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発売年:1986年
発売元:コナミ
ジャンル:アクションゲーム
発売機種:ファミコン、PC-88、X1など
※画像は全てPC88版のものです
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blog_kanrinin
​ ”キャラゲーに当たりなし”、なんて言葉を聞いたことは無いかの?

キャラゲーとは、主に原作(漫画、アニメ、映画など)が存在するものをゲーム化したものの通称なんじゃが、1980年代のこのジャンルの作品はゲームとして非常に出来の悪い作品が特に多かったと記憶しておる。故にキャラゲーのタイトルだけに騙されて、煮え湯を飲まされたプレイヤーも多かったはずじゃ。

この手の作品は、主に作品のPR目的の為だけ、あるいは作品の人気に便乗して安易にゲーム化しただけのようなものが多く、ゲーム内容についても既存のゲームシステムやフォーマットを流用して、表示されるキャラクターだけをすげ替えたような作品ばかりじゃった(特にAVGに多かった)。

つまりゲーム化にあたり原作ファンが求めている肝心な「原作を活かしたゲームとしての完成度」が著しく低かったんじゃな。そしてその傾向は、特に映画作品をゲーム化した場合に多くあって、作品のイメージを維持しつつゲームとしても面白くて楽しめる作品の存在は、奇跡に近いものじゃった。

そして今回紹介するのは、その奇跡に非常に近いと思われる作品なんじゃよ。
では中に入るがいい、闘士の塔 FLOOR 48 じゃ!

ゲーム紹介の前に、映画「グーニーズ」ってどんな作品?

グーニーズ [Blu-ray]
ショーン・アスティン
ワーナー・ホーム・ビデオ
2010-04-21


今回紹介するゲーム「グーニーズ」は、スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を行い、1985年に公開された同名の洋画作品「グーニーズ」を原作としたものなのだが、ゲームの紹介をする前に簡単に映画「グーニーズ」の内容について触れておく。

アメリカ・コロラド州アストリア市にある田舎町グーンドック。そこに住む少年「マイケル(通称マイキー)」の家とその周辺の土地は、銀行がゴルフ場にするために買収されようとしていた。マイキーの一家は反対するも、父親はその銀行に借金があり、それを明日までに支払えなければ立ち退かなければいけないのだった。

なんとか立ち退きを回避しようとしていたマイキーは、家の屋根裏部屋で伝説の大海賊「片目のウィリー」の遺したと思われる”宝の在処を記した地図”を発見する。ウィリーの財宝があれば立ち退かなくてもすむ!と考えたマイキーは財宝を探すため、近所に住む子供達とのグループ「グーニーズ」で地図にあった岬へ向かう。

マイキー達は、そこで後を追ってきたマイキーの兄とその恋人らと合流するのだが、なんとその岬には人殺しもなんとも思わない恐ろしいギャング団、「フラッテリー一家」も来ていたのである。
マイキー達「グーニーズ」の、フラッテリー一家の追跡から逃れながら財宝を探し出す大冒険が始まる。

ではゲーム版「グーニーズ」とは、どんな作品?

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「グーニーズ」は、1986年に「コナミ」からファミコン用アクションゲームとして発売された作品で、プレイヤーは主人公である「マイキー」となり、廃レストランや洞窟、そして海賊船などのステージを様々な妨害を回避しながらアイテムを駆使して進み、フラッテリー一家に捕まっているグーニーズの仲間を全て助け出すというのが目的のゲームである。

1985年の映画「グーニーズ」をベースにしたゲームで、映画を題材にしたこの当時の作品としては珍しく、映画の世界観をちゃんと表現しつつ、ゲームとしても完成度が高いという稀な作品としても知られている。ただし映画は基本的に終始グーニーズのほぼ全員で行動するのに対し、ゲーム版では最初からマイキー以外のグーニーズが捕らえられているなどの相違点は存在する。

本作はファミコン版発売の同年にPC-88、及びX1にも移植されており、仕様に多少の違いはあるものの概ね完全に近い移植となっている。ちなみに前年の1985年には、同じくコナミからまったく同名のアクションゲームが発売されているのだが、仕様が異なるので今回MSX版については触れないこととする。

ゲームの操作方法と基本システム

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ではまずゲームの操作面についてだが、非常にシンプルで十字キー(テンキー)の左右でマイキーを移動、梯子があるところでは上下で上り下り、梯子が無い場所なら下でしゃがむことができる。次に攻撃ボタンでキック攻撃、ジャンプボタンでジャンプができ、ジャンプ中にキックをすることも可能になっている。

特殊な行動としてマイキーがアイテム「爆弾」を所持している場合に限り、爆弾の設置が可能である。この爆弾はステージ中に複数存在する牢屋の扉を爆破することができるほか、爆風で敵キャラを倒すことも可能である。またキック攻撃は攻撃範囲が非常に狭いが、アイテム「パチンコ」を手に入れれば遠距離攻撃も可能になる。

またジャンプについては、ボタンを押してる時間によりジャンプの距離・高さが変わるほか、ジャンプ中に方向キー左右で軌道変更も可能になっている(この辺はゲーム攻略において非常に重要となる)。

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そしてゲームの基本的なルールだが、本作はステージクリア制、そしてライフ&残機制となっている。
ステージクリアの条件は、ステージ内に複数ある扉のうちどれかに隠された「鍵」を3つ集め、これもステージ上のどこかにある出口(鍵穴のついた分厚い扉)に到達すればステージクリアとなる。

この鍵が隠された扉は、ステージ上のネズミを倒すことで入手できる爆弾で壊すことができるのだが、必ずしも鍵が入っているとは限らない(カギだけに)。中には体力を回復してくれる「壷」や、遠距離攻撃できるようになる「パチンコ」、さらにはフラッテリー一家に捕まったグーニーズの仲間が入っている場合もあるのだ。

ちなみにグーニーズは助けなくてもステージクリアできるのだが、結局最終面前でペナルティをうけることになるので基本的には鍵と同じくステージクリアに必須の条件と言ってもいいだろう。

またステージ上には、マイキーの見つけると追いかけてくるフラッテリー一家や、ネズミ、蝙蝠などの動物、さらにはスケルトンやウィリーの亡霊、そして炎が吹き出る床や落石など複数のトラップが存在し、マイキーはそれらに接触したり攻撃を受けてしまうとライフが減少していく。ライフが0になると残機を1失い、残機が0になるとゲームオーバーになってしまう。

特にトラップの類はステージ中いたるところに存在するため、これにいかに触れないようにするか、あるいは「無効化」するかがゲームクリアのポイントとなるであろう。

ステージ構成は複雑で難所が多い!でも?

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さて、この当時数々の名作ゲームを世に出していたコナミは、「グーニーズ」という映画のゲーム化だからといって映画の知名度におんぶに抱っこでゲーム内容に手を抜くようなことは無かった。本作はゲームとしても面白さと挑戦心をくすぐる難易度があったといえる。

まず最初のステージこそ、横に3画面ほどしかスクロールしない狭いステージであるが、ステージ2からはそれがガラッと変わって難易度がグッと上がる。まず横にスクロールする画面数が増える他、場所によっては梯子で上、あるいは下の画面に移動するような場合もある。

まあそこまではまだマップの繋がりも把握し易いのだが、やっかいなのは巨大な髑髏の形をしたワープゾーンの存在である。ここに入ると、まったく繋がりの解らないポイントまで飛ばされてしまうのだ。初めてこのゲームをプレイした人は、恐らくこれで混乱してしまうであろう。しかしこれを使用しないと行けない場所も存在するので、使用しないわけにもいかないのである。

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さらにステージ2からはマップの繋がりだけでなく、その仕掛けやトラップも大変なものになってくる。

落ちたら即死の大穴をギリギリでジャンプして飛び越えたり、上下移動を繰り返す釣鐘状の大岩(これも接触したら即死)を掻い潜って先に進んだり、触れたら下の階層まで流される大きな滝(場合によってはそのまま水に落下して即死もある)を避けて進むなど、テクニカルなキー操作、そしてシビアなタイミングを要求される場面が兎に角ふえてくる。そして当然ながら、そういったタイミング狙っているような間にも敵はどんどんマイキーに襲いかかってくるので、難易度はもっと高くなるのである。

しかしマップの構造も含めて、それらは越えられない程の鬼畜難易度になっているわけではない。ゲームをある程度プレイしていけば、徐々に攻略できるようになるレベルにちゃんとなっているのだ。(後述するお助けアイテムも難易度を緩和してくれる存在となっている)

そしてゲーム内の様々な障害が、映画を観た人なら「こういうのあった!」と思えるようなものになっており、またステージも、最初は廃レストランから始まり、洞窟、そして最後はウィリーの海賊船と映画同様の流れになっているので、ゲーム内でグーニーズの冒険を追体験できてしまうのが楽しい。

さらにゲーム中に、映画のテーマ曲であるシンティー・ローパーの名曲「THE GOONIES 'R' GOOD ENOUGH」がBGMで流れたりもするので、より楽しさが増幅されるのである。




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さて先程も説明したが、本作のゲームとしての難易度は決して低いほうではない。もし何も考えずにゲームを進めていこうとすると、かなりの苦戦を強いられるであろう。しかし、筆者のようにそこまでアクションゲームが得意で無い人でもゲームクリアを達成し易すくしてくれる存在、それが「隠しアイテム」である。

隠しアイテムは、各ステージのある場所(固定)にその名の通り隠されており、それを見つけ出し取得することでマイキーは強化され、各ステージに配置されている特定の障害を「無効化」できるようになる。兎に角ステージ上の障害が厄介なこのゲームにおいて、それらを無効化できるのは本当にありがたい存在と言えよう。

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隠しアイテムの一例を上げると、
耐熱服 > 地面や天井から噴出す炎のトラップに触れてもダメージにならない
防水服 > 吹き出る蒸気や滝に触れてもダメージにならない
ヘルメット > 天井から落ちてくる落石に当たってもダメージにならない

など、本作を一度プレイしたことがあるならこれだけで、どれだけ進行が楽になるかが理解できると思う。ちなみに特定の場所で高いジャンプができるようになる「ハイパーシューズ」 などは、映画の中でもグーニーズの「データ」が使用しており、ここにも映画の内容が反映されていることがわかる。 

そして肝心な隠しアイテムの出現方法なのだが、そのアイテムが隠されている場所の付近で「ある特定の行動をとる」のが条件となっている。その特定の行動は、しゃがんだりキックをしたり右や左に進んだりと様々で、同じステージなら出現条件は一緒ではあるのだが、その条件についてのヒントが一切無いため見つけるのにもなかなかに苦労する(当時は偶然にかなり助けられた)。

また取得するだけで特定の効果があるアイテムとは別に、8個集めると体力が全回復するダイアモンドや、得点を得られるだけの隠しキャラクターなども存在し、特に本作では体力の回復手段に乏しい為、ダイアモンドによる体力回復は重要で、まるでグーニーズのように宝探しに躍起になったものである。

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どうじゃったかの?
原作とした映画やアニメの持ち味を活かしつつ、ゲームとしても面白い作品というものはゲームの長い歴史においても、残念ながらそれほど多くは無いとわしは感じておる。

しかしながら、この当時のコナミはこのグーニーズだけでなく、その後映画「キングコング2」や、海外アニメの「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ(TMNT)」や「タイニー・トゥーンズ」を題材にしたゲーム作品を作っておって、その中でも TMNTのゲームは本作と並ぶくらい原作を活かした面白いゲームになっておったと思う。アーケード版TMNT、何度も遊んだものじゃわい。

さすがのコナミというところじゃな。

では最後に今回画像使用したPC88版についてじゃが、基本的なところはファミコン版と変わってはおらんかった。じゃが、PC版ということでゲームタイトルやステージ、エンディングのグラフィックが豪華になっておった。

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当時のPCはアクションゲームに向かないという定石の通り、本作もアクションゲームとしては動きに鈍さがあり遊びづらい部分もあったがそれはあくまでファミコン版と比べたらという話であり、一般的なPCアクションゲームと比較すれば十分に動けている感じじゃったな。

まあ難を言わせてもらうなら、ファミコン版では非常に有効なアイテムだった「パチンコ」が、射出時の隙が大きくて使わないほうが安全な代物になっていたというところくらいかのう? 

では今回はこの辺にしておくかの。
もし皆も、映画やアニメ原作のゲームで「この作品は面白かった!」というものがあったのなら、是非教えて欲しい。よろしく頼むぞい。


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