘の回避にも役に立ちます(本作はシンボルエンカウントなので)。次に海上を移動できる”船”ですが、こちらは店で買うことができません。じゃあどうやって入手するのかというと、

海賊をむっ殺して船を奪い取る のですw

手に入れた船は、それ以降プレイヤーが自由に使うことができるのですが、船には耐久力が設定されており、海上のモンスターなどに遠距離攻撃をされると耐久力が減少し、0になると沈没、乗っていたメンバーは全員死亡します。また、船での移動力は風向きに大きく影響を受け、向かい風(風向きは画面下に表示)の状態だと激しく減少します。

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そしてもう一つ船以外に風向きの影響を受ける乗り物があります。それが”気球”です。気球は買うことも奪うこともできない乗り物で、ある場所に置かれているのを見つけることで使用できるようになります。気球は地上、海上のありとあらゆる障害物に関係なく移動できる(しかも視界の概念も無くなる)という優れもので、これがないと行くことができない場所もあります。

またそれだけでなく気球に乗っている間は”一切の敵に襲われることが無くなる”ので、非常に安全な旅が可能になるのです。しかしこの気球には大きな欠点があります、それはなんと”風が吹いている方向にしか移動できない”のです。気球をプレイヤーの意思で動かすには、魔法で風向きを変えるしかありません。便利だか不便だか解らない乗り物ですねw

最後に”ムーンゲート”ですが、これはこの世界のどこか8箇所に存在する光の門のことで、これに触れると別の場所にあるムーンゲートまで一瞬で飛ぶことが出来ます。しかし常にあるわけではなく、出現のタイミングはその名の通り”月”の満ち欠け(画面上部に表示)に影響され、また行き先もこの月の影響をうけます。世界の端から端まででも一瞬で飛べる便利なものですが、使うタイミングが難しい移動手段になりますね。

*魔法と調合

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さて、風向きを変える魔法の話が出たところで、本作の”魔法”について紹介したいと思います。まず本作における魔法は、一般的なRPGのように、レベルアップで覚えたり、店で購入できたりというものではありません。本作での魔法は、調合によって創り出すという非常に独特なものなんです。

この世界には魔法が全部で26種類存在します。そしてそれらは全て、8種類の魔法の材料を組み合わせて”調合”することで創り出されます。例えば体力回復の魔法「Heal」は、「高麗人参」と「蜘蛛の糸」を”M”キーで調合することで出来上がります。また先ほどの風向きを変える魔法「Wind change」は、「硫黄の灰」と「血の苔」を調合することで完成します。

ここで完成した魔法は99個まで”ストック”することが可能で、ストックされている魔法はいつでも”C”キーを押すことで使用できますが、その魔法に必要なMPをそのキャラクターが持っていることが条件です。逆に言えば、MPさえあればどんな職業のキャラクターでも魔法の使用は可能ということです。この辺のルールも珍しいですよね。

ちなみに戦闘中に調合を行うことはできないので、戦闘で必要になる魔法については事前にしっかり作り溜めしておかなければなりません。また調合の組み合わせですが、一部のものはゲーム中で町の人から調合のヒントを貰ったりできますが、それ以外はゲーム中で一切説明がありません(酷いw)。一応マニュアルにほとんどの組み合わせは書いてあるので、ゲーム中はマニュアルが手放せませんね。

この辺は確かに面倒臭いですが、頻繁に使うものは割と限られるので時間のあるときにマニュアル見ながら作り溜めしておけば、それほど問題はありません。問題があるとすれば材料費がかさむことでしょうか。

*戦闘システム

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では次に本作の戦闘システムについて紹介して行こうと思います。まず本作は「シンボルエンカウント」、つまりフィールド上の敵と接触し敵から攻撃を仕掛けられる(あるいはこっちが敵に仕掛ける)ことで発生します(一部、敵と接触しなくてもその場所に踏み込むと強制で戦闘が発生する場所もある)。戦闘が発生すると、現在の地形にそった戦闘フィールドに画面が切り替ります。

戦闘が始まると、戦闘フィールドに味方のメンバーと出現した敵が自動的に配置され、最初は味方メンバーがそれぞれ移動や攻撃、魔法などを1行動ずつ行い、全員が終わったら次に敵が1行動ずつ行うという”ターン制”で戦闘を進行します。所謂「タクティカルバトル」というやつですね。ちなみに敵味方共に、このフィールド上から外にでると戦闘からの離脱とみなされます。

戦闘中は”A”キーで任意の4方向に攻撃をしかけられますが、そのキャラが近接武器を装備している場合は前後左右1マスのみが攻撃範囲になります。しかし遠距離武器を装備している場合、なんと前後左右に対してならフィールドの端から端まで攻撃が届きます。さらに遠距離武器は遠くの相手に一方的にダメージを与えられるため、本作ではかなり有利な武器といえます(ただし敵も同様に遠距離武器を使ってくるのがいる)。

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戦闘の経験値は、敵を倒したキャラだけにその場で与えられ、フィールドから逃げた敵の分は入手できません。そして全ての敵を倒すか逃がすかすると戦闘終了となり、もとの地上フィールド画面に戻ります。このとき敵がいた場所には”宝箱”が残されるので、宝箱の上で”G”キーを押すことで中のものを入手できます。

ただし罠が仕掛けられていることもあり、罠は解除できない(避けることしかできない)ので注意が必要です。宝箱に仕掛けられている罠には、ダメージを受ける酸や爆発、スリップダメージを与えられる毒、少しの間眠ってしまう睡眠などがあります。特に睡眠に引っかかったあとで敵に襲われると、目が覚めるまでボコボコに殴られるという危険な罠だったりします。

ちなみに本作では戦闘を繰り返して経験を積んでも自動的にはレベルアップしません。この大陸の王様「ロード・ブリティッシュ」に話しかけた際に経験値が一定以上溜まっていたら、そこでレベルアップしてくれます。わざわざレベルアップしてもらいに、ロード・ブリティッシュのいる城まで戻るのは、ちょっと面倒臭いんですよね。まあちょっとですが。

*ダンジョン

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地上フィールドには、いくつかのダンジョンの入り口が存在します。そこから中に入ると画面が「ダンジョンモード」に切り替るのですが、なんとこのダンジョンモードは「ウィザードリィ」タイプの擬似3Dなんです。ウルティマといえば見下ろし視点のフィールド探索型RPGの代表格みたいになってますが、実は昔からダンジョンは擬似3Dなんですよね。

ダンジョン内では地上と同じようにモンスターがうろついており、それと接触することで戦闘となります。ダンジョンでの戦闘は地上での戦闘と同じなので説明は省きますが、一部特殊な戦闘が存在します。それは「シークレットルーム」と呼ばれるもので、ダンジョン内の特定の場所に入ると、敵との接触に関係なく強制的に戦闘モードに入ってしまいます。

地上での戦闘の場合、戦闘時に登場する敵の数はパーティメンバーの人数により決まるのですが、このシークレットルームでは、パーティ人数に関係なく必ず決まった数の敵が登場します(しかも大量)。なのでこちらが少人数の場合、苦戦を強いられるのですが、部屋には大抵いくつかの宝箱が置いてあるので敵にさえ勝てれば大量のお金がゲットできます。しかも部屋を出てからまた入れば敵も宝箱も復活するので、稼ぎには非常に美味しい存在です。

またダンジョンには、味方の能力を大きく上昇させてくれる「宝珠」や、ゲームクリアに欠かせない重要な”あるモノ”が置いてあるためダンジョン攻略は必須といえるでしょう。ちなみに一般的なRPGのダンジョンのように、最深部にボスが待ち構えて…ということはありません。これもまた独特なものですね。

*七人の仲間

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本作ではプレイヤーが最初に作った主人公キャラクター以外に、主人公と一緒に旅をしてくれるNPCが8人(騎士、戦士、魔法使い、ドルイド僧、レンジャー、鍛冶屋、吟遊詩人、羊飼い)存在しています。彼らは自分達の職業が象徴する”徳”にゆかりのある町に滞在しており、主人公がそのNPCに仲間になってくれるように話しかけることで仲間に加わってくれます。

ただし仲間を増やすのに注意しないといけないことがあります。まず主人公と同じ職業のNPCは仲間になってくれません。つまり仲間になるNPCは全員で7人ということになります。次に、パーティの最大人数=主人公のレベルだということです。つまり主人公が7人全員を仲間にするためには、レベル8必要ということです。ちなみに本作のレベルMAXは8。

そして注意しなければいけないのはもう一つ、主人公のその仲間の職業に関係する徳が低いと仲間になってくれない場合があります。さあ、ここで訳のわからない言葉が出てきたのではないでしょうか?”徳”については前回、誠実、慈悲、名誉、献身、正義、勇敢、崇高な心、謙譲の8つがあると説明しましたが、それが”低い”とはどういうことでしょう?

これが本作の”核”となる部分であり、本作を私が”面倒臭い”と説明した要素そのものなのです。
そしてそれについての説明は…長くなったので次回ということにしましょうか。




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