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発売年:1985年
発売元:日本テレネット
ジャンル:縦スクロール型カーアクションゲーム
発売機種:PC-88/SR、PC-6001、X1、FM-7、MSX
※画像は全てPC88SR版のものです
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1980年代前半のレースゲームというのは、レース中にライバルカーと衝突すれば爆発!スピンしてコース外へ!ひっくり返って転倒!そしてタイムロス!と、大体がそんなものじゃった。じゃから急に狭くなるコースや、急なヘアピンカーブよりも、むしろ向こうから猛スピードで突っ込んでくる、ライバルカーとの接触回避に精神をすり減らしたもんじゃよ。
ところが今回紹介する作品は、それまでのレースゲームにあったそういった衝突へのストレスを、逆に爽快感に変えたといってもいい作品なんじゃな。

では中に入るがいい、闘士の塔 FLOOR 46 じゃ!

「アメリカントラック」とは、どんな作品?
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「アメリカントラック」は、1985年に「日本テレネット」から発売された縦スクロールタイプのカーアクションゲームで、プレイヤーはNASAから機密情報を託されたスパイとなり、18輪ものタイヤを持つ「アメリカントラック」を駆って機密情報を狙う敵を排除しつつ、目的地まで機密情報を運ぶのが任務となっている。
 
本作の特徴として、この時代のレースゲームは他の車と接触する=爆発(あるいは転倒)というのが多かったのに対し、本作ではコース上の他の車に自らが操る巨大なアメリカントラックをぶち当て、逆にぶっ飛ばして爆発させられること、そして一見カーレースゲームのようだが、カーレースゲームに付き物の”残り時間”、あるいは”燃料”という制約が存在しなかったことなどがあげられる。

ちなみに自分の車を相手にぶつけることを主眼に置いたレースゲームとしては、タイトーの「チェイスH.Q.」を思い出す方も多いと思うが、チェイスH.Q.は本作より3年後、1988年の発売である。

邪魔な車はぶっ飛ばし!目的地まで走り抜けろ!
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最初にも言ったが、本作はセガの「モナコGP(1979年)」や、コナミの「ロードファイター(1984年)」のような縦スクロールタイプのカーアクションゲームで、ステージ中に現れる他の車両を回避(または破壊)しつつ、一定の距離を走行すればステージクリアとなり次のステージに進むことができる。
 
操作は非常に単純で、テンキーの4、6がハンドルの左右、テンキーの8がアクセル、2がブレーキとなっており、ギアチェンジなんてものは存在しない。どうやらこのアメリカントラックはオートマティック車のようで、アクセルを押し続けていれば勝手にギアが変わり、最大で時速200kmまで出すことができた。
 
ステージ中には3箇所のチェックポイントがあり、画面右下の”TRIP"と書かれたバーで自分の現在位置とチェックポイントまでの大体の距離が解るようになっていたのだが、本作には制限時間や燃料の概念が存在しないので、チェックポイントを通過しても残り時間や燃料が増えるということは無い。

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ではこのチェックポイントに何の意味があるのかというと、本作ではステージ中に”ミス”をすると直前のチェックポイントまで戻って再開になるのである。しかし本作では走行中に他の車両と接触しても、爆発して1ミスにもならなければ、スピンや転倒してタイムロスや燃料が減ったりもしない。

他の車両とぶつかったところで、その反動でちょっと横に逸れる程度だ。しかもそれどころか、逆に接触した相手の車が弾き飛ばされ、スピンしたり爆発したりするのである。
アメリカントラックは伊達じゃない!(しかも敵の車を爆破させると得点まで入る)

そんな強力なアメリカントラックでも、走行中にコース外に出てしまったり、分離帯などの長い障害物、あるいは行き止まりに衝突してしまうと、スピードが落ちすぐに停止してしまう。こうなると1ミスである。そして、ゲーム中3回ミスをするとゲームオーバーになってしまうのだ。

こんな強力なトラックがコース外に出て止まったくらいでミス扱い?そんな疑問も沸くだろうが、思い出して欲しい。主人公はNASAの機密情報を持ったスパイで、敵に常に狙われているのだ。だから足を止めてしまったら、あっという間に敵に機密情報を奪われてしまうのだろう。
それはスパイとして”痛恨のミス”である。

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ちなみにコース外に出た場合は、すぐにハンドルを切ればコース外から脱出できることがあり、この場合はミスにはならない。またコースの先にコースの分離や行き止まりがある場合は、事前に小さなモニタに情報が表示されるようになっている。本作のスクロールは地味に早いので、これを見落とすと急な分岐に対応できなくなる為、モニターには常に注意を払いたい。

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本作では敵にぶつかって、吹っ飛ばして爆破していくことでどんどん点数が入る。これはプレイしていると非常に爽快で楽しいのだが、狭い通路やコースが大きく変化する時にそれをやりすぎると、反動で自分がコース外に押し出されてしまい1ミスとなるケースが多いので注意が必要である。
 
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またコース上に登場するの車の中には、爆破させると減点されるものや、接触しただけで1ミスになるものまでっ存在するので、それらとの接触は避けなければいけないだろう。そのためのテクニックとしては、非常に簡単なことで自分のトラックのスピードを落とし、邪魔な車を先に進ませればいいのだ。

なにしろ本作には制限時間や燃料の減少という概念が無いのだから、無理にハイスピードで走る必要が全くなく、狭いコースで前を車両に塞がれるような場合、あるいは衝突したくない車が画面内に入る場合はすぐにスピードを落として相手をやり過ごすのも大事なテクニックである。

ちなみに後方からも他の車両はやって来るが、真後ろから衝突された場合のみトラックは微動だにしない仕様なので、気にせず減速してしまって構わないだろう。
 
大胆さと繊細さのメリハリプレイを楽しめ!
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本作には、これまでのカーアクションゲームに無かったような”敵をぶっ飛ばす爽快感”がある。しかしミスになるコースアウトや衝突を上手く避ける”繊細さ”を求められる部分もある。なにせ普通のカーアクションゲームなら何度かミスしても、時間内にゴールさえすればゲームは続けられるのだが、本作ではミスは3度までしか許されていない、とも言えるからだ。

ぶっちゃけてしまうと、他の車との接触をひたすら避けるプレイをすれば、ゲームクリアが楽になるのが実際なのだが、それではゲーマーとしてつまらないだろう。時には大胆に他車をぶっ飛ばして得点を稼ぎ、時にはミスに繋がらないような繊細な対応をする。本作を遊ぶなら、そのメリハリプレイを是非楽しんで欲しい。

きっと遊び甲斐を感じられるだろう。

ちなみに、日本テレネット作品といえばゲーム中のストーリーを盛り上げるような美しい「ヴィジュアルシーン」であるが、残念ながら本作にはそういったものは無い。ただゲームーバー時にエンディングが用意されており、良い音楽ともにスタッフロールが流れる、その際に表示されるラスベガスと思わしき夜景が非常に美しいのだ。

当時であれば一瞬「実写取込み?」と思ってしまう程、といったらやや大げさな言い方かもしれないが。 

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blog_kanrinin
どうじゃったかの?
本作はこの当時のパソコン用カーアクションゲームとしては、かなりスクロールが早くて、敵をふっとばせる事と合わせて非常に爽快感が味わえたいい作品じゃった(一部の機種は遅かったらしいが)。ただその為なのかは解らんが、残念ながらPC88版は多機種にはあるコース外の背景が省略されていたのう。

ところでこの作品、なんでプレイヤーの車を「アメリカントラック」にしたんじゃろうか?一応スパイものであるなら、 カーチェイス要素も含めて「007」的なスポーツカーでも良かったのでは?とも思うんじゃが、恐らく製作者の方々は007よりもスピルバーグ監督の「激突」のほうにインスピレーションを得たのかもしれんのう。

確かにあの映画を観れば、大型トラックの迫力と恐ろしさがわかるじゃろうて。

そうそう、本作の中であえてアメリカントラックを選んだ「こだわり」のようなものを感じた部分があったんじゃ。それはプレイヤーがトラックを左右に動かしたときに、車の最前部は操作に合わせて動くんじゃが、後ろのいわゆるトレーラー部分は、操作に若干遅れて反応するんじゃよ。
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これが、本物のアメリカントラックの動きをリアルに表現しておって、わしも当時非常に感心したもんじゃ。
こういうこだわりは、いかにも日本テレネット作品という感じじゃな。うむ。

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