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発売年:1990年
開発元:クリスタルソフト
ジャンル:ロールプレイングゲーム
発売機種:PC-88

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*戦闘システム

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では今回は本作の肝部分と言っても差し支えない「戦闘システム」について紹介したいと思います。
まず本作では前作「II」と同様に、マップ上で動き回っている敵と接触することで戦闘シーンに切り替ります(シンボルエンカウント)。そして「夢幻の心臓I」と前作「II」の戦闘シーンは、「ウィザードリィ」シリーズのように遭遇した敵の絵が画面に表示されて、戦闘コマンドを選択して戦うという「コマンドバトル」でしたが、本作ではそこが大きく変わりました。

なんと本作では、見下ろし視点の戦闘フィールドに味方と遭遇した敵モンスターが駒のように配置され、味方のキャラを動かしながら敵と戦っていくという、いわゆる「タクティカルバトル」が採用されたのです。このシステムの代表的なものとしては「ウルティマ」シリーズなどが挙げられますが、同社であれば「ファンタジアン」などがそうですね。

しかし、最初に”肝部分”といったのはこれだけが理由ではありません。実は驚くことに本作のこのタクティカルバトル、なんと
フルオートなんです!
この時期、RPGで「オートバトル」が採用されているものも増えてきていましたが、その殆どは戦闘中に”オート”を選択した場合のみの話です。また本作と同年に発売された「ドラゴンクエストIV」ではAI戦闘が採用されていましたが、それでも主人公は自分で操作できました。しかし本作は、戦闘が始まったら主人公だろうが、味方キャラだろうが最初っからオートで勝手に動きます。

しかもコマンドバトルではなくて、タクティカルバトルでフルオートっていうのが、また非常に珍しいものでした。

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でも戦闘がフルオートじゃ、優先して倒したい相手の指定もできないし、自分のタイミングで味方を回復したり、ここぞ!って時に補助魔法かけたりとか攻撃魔法使ったりとかできないじゃないの?そんなの不便だよ、ともしかしたら思うかもしれません。でも安心してください、本作のオートバトルはそこまで”不親切”に作られてはいないんですよ。

まず戦闘は敵味方入り乱れて”素早さ”の高い順に行動していくのですが、戦闘中にボタンを押すと、次に味方の行動順が回ってきたタイミングでコマンド画面を開くことが出来ます。このコマンド画面では主に「全体指示」と「個別指示」を行うことが出来るのですが、全体指示では戦闘からの撤退と、パーティ全体で集中攻撃を行う敵の設定が可能です。

次に個別設定ですが、これは味方キャラを指定して個別に、攻撃させたい相手、使わせたい武器、魔法、道具などの指定ができます。これにより、”ほぼ”プレイヤーの考えるタイミングでキャラクターに行動させることができるのですが、この個別指示はあくまで”予約”であり、実行されるのは次に指示を与えたキャラクターの行動順が回ってきたときです。

つまりコマンド画面を開く前に指示を与えたいキャラの順番が終わっていたら、指示が実行されるのは少なくとも敵の行動順が終わってからになるので、回復などの場合間に合わなくなることもあります。そういう点を考慮して、余裕を持って指示を与える、パーティに魔法を使えるキャラを複数用意するなどの戦略が必要になってきます。

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では逆に個別指定を受けていない時は、いったいどういう基準でキャラクターが行動しているのかというと、それは「役割設定」と「使用制限」によるものです。役割設定は大きな行動方針の設定で、以下の4種があります。
1)突撃…使用できる魔法、武器すべてを使ってひたすら戦う。絶対に逃げないし、回復も自分ではしない。
2)攻撃…突撃と同じだが、体力が低くなると敵から逃げたり、薬を使って自分で回復する。回復魔法は使用しない。
3)援護…攻撃と同じだが、味方の体力が低くなった場合も回復する。対象が近ければ薬、遠ければ回復魔法を使う。
4)救護…援護と同じだが、自分よりも味方の回復を最優先する。攻撃も行うが、攻撃魔法は使用しない。
※どの役割でも、補助魔法とアイテム(魔法のかかった装備など)の使用はしない。

各キャラクターは上記の”役割”に準じてオートで行動しますが、例えば消耗を避けるために遠距離武器を使わせたくない、魔法を使わせたくない、薬を使わせたくないなど、使用制限を設定することで制限をかけることも出来ます。魔法の制限については、攻撃魔法、回復魔法、解毒魔法、気付け、復活、蘇生魔法などの項目があるほか、攻撃と回復に関しては複数用、単体用が別々に設定できるなど、かなり細かく設定できるようになっています。

正直ここまで細かく設定する必要あるかな?とも思ったのですが、前衛で近距離武器で殴るのが一番強いキャラでも、攻撃魔法が使え、さらに遠距離・近距離両方の武器を装備していた場合、実行の優先順位が複数攻撃魔法>単体攻撃魔法>遠距離武器>近距離武器なので、開幕からMPが切れる(か隣接される)まで攻撃魔法を連打してしまうんです。本作は様々な能力をもったキャラを作ることが出来るので、なるほどこういう設定は必要なのでしょう。

ちなみに役割設定と、使用制限は戦闘中のコマンド画面以外にも、移動中にも設定が可能です。また移動中の場合、これに加えて「隊列設定」という戦闘開始時にどのキャラをどこに配置してスタートするかの設定も可能でした。

*戦闘システムの評価

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本作のこのオートタクティカルバトルは、最初こそ様々な設定項目やキャラクターが思うように動いてくれない事に戸惑うものの、すぐに慣れて快適にプレイできるようになります。ただこの手のタクティカルバトルを採用しているRPGにはありがちなことなんですが、1戦闘にかかる時間がどうしても長くなる(移動が長くなるので)という問題点がありました。

しかし本作はその点も考えられていました。本作では近距離武器と遠距離武器を同時に装備でき、しかも遠距離武器に射程が無い(魔法にも無い)ので敵が遠くても、いちいち移動しないでその場でガンガン遠距離攻撃してくれます。さらに弾数制限の無い遠距離武器で強いのが割と序盤からでも手に入り、しかもダメージはSTR依存ですから前衛に使用させても効果大、バンバン敵を打ち落としてくれます。

さらにさらに、本作には「戦闘スピード設定(メッセージスピードではない)」というものがあり、雑魚戦ではこれを最速にしておくと、キャラクターがちょっ早で動いてくれるのでかなり早く戦闘が終わらせられ、ストレスがありません。
(ただし強い敵のときに、最速でやると一瞬で味方が死んだりするので注意w)

ちなみにフィールドマップ画面では、殆どの敵にプレイヤーに向かって近づいてくるという性質があります。これを利用し、敵の多いエリアで放置しておくと、どんどん敵がやってきて戦闘になり、戦闘はフルオートなので勝手に戦ってくれ、それが終わるとまた敵が近づいきて戦闘になる、というように放置レベルアップが可能だったんです。これは便利でしたね。

*最後に?

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えーと、本来ならシステムの説明も終わったところで、総括的な話をするところなんですが、実は私、この記事を書いている現時点ではまだ本作をクリアしていません。なので、全体的なまとめの話はまだ難しいところです(今の所はかなり好印象ですが)。
近いうちに夢幻の心臓IIIのプレイ日記をスタートさせる予定なので、今回説明できなかったところや、最終的な総括はそちらのほうで行うつもりでいます。そちらのほうも、是非よろしくお願いします。

え?まだプレイ日記が終わってない作品もあるだろって?
ナンノコトデスカネー?




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