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発売年:1988年
開発元:ハドソン
ジャンル:ホラーロールプレイングゲーム
発売機種:PCエンジン

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「邪聖剣ネクロマンサー」は、1988年に「ダンジョンエクスプローラー」や「天外魔境シリーズ」で有名な「ハドソン」から発売されたホラーロールプレイングゲームで、プレイヤーは一人の勇者となり、この世に復活した「魔空王アザトース」を再び封印するため、かつて神々がアザトースを封印するために使用した「邪聖剣ネクロマンサー」を探す為の恐ろしい冒険の旅に出かけることになります。

「アザトース」という名前にSAN値が反応した人もいるかもしれませんが、本作は「H.P.ラヴクラフト」の作品を原点とする「クトゥルフ神話」を題材としており、アザトース以外にも「インスマウス」や「ハストゥール」、いまある方面で非常に有名な「ナイアラトテップ」なども敵として登場していました。

本作はPCエンジン初のRPG作品であり、雑誌やCMで見た当時の家庭用ゲーム機では考えられないような美しい画面だったこともあり、私を含む多くのPCエンジンユーザーが購入したと思われる作品なのですが、その難易度に投げ出してしまった人も多い作品だと思います。
またゲームパッケージに「エイリアン」のデザインで有名な「H・R・ギーガー」氏の作品を使用した(許諾済み)ことでも注目されましたね。

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さてこの時代のRPGといえば「主人公が仲間とパーティを組む」ということが普通でした。本作でも同様に、プレイヤーの分身であるキャラクターは仲間とパーティーを組んで邪聖剣ネクロマンサーを探しに行く旅にでるのですが、本作ではこの仲間選びというのが非常に重要な部分となってたんです。

ゲームが始まって最初の街の城に行くと、そこで城に仕える5人の人物のなかから2人を選んで仲間にすることができるのですが、彼らにはそれぞれ得て不得手があり、それを吟味した上で選ばないとゲームの難易度がぐいんと跳ね上がってしまいます。

その仲間にできるメンバーは、攻撃魔法メインの女魔法使いライム、防御回復魔法メインのカオス、接近戦に強いバロン、俊敏な動きを得意とするマイスト、魔法戦士のロミナの5名。ロミナは序盤めちゃめちゃ弱いので一見地雷っぽいキャラクターですが、いわゆる大器晩成タイプというやつなので後半は化けます(ただ化けるまでが長いw)。
せめて4人パーティならバランスのいい選択も可能なのですが、本作は3人パーティー制なので、魔法系をどちらかと近接系をどちらかという組み合わせが一般的でしたね。

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本作は街、ダンジョン、フィールドすべて上から見下ろすタイプ(いわゆるドラクエっぽいやつ)となっていて、フィールド(全体マップ)上のにある施設に接触すると画面が切り替わって、街やダンジョンに切り替わるようになっていました。

このとき一緒にいるパーティーメンバーは、ドラクエのように主人公の後ろについてくるというのではなくて、主人公の両脇を一歩下がった状態で付いてくるというのが珍しかったですね。
「主役を立てる」ということを良くわきまえているメンバーだと思いますw(そうか?

ちなみにドラクエでは仲間が死ぬと棺おけを引きずって歩くというのが印象的でしたが、本作では仲間が死んでしまうと…
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仲間の亡霊をひきずって歩きます!!
怖いわっ!さすがホラーRPGを名乗るだけのことはあるぜぇ…。
しかし、本作がホラーRPGたりえる所以はこれだけではないのです。
フィールドを歩き回れば、もっと恐ろしいものの片鱗を味わうことになるでしょう…。

本作が「ホラーRPG」たる大きな所以、それは
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モンスターが超絶キモイ!
やばいです、SAN値がピンチです。(時事ネタは風化するぞ

本作ではフィールドやダンジョンを歩いていると、ランダムエンカウントで敵と遭遇します。
そしてその敵の容姿が、怖いのやら気持ち悪いのやら不安定な気持ちになるのやらばかりで、プレイヤーのSAN値をガリガリ削ってきます。

ドラクエなんかでは最初の街の付近にはゼリービーンズみたいなプルプルした顔つきスライムが「やあ!」ってなかんじでお気楽に登場しますが、本作では街の外でいきなり上半身だけで内臓をプルプルさせたクリーパーが「や゛あ゛あ゛あ゛」って感じで登場します。しかもご丁寧にモンスターたちはアニメーションまでしてくれて、内臓とかほんとにぐにょぐにょ動くんですから…。ウェップ…

しかも、しかもですよ?こいつらに止めを刺すと…
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真っ赤な噴出して死んでいくんです。
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル ...
もはやホラーを飛び越えてスプラッターの領域まで達してしまいますw
(まあ昆虫や植物まで赤い血を噴出していたのはご愛嬌w)

もうちょっとモンスターの話をさせてもらうと、みなさんもファンタジーRPGをやっていたら「オーガ(オグレ)」というモンスターに一度くらい出会ったことがあると思います。
なのでそのオーガの姿をちょっとイメージしていてください。
そして本作に登場する「オーガ」をご覧ください…。
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夢に見るわ!
なんだこのグロイ肉の塊は?!妖怪の「ぬっぺふほふ」かっての!

いやーね、今でこそ私は夜中に電気消してホラーゲームやったり、ホラー映画みてひゃほーい!ってできるような変態大人になりましたが、このゲームを買った当時はまだ怪談聞いて寝れなくなるようなピュアなボーイでしたからこれは怖かったですよ。ええ。

あ、そうそう。モンスターといえば、フィールド上では同じエリア内なら出現するモンスターの種類も強さも大体同じに設定されてるんですが、海に接している部分だけはそのエリアより1ランク以上上の強さの敵が登場するようになっていて、慣れないエリアで海岸に近づく事は「死」を意味していたようなものでした。
それが怖くて、海岸線を歩いていけば目的地に早く着けるような場所でもわざわざ遠回りしたものです。

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さて本作とほぼ同じ時期に発売されたファミコン用RPG「ドラゴンクエストIII」ではバッテリーバックアップ機能が搭載されたことにより、ゲーム中断時に長いパスワード(いわゆる「ふっかつのじゅもん」)を書き留めておく必要がなくなりました。しかし本作はそもそも媒体が「HuCARD」という薄いカードタイプのものであったためそんな機能はつけられるはずも無く、宿屋に泊まったときに表示される「かくせいのことば」を書きとめておく必要がありました。

ドラクエのふっかつのじゅもんは「ひらがな」で構成されていたのに対し、こちらのかくせいのことばは「ひらがな」、「カタカナ」、「アルファベット」の混合で構成されていたのでとにかく書き留めるのが大変で、ハドソンの気遣いなのでしょうかカタカナとアルファベットの文字は緑色になっていたので、少しだけですが解りやすくはなっていました。

ちなみにPCエンジンには後に「天の声」という外部バックアップユニットが発売され、それを使用するとHuCARDのゲームでもパスワード無しでゲームデータのセーブが可能だったのですが、残念ながら本作は非対応となっていました。
ま、例え対応してたとしても関係ないですけどね、
だってうちはX1twinだったんだもの!(外部装置つけられへんねん

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最初に本作の難易度が高かったという話をしましたが、実際ゲーム内容的には決して優しいとはいえないまでも、理不尽というほどの難易度ではないというレベルでした。
では何がそんなに難易度を上げていたのかというと、それは
エンカウント率の高さです

特に呪いのアイテムを持ってるとか、固定で敵が配置されてるとかそういうわけでも無いのに、とにかく歩いてるとまー敵に会う会う。1歩歩くたびに敵が現れるというのが3~4回連続でおこるなんてのがしょっちゅうあります。
レベル上げ目的でうろついてる時には大変助かるんですが、次の目的地に向かうときやダンジョンをうろついているときにはほんとにコントローラーぶん投げたくなるくらいのストレスになります。

エンカウント率が高いゲームといえば、日本ファルコムの「ダイナソア」が有名ですが、体感的には本作のほうがエンカウント率が高いでしょう。そのため長距離の移動時には、かなりの消耗を強いられるのですが、1人につき「やくそう」を4個までしかもてないという中途半端な制約があるため、十分にレベルを上げて装備を整えておかないと長いダンジョン探索などはかなりキツクなります。

私自身も当時かなりがんばって進めた記憶はあるんですが、やっぱりエンカウントの高さに途中で辟易してしまい、いつのまにか別のゲームに移ってしまった思い出がありますね。
みなさんは投げずに最後までプレイできましたか?


ちなみに本作はBGMが非常に良く、どれもおどろおどろしくて作品のホラーな雰囲気をいやがおうにも盛り上げてくれるものが多く揃っていますので、必聴の価値ありだと個人的には思います。

本作は現在、バーチャルコンソール(Wii)、PCエンジンアーカイブス(PSP/PS3)にて販売されていますので、もし興味のある方は是非プレイしてみることをおススメします。
ただし…




夜、一人では遊ばないでください。



邪聖剣ネクロマンサー 【PCエンジン】邪聖剣ネクロマンサー 【PCエンジン】
(1992/03/27)
ハドソン

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