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発売年:1986年(Apple II版は1982年)
開発元:アスキー
ジャンル:3Dダンジョン探索RPG
発売機種:PC-88、PC-98、X1、FM-7、MSX2、ファミコンなど
※画像は全てPC-98版です

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「ウィザードリィ #2 ダイアモンドの騎士」(#はシナリオと読む)は、1985年に「ボコスカウォーズ」「カオスエンジェルズ」でお馴染みの「アスキー」より発売された、擬似3Dダンジョン探索タイプのファンタジーRPGで、同社より1985年に発売された「ウィザードリィ #1 狂王の試練場」の続編にあたります。

正確には、本作はもともと「Sir-Tech」という会社が1982年にAppleII用として販売した作品で、アスキーはその日本語版(国産PC版)の移植を担当したということになります。

本作は続編という形でありながら、前作でプレイヤーが育成したキャラクターをそのまま(一部を除き)使用して冒険ができるということもあり、続編というよりは「拡張シナリオ」といえる存在かもしれません。

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リルガミンの街を特殊な力場で守り、あらゆる攻撃、魔法をもってしても破壊することができない「グニルダの杖」。この杖の力によって、街に害をなす意思をもつものは街に近づくことすらできず、街は平和に包まれていた。

しかしその杖の効果は、街の中で生まれた人間に対しては発揮しなかったため、悪の心を持って生まれた「ダパルプス」はその邪悪な力でリルガミンの王位を奪う。
王家の生き残りである王女「マルクダ」と王子「アラビク」は伝説の英雄「ダイアモンドの騎士」の装備の力でダパルプスを倒すのだが、2人はダパルプスが死に際に放った呪いにより、伝説の装備、そしてグニルダの杖とともに巨大な穴の中に消えていった。

再びリルガミンの街をグニルダの杖の力で平和にするために、冒険者達は5つの「ダイアモンドの騎士」の装備とグニルダの杖を見つけ出すべく迷宮と化した巨大な穴に潜っていくのである。
と、まあこんな感じのストーリーです。

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さて本作を始める前に、まず前作との大きな違いの1つについて理解する必要があります。というのは、前作ではゲームを始めるときに町外れにある「訓練場」でキャラクターメイキングを行うのですが、本作にはキャラクターメイキングの機能がありません。

じゃあどうやってゲームを始めるのかというと、前作で使用したデュプリケイトディスクから、本作用のデュプリケイトディスクにキャラクターを「転送」させる必要があるのです。

このとき注意しなければいけないことは、転送させたキャラクターは前作のデュプリケイトディスクから消えるということと、転送したキャラクターはステータスと所持金はそのままですが、持っていた装備品・アイテムなどは一切消えてしまうことです。※ある方法をつかえば、アイテムを消さずに転送することも可能

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なぜこのようなシステムになっているかというと、最初に言ったように本作は続編というよりは拡張シナリオ、つまり前作を十分に遊びつくしたプレイヤー向けの作品という位置にあるからです。

そのため本作では冒険者たちが最初に降りる「地下1階」にですら、前作では下層に現れたような強敵や、いきなり毒攻撃をしてくる新たな敵が大量に現れますので、低レベルのキャラクターなんかでノコノコ降りた日には二度と帰ってこれないでしょう(地下一階でLV13以上のキャラクター向けに敵の強さを設定してあるそうですから)。

そういった理由から、新規でキャラクターを作る機能はカットされ、前作からの転送キャラクターでのみ遊べるようになっているのです。なおフロッピーではなくROMカセットを媒体にしていたファミコン版では、この転送という手段が別売りの「ターボファイル」という周辺機器を使用することでしか不可能であったため、本作のファミコンへの移植は一時見送られ、3作品目にあたる「リルガミンの遺産」が#2としてファミコンに先に移植されたそうです。

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さて、ゲームの中身として前作と変わっているところとしては、まあ迷宮そのものが違っているのは当然ですが、それ以外の面においてはシステム面も含めほぼ前作と一緒なので、前作を遊びつくしたプレイヤーであればなんの違和感も無く楽しめるようになっていました。

武器防具・アイテムについても前作からほぼすべてのアイテムを引き継いでおり、さらにそれほど多くは無いですが追加の武器防具、アイテムなども存在します。またモンスターについては、前作の上層に登場したものは大幅にリストラされ、あらたに強力なモンスターたちが多数追加されました。

大抵は前作と同じグラフィックで名前と能力が上がっているというパターン(例えば前作の雑魚「コボルド」と同じ容姿の「コボルドキング」など)でしたが、何種類かはグラフィックも新たに追加されたモンスターもいました。個人的にある意味衝撃的だったのは、
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↑「ヘルハウンド」ですかね。決して顔色の悪いダックスフントじゃないですよ?w
あと「ヒポポタマス」なんかもいましたね。私はこのゲームでヒポポタマス=カバだと知りましたw

本作は元から設定されているようにLV13~20くらいのキャラクターでプレイすると、そこそこの緊張感をもって楽しめるのですが、世の中には前作でLV100以上まで育ててしまっていた猛者なんかもいて、それだとはっきりいってあっさり最下層(地下6階)までいけてしまうくらいの難易度になってしまいます。

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そこで本作では、前作以上に迷宮内に謎解きの要素を盛り込み、謎を解きながら各フロアにあるダイアモンドの騎士の装備を回収しつつ最下層に向かわせるという手法が採用されていました。

例えば地下1階では、目的の装備がある場所へ進もうとすると一歩前にワープさせられるという仕掛けを用意し、この謎を解明しない限りそこへいけないようになっています。これは何かのアイテムをもっていれば通過できるという前作にあったような仕掛けではなく、プレイヤーがキャラクターに”ある行動”を行わせなければいけないのです。

また地下2階では、目的地の直前に突然「謎かけ」を出題され、アドベンチャーゲームのように謎かけに対する正解をキーボードから入力して回答するという仕掛けが用意されていました。

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そのフロア毎の謎を解いて目的の場所、つまり伝説の「ダイアモンドの騎士」の装備がある場所にやってくると、冒険者達は無事伝説の装備を手に入れ…られるわけではなく、なんとここで
伝説の装備と戦うことになります。

伝説の装備を身に着けた敵とかではなくて、装備そのものとの戦いです。
伝説の装備にはアーマー、シールド、ヘルム、ソード、ガントレットがあり、それぞれ各フロアに1つずつ下の階に行く階段を守るように存在しているのですが、兜とかガントレットだけと冒険者が戦っている姿を想像すると…ちょっとシュールですよねw

しかし!実際の戦闘はシュールなどというものとは程遠く、よっぽどレベルががっつり上がっていないとそれなりに苦戦することになるでしょう。伝説の装備たちは尋常じゃない高いHPを持っていたり、クリティカルヒット(一撃死)を繰り出してきたり、魔法やはてはブレスまで吐いてくるという強敵なのですから。

しかしその強敵に打ち勝つと、冒険者を襲ってきた装備たちは
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もとの伝説の装備の姿である「ダイアモンドの騎士」達の装備、「コッズアイテム」に戻ります。
※コッズは”KOD'S”(Knight of Diamondsの略)と書く

そして苦労するだけあって、このコッズアイテムはそれぞれ本作中で最強の能力を持つ装備で、さらに装備することで特殊効果(体力回復や抵抗アップなど)を得られたり、使用することで強力な魔法を発動させることもできる強力なアイテムでした。

その中でもコッズガントレットは、使用すると誰でも最強の攻撃魔法「ティルトウェイト」を使用できました。その昔某特撮番組のおもちゃで腕に装着して手を振ると爆発音がなるというのがあって、それを使えばコッズガントレットごっこができるなあと想像していたのは私だけでしょうか?w

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本作が発売された当時は、私もウィザードリィに結構はまっていた時期だったので本作についても非常に興味を持っていました。

しかし当時の私にとってウィザードリィとは、街と地下10階を往復してひたすらレベル上げと強力なアイテム探し(いわゆる「ハック&スラッシュ」)に興じるゲームという固定観念ができてしまっていたので、本作のように謎解きやクリア目的にプレイする事に対する違和感と、せっかく苦労して手に入れたアイテムを持ち越せないことに不満を感じ、だったら#1で遊んでればいいやと購入しなかった記憶があります。

友人の家で友人のプレイを見たりはしていましたが、自分ではクリアしていない作品なので機会を見てクリア目指してプレイしてみたいなあと思っています。

みなさんはこの作品プレイしましたか?はまってましたか?


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