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「データウエスト」の代表作「サイキック・ディテクティブ・シリーズ」について、今後紹介記事を書く際に解説用として共通で使用する為の記事です。

目次.

「サイキック・ディテクティブ・シリーズ」とは
主要な登場人物
「DAPS」とは
「DAPSリプレイ」とは
PDSシリーズ一覧
PDSリメイク版
「DCCS」とは
「データウエスト」とは
関連作品


「サイキック・ディテクティブ・シリーズ」とは.
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「サイキック・ディテクティブ・シリーズ(以下PDS)」とは、データウエストが1989年から1993年までにかけてFM-TOWNSにて発売したコマンド選択式のアドベンチャーゲームシリーズで、全7作が発売されている(シリーズ完結済)。

「サイキックアナリスト」と呼ばれる人の心に入り込む能力(サイコダイブ)を持った探偵「降矢木 和哉」が、様々な依頼や事件に巻き込まれながら現実世界や精神世界で活躍するという物語で、作中には一部グロテスク、あるいはセクシーシーンがあるほか、ストーリーも複雑な人間関係や、渦巻く陰謀などを描いていたりとやや大人向けの内容になっていた。

特徴としてCD‐ROMの大容量(当時)を活かし、美麗なアニメシーン(しかもフルボイス)が随所にながれる、ゲーム中にトイレを調べるとリアルな水の流れる音が聞こえるなど「ハイパーメディア」的な効果が盛り込まれている、と言った事が挙げられる。

さらにシリーズ3作目より「DAPS」という独自のシステムが導入され、スムーズな動画再生が可能になり、またそれによる「DAPSリプレイ」という機能も追加された。

主要な登場人物.

降矢木 和哉
「PDS」の主人公。「サイキックアナリスト」と呼ばれる人の心の中に入り込む能力(サイコダイブ)を持つ探偵。アナリストとしての能力は「特A(スペシャルエー)」である。「恋人や近親者にダイブしてはいけない」というサイキックアナリストのタブーを破り、かつて当時恋人であった「真行寺彩」の心の中にダイブしたが、それにより彩を死なせてしまう。そのショックから以来サイキックアナリストとしての活動を辞めてしまっている。この頃知り合った「森崎梨絵香」とは現在恋人関係にある。

真行寺 彩
「降矢木和哉」の昔の恋人。降矢木が事故にあった彩の心の中にダイブしたことが原因で死亡する。表向きは事故による死亡扱い。Vol.1「インビテーション」の時点で既に故人であるため、作中に本人が登場することは少ないが、作中の要所要所でその名前や事故の話が登場する。

森崎 梨絵香
「降矢木和哉」の現在の恋人。美人だが結構なわがまま。母親は梨絵香が小さい頃に離婚しており「森崎」は母親の旧姓。その母も病死しており、母親が残した莫大な遺産のおかげで働かずに一人で暮らしをしている。作中には降矢木のサポート役だったり事件に巻き込まれたりとほぼレギュラー登場しているが、唯一Vol.4「orgel」にのみ登場していない。

「DAPS」とは.
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「DAPS」とは、データウエストが独自に開発した動画再生用のシステムで、正式名称は「Datawest Active Picture System」という。

それまでのCD‐ROMによる動画の連続再生は、動画データを読み込んで再生、動画が終わってから次の動画を読み込んで再生、というように動画と次の動画との間に読み込み時間が必要になるためテンポが非常に悪かった。

そこで動画の再生中に次の動画データをあらかじめ読み込んでスムーズに動画をつなげるという仕組みをデータウエストが開発した。これがDAPSである。

「DAPSリプレイ」とは.

DAPSの採用によるスムーズな動画再生能力を活かし、ゲームクリア後に、ゲーム内で流れた主要な動画を連続再生して、ゲームをやり直さなくてもストーリーをまた振り返ることが出来る機能。データ読み込みのストレスがないので、まるで映画を見るような感覚で楽しめる。

ちなみにDAPSが搭載されたのは3作目の「AYA」からだが、DAPSリプレイ機能が搭載されたのは4作目の「Orgel」からである。

PDSシリーズ一覧.

PDSは全部で7作品発売されており、基本的にストーリーは1作品毎に完結するが、Nightmareからソリチュード下巻にかけてはストーリーが繋がっている。

 Vol.1 インビテーション 影からの招待状 (89年03月発売)
 Vol.2 MEMORIES (89年10月発売)
 Vol.3 AYA (90年05月発売)
 Vol.4 Orgel (91年04月発売)
 Vol.5 Nightmare (91年11月発売)
 FINAL ソリチュード 上巻 (92年11月発売)
 FINAL ソリチュード 下巻 (93年03月発売)

シリーズ中、Vol.1~5まではリメイク版が発売されている。

PDSリメイク版.

シリーズ最終作であるソリチュード下巻の発売後、データウエストはソリチュードを除くシリーズ5作品のセルフリメイクを行っている。

このリメイクでは主にシステムを遊びやすいものに見直し、シリーズ前半作品についてはDAPS、及びDAPSリプレイの搭載、アニメシーンの作り直し、後半作品に合わせた設定、キャラデザインの修正などが行われている。
※Vol.1「インビテーション 影からの招待状」は、リメイク時に「INVITATION」というタイトルに変更された。

リメイク版は1993年以降、FM-TOWNSとPC-9821で「DCCS」という形で発売され、3作目「AYA」と4作目「orgel」のみPCエンジンCDロムロムとメガCDにも移植されている。また1997年からはWindows95でも発売された(こちらはソリチュード上下巻も発売)。

「DCCS」とは.
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DCCSはデータウエストが開発した「Datawest Compatible CD System」という規格の略称で、ゲーム起動用のキーディスクさえ変えればFM-TOWNSでもPC-9821でも、同じ1枚のCD ROMを共用して遊べるという画期的なものであった。

ちなみにFM-TOWNS用を買ってもついてくるのは共用可能なCD-ROMとFM-TOWNS用の起動ディスクだけなので、PC-9821で遊ぶためにはPC-9821用のキーディスクを追加で買う必要があった。(キーディスクは通販で発売されていた)

これはどちらかというとユーザーよりも、メーカー的にメリットが高い規格といえる。

「データウエスト」とは.
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1984年からパソコンゲームの開発・販売を行っていたソフトウェア会社。代表作に「サイキック・ディテクティブ・シリーズ」、「第4のユニットシリーズ」などがある。ゲームを開発する一方で「DAPS」や「DCCS」など、ソフトウェアに関わる画期的なシステムなども開発していた。

まれに「データイースト(DECO)」と間違われることもあるが、データイーストのほうは「探偵 神宮寺三郎シリーズ」のほうで有名である。

1990年代終盤までゲームソフト開発を行っていたが、その後ゲーム事業から撤退する。以降は主にカーナビゲーション事業を中心に事業展開を行っていたのだが、2019年末に公式ツイッターにて2020年よりゲーム開発事業を再開することを発表し、一部過去のゲームソフトについての通販も再開した。

今後の展開に注目したい。

関連作品.



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