6df4c908.png


発売年:1990年
開発元:セガ
ジャンル:SFファンタジーロールプレイングゲーム
発売機種:メガドライブ

0190

*概要

9969834c.png

「時の継承者 ファンタシースターIII」は、「ゴールデンアックス」「シャイニング・アンド・ザ・ダクネス」などで有名な「セガ」より1990年に発売されたメガドライブ用SFファンタジーRPGで、1987年にセガマークIIIより発売された「ファンタシースター」、そしてメガドライブで1989年に発売された「ファンタシースターII 還らざる時の終わりに」に続く、ファンタシースターシリーズの3作目にあたる作品です。

また現在ネットゲームとして人気の高い「ファンタシースターオンライン2」及び、2014年11月24日に発売予定のPlayStationVita用RPG「ファンタシースターノヴァ」も、このファンタシースターシリーズの系列にあたります。

本作品は、後述する「結婚システム」によりシナリオが分岐し、プレイヤーの分身である主人公が親から子供、そして孫への3世代に渡っていくという画期的なシステムを採用しており、それだけでなく分岐によりシナリオの内容、そしてエンディングも変わるという「マルチエンディング方式」も採用したことで話題となりました。

*物語

22c53c2d.png

1000年前、この世界にライアという超能力を持った少女が現れた。彼女は超能力でモンスターを造りだし、それを率いて世界を征服しようとする。人類の科学文明は強力なモンスター達の前にまるで歯が立たず、世界の半分をライア軍に支配されてしまった。そんな中、ある国に「オラキオ・サ・リーク」という男が現れる。

彼は自身が作り上げたロボット軍団を率いてライア軍に反撃を開始、一時は退けるものの、その後オラキオ軍とライア軍の戦いはさらに激化、戦いの中でオラキオとライアは相討ちとなり、双方軍の中心人物を失ったことで戦いは勝者の無い状態で沈静化する。そしてこの戦いは「ライアとオラキオの戦い」と呼ばれ、やがて伝説として語り継がれた。

「ライアとオラキオの戦い」でオラキオと共に戦ったものが「オラキオの民」、ライアと共に戦ったものが「ライアの民」と呼ばれるようになってから1000年後のこと、オラキオの血を受け継ぐ「リーク国」の王子「ケイン・サ・リーク」は、散歩中に浜辺に流れ着いた一人の記憶喪失の美しい少女を助ける。

「マリーナ」という名前しか覚えていない彼女を自分の城で保護し、共に暮らし始めたケインはやがてマリーナに恋をする。隣国に許嫁がいる為(ケインはその許嫁の顔も知らない)両親には反対されたが、結局ケインは彼女に求婚。そして国をあげての二人の幸せな結婚式が行われるはずだったのだが、結婚式の最中に現れたドラゴンによってマリーナはどこかへ連れ去られてしまうのだった。

*フィールド

82fee1a6.png
fc4f29ff.png

では、ゲームシステムについて説明していきましょう。
まず本作は「ウルティマシリーズ」や「ドラゴンクエストシリーズ」と同じ「フィールド探索型」のRPGとなっており、それについては一般的なシステムなので特に問題はないのですが、ただゲームを始めて少し歩いてみるとすぐ「ワールドマップがやたら狭い」ということに気がつきます。一般的なRPGならば、最初の街から次の大きな町へ行く程度の距離を歩くともう世界の端が見えてしまうんですね。

なのでマップ上の街の数も少なく寂しく感じるのですが、ワールドマップ上にある特定の洞窟から通路を抜けると、そこには別のワールドマップが存在しているんです。そこもそれほど広くは無いんですが、また別の洞窟から別のワールドマップへと繋がっていて、まるで洞窟を通じていくつかのワールドマップが葡萄の房のように繋がっている感じなんですね。

どうして一枚の大きなワールドマップではなく、こんなややこしいものにしてしまったのか?実はそれにはちゃんと意味があって、物語の中盤あたりでそれが明らかになると「あー、なるほど!!」と思わず感心してしまいます。
ちなみに前作「ファンタシースターII(以下:PS2)」では、ワールドマップも街やダンジョンも非常にSFチックなデザインとなっていましたが、本作ではダンジョンや一部フィールドを除けば非常にファンタジー色の強いデザインとなっていました(科学文明が退廃している世界だからでしょう)。

e09f2e7f.png

そのダンジョンですが、初代「ファンタシースター(以下:PS1)」では「ウィザードリィ」タイプの擬似3Dダンジョン、前作PS2では「ドラゴンクエスト」のような見下ろすタイプのダンジョンになっていましたが、本作では前作からの仕様を引き継いで見下ろし型のダンジョンになっています。

ただ前作を引き継いでとは言いましたが、前作で正直邪魔だった(ゲーム機の機能を見せたかっただけ?)、地面と天井のオブジェでの無理矢理な多重スクロールは無くなり、またこれも前作で評判が悪かった解りづらい複雑なダンジョンやトラップは鳴りを潜め、比較的攻略しやすいものになっていましたね。

しかし、ワールドマップでも街中でもダンジョンでもそうなのですが、歩行スピードが遅いのは前作のままでしたね。ここは改善してほしかったところではあるのですが…もしかして1つのワールドマップ狭さを感じさせないためにわざと歩行スピードを遅いままにしたんじゃ?なんて邪推もしてしまいたくなりますw

*戦闘

63b1705c.png
8922f0d4.png

さて本作では、ワールドマップやダンジョンを歩いているとランダムで敵と遭遇し戦闘になります(状況により街中でも遭遇する)。戦闘シーンはPS2に似ており、遭遇した敵が画面に全部一度に表示されます。敵の配置は「大型」は後列、「小型」は前列というように配置され、さらに配置された場所により左グループと右グループに分けられています。キャラクターが装備できる武器には攻撃できる範囲が決まっており、この敵の配置はそれに影響します。

戦闘では個別に攻撃やテクニック(魔法)、アイテムなどの使用を決定するコマンドとは別に、戦闘が終わるまで手持ちの武器で攻撃し続ける「フルオート」(途中キャンセル可能)と、1ターンのみオートで戦闘する「1ターンオート」がありました。しかし本作ではぶっちゃけ回復以外のテクニックの使い勝手が悪く、しかも広範囲を攻撃できる武器が多い上に結構強いのでボス戦以外はフルオートで構わないという状態でしたね。

武器の範囲については、近接武器は敵単体(ただし前列がいるときは後列を攻撃できない)、射撃武器も敵単体(ただし前列がいても後列に攻撃可能)、スライサー系は敵前列か後列に範囲攻撃、ニードル系は敵右か左グループに範囲攻撃といった感じです。本作では敵が最大で8体登場するうえに全体的に被ダメージも大目なので、スライサーやニードル系の武器は大変重宝し、特に序盤からお金さえ溜めれば買える「ラコニアニードル」という武器は、あるとないとでゲームの進行が結構変わりました(もしかしてPSOシリーズのスプレットニードルはここから?)。

73cc8c5e.png

本作では前作に比べて敵が大きくなって、登場時に後方から飛び出してきたり、戦闘中の背景もスクロールしたりと見た目が派手にはなっているのですが、前作であった味方パーティが攻撃する際のアニメーションが一切表示されなくなったうえに、敵キャラクターもアニメーションはするんですがチープなものになっていたのが非常に残念でした。

例えば巨人だと指が1本ピクピク動くだけとか、キャラが反転して左右に動くだけとか…まさかPS2の敵どころか、セガマークIIIの初代PS1よりも敵キャラがアニメーションしないとは思いませんでした。敵のグラフィックはとても個性的なものが多く、興味が惹かれるものであった分、そこが本当に残念でしたね。

あと戦闘に関してでは、戦闘中のBGMが戦闘の状況(通常、敵の奇襲をうけた、こちらが有利になったなど)によって変化するというのがちょっと変わっていましたね。あ、BGMといえば、フィールド移動中のBGMはストーリーが進みパーティメンバーが増えるごとに豪華になっていくというものでしたね。こういった試みは面白いと思います。


さていよいよ、本作の中核をなすシステムと言ってもいいであろう「結婚」について説明…しようと思ったのですが、ここまでが予想以上に長くなってしまったので、以下は次回「後編」に回すとしましょう。


ファンタシースターノヴァ(初回封入特典:3種のコード同梱)&Amazon.co.jp限定特典クリアファイル(書下ろしイラスト) 付ファンタシースターノヴァ(初回封入特典:3種のコード同梱)&Amazon.co.jp限定特典クリアファイル(書下ろしイラスト) 付
(2014/11/27)
PlayStation Vita

商品詳細を見る





↓ブログランキングに参加してます。クリックして頂くと私の「やる気」がアップします。
ブログランキング・にほんブログ村へ