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「三国時代」の英雄の1人となって、中国大陸の統一を目指す歴史シミュレーションゲーム「三國志」シリーズの4作目となる作品。 新たに追加された「特殊能力」はゲームにどう影響を及ぼすのか。
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先日ちょっと部屋の環境を変えたのでそれに合わせてPC環境も見直していたんじゃが、そのときに結構前にsteamで買っていた「シブサワ・コウ アーカイブパック vol1-5」を見つけてのう。その中でいろいろ遊んでみた中から今回はこれを紹介してみたいとおもうぞい!
では入るがよい、元帥の塔 FLOOR30 じゃ!

目次.

ゲーム基本情報
ゲームの説明の前に
ゲーム中の基本的な画面について
ゲーム全体の流れ
武将の能力と身分について
武将が持つ「特殊能力」
都市コマンド(内政)
都市コマンド(外交・人事・計略・商人)
都市コマンド(戦争)
後編へ

ゲーム基本情報.
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タイトル:三國志Ⅳ(with パワーアップキット)
ジャンル:歴史シミュレーション
発売年:1994年
発売元:光栄(現:コーエーテクモゲームズ)
開発元:光栄
発売機種:PC98、FM-TOWNS、スーパーファミコン、Windowsなど
前作:三國志Ⅲ
後作:三國志Ⅴ

光栄「三國志」シリーズの4作目。今回は新たな試みとして武将の能力値以外に「特殊能力」というものが追加され、これが本作の大きな「キモ」となっている。また初の完全マウスオペレーションが採用されてUIも一新したほか、三國志シリーズでは初の「パワーアップキット」が発売された作品でもある。
※使用している画像は特に指定がない限り、steam(Windows)版の「三國志Ⅳ with パワーアップキット」のもの


ゲームの説明の前に.

本作の紹介については、前作である「三國志Ⅲ」を基準に本作での変更点や改良点などを主に紹介する。「Ⅲ」を知らない方は、まず先に以下の記事を読んでおくと解りやすいかもしれない。



ゲーム中の基本的な画面について.

ではまずゲームメイン画面の説明だが、本作のメイン画面は、主に大陸マップ、全体マップ、全体コマンド、都市コマンド、情報表示画面で構成されている。

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▲ 大陸マップ
ゲームの舞台となる中国大陸を表現したマップ。マップ上には前作同様に都市や関所、戦場(本作では古戦場)などがあり、それらを繋ぐ街道も表示されている。

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▲ 全体マップ
大陸上の各都市の支配勢力と街道がひと目で確認できるマップ。マップ上をクリックすると、大陸マップもそのエリアに切り替わる。

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▲ 全体コマンド
ゲーム全体に関する情報や、武将への役職任命、プレイヤーターンの終了、ゲームのセーブ・ロード、または終了などが行えるコマンドボタン。

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▲ 都市コマンド
現在選択している自勢力の都市に対して軍事、人事、外交、内政、商人、計略、助言などの命令を与えるコマンドボタン。いずれかのボタンを押すと、その項目に該当するサブコマンドのボタンが表示される。

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▲ 情報表示画面
現在選択している自勢力の都市についての状況や様々な情報が確認できる画面。右端にある5つのボタンで、表示する情報を変更することが可能。


画面の見た目で大きく変わったのはやはり大陸マップであろう。前作までの1画面に収められたマップから、1画面には収まりきらないほど広いマップになっている。これにより大陸全体の状況はわかりにくくなったものの、それぞれの都市周辺の状況は非常に解りやすく、グラフィックがリアル目になったことで臨場感も味わえる。

過去作が画面全体で文字や数字が占める割合が高いものが多く、見た目で少し硬さを感じる部分もあったんじゃが、本作はマウスオペレーションでのボタン操作が基本になったことで、UIもスッキリ纏められて見た目も近代化、とっつきやすさを感じるような画面になっておったのう。



ゲーム全体の流れ.
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では次にゲーム全体の流れを説明する。

まずゲームスタート前に6本用意されている「シナリオ」から1つを選び、次にプレイする「君主」を選ぶ(新君主も可能)。選んだシナリオにより選べる君主とその支配状況、ゲームスタート時の年月などが変わる。本作は複数プレイヤーで遊ぶことも可能で、選んだ君主の数が同時にプレイする人数となる(選ばれなかった君主はCPUが担当する)。また歴史に存在しない「新君主」でのプレイも前作同様可能であった。

ゲームがスタートするとまずシナリオ毎に決められた開始年月になり、以後1ヶ月を1ターンとして、その時点で存在している君主それぞれに順番で行動ターンが回ってくる。プレイヤーは自分の行動ターンにおいて、自軍が支配している都市に対し様々な命令を与え、命令が終了したら「休息」コマンドでターンを終了する。

その後まだ未行動の君主がいた場合は次の君主のターンとなり、全ての君主が行動を終えると翌月になってまた行動ターンが回ってくる。これを繰り返し、最終的にいずれかの君主が大陸上の全ての都市を支配下に置くと「天下統一」となりゲームが終了する。

ゲームの流れ自体は過去作と殆ど変わらんのう。




武将の能力と身分について.
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さて三國志シリーズでは、自勢力に所属する「武将」に命令を与えて内政や外交、戦争などを実行させるのがお決まりとなっているが、それだけに命令を実行させる武将の「能力値」というものが重要になっていた。これについては本作でも変わらない。

前作で武将の能力値は武力、知力、政治、魅力、陸上指揮(陸指)、水上指揮(水指)となっていた(隠しパラメータは除く)。本作も基本的には同じだが、陸指と水指が統合されて新たに「統率」という能力値に変わっている。
※三國志シリーズではお馴染みの能力値「統率」はここから登場したのだが、以後数作品ではなぜか撤廃されたり復活したりを繰り返している。

陸指と水指が「統率」に変わった事で、陸上戦に強い武将、水上戦に強い武将の差別化が図れなくなったようにも思えるんじゃが、実はその辺りは別の部分で差別化されておるんじゃ。

各武将の「身分」については、前作までの君主、太守、軍師、将軍、武官、文官から少し変わり、まず新たに「侍中」という身分が追加され、さらに武官と文官は統合して「一般」という身分になっている。侍中は主に内政面での助言をしてくれる立場で、これにより軍師は軍事面に限った助言をしてくれる立場に変わった。また身分による実行コマンドの制限が無くなり、身分に関係なく様々な作業に従事させることができるようになったのだが、別の部分で新たに制限が生まれている。

2020/08/31 追記
ちなみに隠しパラメータではあるが、一部の武将には「血縁」が設定されており、特に君主と血縁関係にある武将は命令実行時や提案時にそれっぽい話し方をするようになっている。


武将が持つ「特殊能力」.
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そして本作より能力地に加え、新たに「特殊能力」というものが追加された。

特殊能力は本作から新たに登場したその武将が持っている技術や特技を表すもので、本作における「キモ」と言っても過言では無い要素である。全部で24個存在し、1人の武将が複数持つことも可能である。最初から持っている能力に加え、経験を積む、旅人に会う、アイテムを手に入れるなどで新たに会得することも可能であった。

特殊能力は大きく2つの分類に分かれる。
①その能力を持っていると「特定のコマンドが実行できる」もの
②その能力を持っていると「特定の効果が上昇する」もの

①について代表的なものを挙げると「駆虎」「火計」などの計略系であろう。過去作では成功失敗の確率は違うが身分次第で誰でも計略そのものは実行できた。しかし本作では例えどれだけ知力の高い武将であっても、実行する計略に該当する特殊能力を持っていなければ実行できないように変わっている。

②について代表的なものを挙げると「騎兵」「海戦」などの兵科系のものであろう。本作では誰でも全ての兵科の部隊を率いる事は可能だが、その武将が兵科に該当する特殊能力を持っていると部隊の攻撃力が上昇する。また水上戦の際に武将が海戦を持っていた場合は、なんと部隊の能力が3倍にもなる。

つまりこれによって陸指と水指がなくなっても、水上戦に強い武将、陸上戦でも歩兵が強い、騎兵が強い、弓兵が強い武将というさらに個性的な差別化がされたんじゃな。

この特殊能力の存在により武将に能力値以外での「個性」が表現され、また例え能力値がトップクラスではない武将だったとしても、特殊能力次第ではあらゆる面に使い道が生まれるようになった。


都市コマンド(内政).
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ではここからは本作のメインコマンドともいえる「都市コマンド」について説明していく。

本作が前作から最も改善された部分は、おそらく内政コマンドであろう。本作では内政コマンドが、前作の開発、耕作、治水、商業から、開発、治水、商業、技術に変更された。開発、治水、商業については効果はほぼ前作と同じで、追加された「技術」は武器や兵器の製造に影響する。

また前作での内政コマンドは最大3名にまで命令できたが、その中に役職者(将軍や軍師など)がいた場合は1ヶ月で実行完了、3名とも役職無しであれば最大で6ヶ月継続で実行させることができた。しかし支配都市が多くなってくると、いちいち毎月や数ヶ月毎に命令をやり直すのが非常に手間であった。

この点が本作では改善されており、内政コマンドでは開発、治水、商業、技術それぞれに担当者を1〜2名選んで資金を与えるだけ、以後は命令をいちいち与えなくても資金がなくなるまで毎月担当官が自動で命令を実行するので、支配都市が増えても内政を行うのが非常に楽になっている。

ちなみに内政コマンドが実行されているか資金が尽きていないかは、情報表示画面に表示されるチビキャラのアニメーションでひと目で判るようになっておってな、この辺の配慮も非常に良い改善点でといえるじゃろう。


都市コマンド(外交・人事・計略).
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外交、人事、計略、商人のコマンドについては、前作とそれほどの違いは無い。

▲外交コマンド
他勢力との同盟の締結・破棄、他勢力への物資の要求・援助などに加え、本作から各地の異民族に対し他国を襲撃するよう要請することも可能になった。ただし、外交コマンドの実行には特殊能力「外交」が必須となる。

▲人事コマンド
未発見武将の捜索、他勢力や在野の武将の登用、自勢力の武将や都市の住民に施しを行う。ただし捜索と登用には特殊能力「人材」が必須となる。ちなみに本作では捜索の対象が1都市から1州に広がっている。

▲計略コマンド
埋伏の毒、敵中作敵、駆虎呑狼、流言飛語などに加え、本作より他勢力の都市の物資を減らす「焼討」、他勢力の都市を参考に実行都市の能力を上昇させる「諜報」などが追加された。ただし計略を実行するにはその計略に該当する特殊能力が必須となる。

▲商人コマンド
その都市の商人と兵糧の売買、または馬や弓などの購入を行う。これについては特殊能力は必要ない。

このように外交・人事・計略コマンドについては、そもそも特殊能力を持っていなければ実行できないものが殆ど(身分が君主の武将は能力が無くても実行可能)であるため、配下武将が少ない君主は能力値に関係無く、まずこういった特殊能力を持っている人材をかき集めるのが最優先であった。

人材捜索の対象が都市単位から州単位に広がったのは、コマンドが実行できる武将が限られるようになったせい(おかげ)かのう?


都市コマンド(戦争).
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戦争コマンドでは、他都市への侵攻・移動・輸送、兵士の徴用・訓練、武器の製造、他都市へ密偵を送り込むなどが行える。コマンドそのものは前作までとほぼ変わらないが、武器の製造には「製造」、密偵を送るには「情報」の特殊能力を実行武将が持っている必要がある。

また軍事面では、兵士と部隊の扱いが過去作から少し変わったので説明しておく。

▲ 兵士について
過去作で兵士は武将ごとに管理されるもので、都市にいる武将の兵士数の合計が都市の総兵士数であった。しかし本作では兵士は都市ごとに管理されるようになり、戦争時に部隊毎に都市の兵士数から割り当てるように変わった。

これにより、前作までの徴兵後や訓練前の煩わしい再編成の手間がなくなり、それに準じて再編成コマンドも撤廃された。また武将が引き抜かれた際に、兵士ごとごっそり持っていかれるというようなこともなくなっている。

▲部隊について
過去作では戦争時に出撃する1武将=1部隊という扱いだったが、本作では1部隊に大将1人、副将2人の最大3人まで配置できるようになった。また部隊の兵科は前作と同じ歩兵、騎兵、弩兵、強弩に加え、新たに「連弩」という兵科が増えている。※弓系の兵科は全て特殊能力「弓兵」が該当

部隊の攻撃力は所属する武将それぞれの統率により増し(大将の影響が最も高い)、武力の高さは部隊としては余り関係無い(武力は一騎討ちに影響)。また計略の成否は部隊で一番高い知力に依存する。つまり統率が高い武将を大将に置き、大将の知力が足りないようなら知力の高い武将を副将に配置、武力だけ高いような武将は一騎討ち要員として副将に置く、などといった編成ができるようになった。

また歩兵、騎兵、弓兵などの特殊能力は大将が持っていると効果が非常に高く、加えて副将達も持っていると効果が更に上乗せされる。実は本作では統率の高さよりも特殊能力の有無の方が影響大ので、副将には統率は微妙でも大将と同じ兵科の特殊能力を持った武将を置いた方が強い部隊になる。なお計略系の特殊能力については、大将が持っていなくても副将が持っていれば使うことは可能になっている。

今回1部隊の考え方が変わった事で、部隊という存在に厚みができて編成を考えるのが面白くなったうえ、夏侯惇の副将に李典をとか、趙雲の副将に鄧芝をみたいに物語でのコンビを再現できるのもファンにはたまらん点じゃろ。


後編へ.

ちょっと長くなってしまったんで読んでで疲れないように、やはり前・後編に分けることにしたわい。後編へは下のリンクから飛んで欲しい





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