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発売年:1994年
開発元:日本ファルコム
ジャンル:アクションRPG
発売機種:PCエンジン(CD-ROM2)

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少し前の話ですが、日本ファルコムのPlayStation Vita用新作ゲーム「東亰ザナドゥ」の発売日が、2015年9月30日であると発表されましたね。この「東亰ザナドゥ」には、日本ファルコムの伝説的ファンタジーRPG「ザナドゥ」の名前が含まれています。しかし、ゲームの世界はファンタジーではなく”現代”であり、現実世界に存在する「ザナドゥ」と呼ばれる異界迷宮を冒険する若者達の物語であるとのことです。果たしてどのような作品が出来上がるのか、気になるところです。

というわけで、今回はそれとは別の「ザナドゥ」の名を持つゲームを紹介したいと思います。
あ、と言っても 「ファザナドゥ」ではないですよ?w

*概要

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「風の伝説ザナドゥ」は、「ザナドゥ」や「イース」、「英雄伝説シリーズ」などで有名な「日本ファルコム」より1994年に発売されたPCエンジンCD-ROM2用アクションロールプレイングゲーム(以下:ARPG)で、当時日本ファルコムの”顔”ともいえた木屋善夫氏が手がけた「ドラゴンスレイヤーシリーズ」最後の作品である。

本作のタイトルに「ザナドゥ」とあるが、ドラゴンスレイヤーシリーズの2作目である「ザナドゥ」とは物語や世界観も関係しておらず、システムの一部とアイテム名などにその名残がある程度である。共通点として「ドラゴンスレイヤー」という強力な剣が登場するという点はあるが、それはドラゴンスレイヤーシリーズ全てに共通している要素であるため関係ない。

本作は日本ファルコムが初めて自社開発作品を家庭用ゲーム機で発売した記念すべき作品(同年にスーパーファミコンで「ぽっぷるメイル」が発売されているが日付的にはこちらが先)であるのだが、同時に木屋氏が日本ファルコムで製作した最後の作品という嬉しくない意味で記念すべき作品にもなっている。

ちなみに1995年には「風の伝説ザナドゥII」が発売されているが、こちらには木屋氏は関わっていない。

*ストーリー

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1千年前の事。平和なイシュタリアの地に突如「邪竜ダルダンティス」が現れ、無限の魔力を秘めた「クレーネの石」の力によって、イシュタリアの美しい大地を破壊しつくし、人々はどうすることもできないまま逃げ惑うしかなかった。すると絶望にうちひしがれる人々の前に、聖なる剣を携えた「勇者アイネアス」が現れたのである。

アイネアスとダルダンティスの戦いは9日間続き、長い戦いの末にアイネアスはダルダンティスの眉間に剣を突き立て、見事ダルダンティスを倒したのである。邪竜を倒した勇者は人々に王として迎えられ、ここに「アステル王朝」が幕を開けた。邪竜の「クレーネの石」は王城に備えられ、その力によって誰でも魔法が使えるようになり、人々の生活は飛躍的に豊かになったのである。

そして1千年後、勇者アイネアスの戦いがただの伝説として人々の記憶から薄れ始めた頃、アイネアスの末裔であり、王都イシュタルの”百騎長”「アリオス」は、将軍「ダイモス」とともに辺境のモンスターター退治に奔走させられていた。そして今回、西の辺境マクリアのモンスター軍を率いる「カコース」に戦いを挑んだのだが…。

*基本システム

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さて、本作は「ザナドゥ」という名前にはなっていますが、全体的にはザナドゥというより、それに並ぶ同社の有名作品「イースI」に近い印象の作品になっており、ゲームシステムも基本的にイースと同じ上からの見下ろし型(トップビュー)のARPGになっていました。(ちなみにザナドゥはサイドビューのARPGで、イースは前述の「ドラゴンスレイヤーシリーズ」には含まれていない)

プレイヤーは、主人公「アリオス」を操作してフィールド上にある町や洞窟などを探索し、敵を倒したり、人と会話したりしてイベントを進めながらゲームを進行していきます。フィールドは基本的にアリオスの動きに合わせて上下左右にスクロールしますがフィールドの一定の範囲を超えると、画面が切り替って別フィールドに移動します。この辺もイースと同様ですね。

ただフィールドに関してイースと違うのは、本作は舞台となる世界の大きなマップがありその中を移動していく、あるいはイベントを進めることで行ける所が増えていく。というタイプではなく、物語が”章”で区切られており、そのマップ内で行うべきイベントを進め終わると章が変わり、それと同時にまったく別のマップに移動するという点でしょう。
(ちなみに章が進むと前のマップには戻れない)

*時間とイベント

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本作のシステムの特徴として”時間の概念”というものがあります。ゲーム中にはキャラクターの移動に関係なく時間が流れており、その時刻(画面上に時計があって確認できる)により、朝、昼、夜とフィールドも明るくなったり暗くなったりします。しかし有名な某ARPGの3作品目のように、時間の経過でお腹が空いたり、寝ないと体調が悪くなるというようなことはありません。

ではこの時間がゲームにどういう影響があるかというと、まず1つは町の人々についてです。ゲーム中に存在するNPC達は夜9時になると外にいるNPCも、店の中の店員も皆自分の家に戻って眠ってしまいます。そうなると翌朝5時までの間、店にも入れず、人から話を聞くことも出来なくなってしまいます(重要イベントのNPCは除く)。

次にイベントへの時間の影響についてです。ゲームを進めていくと「夜中になったら○○に来て」とか、「明け方にしか咲かない花を集めて」といったように時間に関係するイベントが発生することがあります。この場合は正しく指定された時間、または時間内に、そのイベントを進めないといけませんでした。

本作はかなり時間の経過が早いほうなので、時間に間に合わなかった場合に次のタイミングまで待つのもそれほど苦では無いのですが、それでも待てないとか、時間内にイベントを終わらせられない人のために、任意の時間まで一気に進める、または時間の流れを遅くするというアイテムが存在しています。

*戦闘システム①

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さて次に戦闘についてですが、本作には戦闘システムが2種類ありました。まず1つは「フィールド戦闘」です。これはまさに「イース」と同じタイプの戦闘システムで、フィールド上に存在する敵に向かってキャラクターをぶつけてダメージを与える(与えられる)というものです。ぶつかったとき相手や自分がヒットバックする様子やSEがまんまイースでしたw
(ちなみに、イースの戦闘テクニック「半キャラずらし」も使用できます)

「フィールド戦闘」では、敵を倒すとその場に「ジェム」が出現し、これを取る事によって所持金を増やすことが出来ます。また現在の体力が最大値より低い場合のみ「ハート」が現れる場合があり、それを取る事で体力の回復も出来ました。イースのようにその場で待機しても体力は回復しないので、ハートが出てこない場合はメニューから体力回復薬「プロテア」を”使用”する事でも体力回復が可能です。

フィールド戦闘中にアリオスのHPが0になると、アリオスは霊体になってしまい教会まで自力で戻らないと復活はできません。そういう事態を避けるために、プロテアを”装備”することで万が一戦闘中に体力が0になっても自動的にプロテアを使用して自動回復ということが可能でした。また「ウィング」を装備していれば、HP0になった時に自動的に教会まで戻ることが可能です。

本作には他にも”装備”することで戦闘に影響(攻撃UPや防御UP)を与えられるアイテムがいくつか存在していましたが、画面が切り替ったときに急に強い敵が出てきて壁との間に挟まれて即死とか、大量の敵に襲い掛かられて即死、なんてことも良くあるので正直なところアイテムの装備は”プロテア一択”でしたね。

*パーティ戦闘システム

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そしてもう1つの戦闘システム…の前に、本作のパーティ戦闘システムについても触れておきましょう。ゲームを進めていくとアリオスの元には臣下のダイモスをはじめとして、様々なキャラクターが仲間として加わってきます。そしてARPGとしてはかなり珍しく”パーティでの行動”をするようになります(大抵のARPGは一人戦闘が主流だった)。

ではパーティで行動しているときにフィールド戦闘はどうなるのかというと、プレイヤーがアリオスを動かしているときは後ろからついて来るだけですが、アリオスを停止させるとメンバーが各々勝手に動いて一定範囲内にいる敵を攻撃してくれます。しかもそれだけでなく、敵が落としたジェムやハートも回収してくれるのです。

これにより、敵が密集しているところに突入してアリオスを停止させるだけで、敵の排除とジェム回収をしてくれるので装備品を買うための金策が結構楽になります。またパーティメンバーがかなり強い設定になっていて、アリオスでは勝てない敵でもガンガン狩ってくれるので、格上の敵がいるエリアでも仲間を上手く使えば安全に進行が可能なのです。
(ただしこれには弊害も存在するが)

では改めてもう1つの戦闘システムについて…って思ったら、結構記事が長くなってしまったので、
後半に続く。




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