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世界的名作としてその名を語り継がれるアクションゲームの傑作「ピットフォール」。その続編である「ピットフォールⅡ」をアレンジしてファミリーコンピューターに移植した作品…をさらにアレンジしてPC88に移植した作品。
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ファミコンのアクションゲームをアクションゲームの再現が苦手なPC88に移植じゃと?ちょっと不安を感じるんじゃが…
まあとりあえず入るがよい、闘士の塔 FLOOR50じゃ!

目次.

ゲーム基本情報
ゲームの説明の前に
ゲーム画面について
基本操作と基本ルール
立ちはだかる障害その1
立ちはだかる障害その2
立ちはだかる障害その3
アイテムショップ
まとめ
関連作品

ゲーム基本情報.

タイトル:スーパーピットフォール
ジャンル:探索型アクションゲーム
発売年:1986年
発売元:ポニカ(ポニーキャニオン)
開発元:ポニカ(ポニーキャニオン)
発売機種:PC-88
前作:なし
後作:なし
※使用している画像は指定が無い限りPC-88版のものです



ゲームの説明の前に「ピットフォール」って何?.


本作の説明の前に、まず本作のベースとなっている「ピットフォール」とはどういう作品なのか、またその続編などについて解説する。

《ピットフォール》※画像はMSX版のものです
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1982年にアクティビジョンよりAtari2600用として発売されたアクションゲーム。主人公である冒険家ハリーを操作して、制限時間内(20分)にジャングルや洞窟に置かれている財宝を集め得点を稼ぐのが目的。残機制でトラップや敵に触れると1ミスだが、障害物に触れた場合なら得点が減点されるのみだった。日本では1984年にポニカよりMSX版が発売されている。
※任天堂からスーパーマリオブラザーズが発売されるまで、世界で最も売れたアクションゲームと言われていた。

ツタに捕まったときに流れる"あーああー"というターザンの雄叫びを真似たSEが印象的じゃったな


《ピットフォールⅡ 失われた洞窟》※画像はMSX版のものです
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1984年にAtari2600及びMSXにて発売されたピットフォールの続編。新たに様々なギミックが追加されたほか、ゲームの目的が財宝を集めてポイントを稼ぐ事から、最終的なゴールが用意されてそこを目指すものに変わった。それにより時間制限と残機制が無くなり、ミスをすると減点されてチェックポイントまで戻される仕様に変更された。1985年にはセガよりSG1000版、及びアーケード版も発売されたが、こちらもまた仕様が変わっている。

個人的にはセガのピットフォールⅡのほうが正当な続編感があったのう


《スーパーピットフォール》※画像はファミリーコンピューター版のものです
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1986年にポニーキャニオンよりファミリーコンピュータ用に発売された。ピットフォールⅡのアレンジ移植であるが、アレンジの度合いが高く原型が余りない。大きな特徴として「ピストル」というシリーズ初の攻撃手段が追加されていることと、これまでの画面切り替え型からスクロール型に変わったことなどがある。ちなみに今回紹介するスーパーピットフォールは、ファミリーコンピュータ版ではなく、それをさらにアレンジして移植したPC88版となる。

あくまで余談じゃが、ファミコン版を開発したのはファミコン版「魔界村」で有名なマイクロニクスだったんじゃよ


PCゲームの本領発揮! ゲーム画面について.

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本作「スーパーピットフォール」の画面構成は、左側がメイン画面でありここで主人公であるハリーを動かす。ファミリーコンピュータ版は画面スクロールタイプだったが、本作は過去作同様画面切り替え方になっている。右側は情報画面となっており、ハイスコア、スコア、アイテム、ライフ、金塊数、残弾数が表示される。

スコア … 様々な財宝を取得したり敵を倒すと増加する。過去作のようにミスで減点されるということは無い。
アイテム … ハリーがゲーム中にアイテムを取得するとアイテム欄に表示される。表示されるのは重要なアイテムのみで金塊や得点アイテムは表示されない。またアイテムが無くなるとアイテム欄からも消える。
ライフ … ハリーの体力の状態を表す。マスの数が最大体力を現し、ゲーム開始時2マス、最大で6マスまで増やせる。マスは通常緑色でダメージをうけると赤色になる。
金塊数 … ゲーム中ハリーが取得した金塊の数(得点アイテムとは別)。使用すると減る。
残弾数 … ハリーが所持しているピストルの残弾。ゲーム開始時20発、最大で99発まで所持可能。なおゲーム中に登場する水中銃と弾は共有される。

それにしてもファミコン版と比べると画面がカラフルで明るい感じじゃな。またアイテム欄などがはっきり見えるのはゲームをしていて助かる部分じゃな。


アクションゲームの命綱 基本操作と基本ルール.

《ハリーの操作》
テンキーの[4]、[6] … ハリーを左右に動かす。
テンキーの[8] … (梯子がある場所)ハリーを上に動かす。
テンキーの[2] … しゃがむ。(梯子がある場所)ハリーを下に動かす。
[SHIFT]キー … ハリーをジャンプさせる。
[SPACE]キー … ピストルを撃つ。

《操作の補足》
水中では[8]、[2]、[4]、[6]で上下左右に移動でき、また同時押しで斜め移動も可能。
ジャンプは[4]か[6]を押しながらで斜めジャンプが可能。またSPACEキーを押す長さで高さが変わるほか、ジャンプ中に[4]か[6]で距離の調整も可能。やや特殊な動作として、ジャンプ中に梯子と重なったときに[8]を押すと梯子に掴まることができる。
ピストルはしゃがんだ状態でも撃つが可能で、さらにジャンプ中にも撃つことができる。

操作感覚やキャラの動きは、正直PC88のアクションゲームとは思えないほど快適なんじゃ。それだけにゲーム中ではかなり繊細な動きが要求される場面も多いのう。

《ゲーム基本ルール》
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プレイヤーは主人公である探検家「ハリー」を操作して、地下帝国の秘宝であるラージ・ダイアモンドを探し、同時に探検中に地底人にさらわれ石にされた姪の「ロンダ」と飼い猫の「クイッククロー」を助け出すのが目的。どれか1つでも達成できなければゲームクリアにはならない。
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本作は残機制のライフ制で、ゲームスタート時は残機3のライフ2の状態で始まる。
ハリーは洞窟に潜む蜘蛛や鳥、カエルなどのお邪魔生物や釣り天井などのトラップにぶつかるとライフを1失い、ライフが0になると残機を1失う。また溶岩や針山などに落ちると残りライフに関係なく残機を1失う。
残機を失った場合、まだ残機が残っていればライフ完全回復でミスした場所のそばから再スタートとなり、残機が0であればゲームオーバーとなる。
ちなみに残機はスコア2万点、5万点などで1機増える。

それまでただの財宝探しゲームだったのに、やはりスーパーマリオの影響かのう?なぜか急にヒロインの救出劇になってしまったようじゃ。とはいえ流石に姫を助け出すんじゃまんま過ぎると自重したんじゃろうか?w


立ちはだかる障害その1 トラップ.

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本作では洞窟、水中、溶岩遅滞、氷の世界、そして地底王国など様々な場所を探索することになるのだが、いたるところにトラップが存在する。トラップには触れただけで即死する毒沼や針山、触れるとライフを1失う焚き火や釣り天井などがある。

トラップはジャンプで飛び越えたり、タイミング良く下をくぐったり、移動する足場や天井からぶら下がっている蔦などを利用して避けることができる。しかし中にはジャンプのタイミングや距離調整がシビアなものも多々あり、かなり繊細な動きを要求される。

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特に蔦につかまってトラップを越える場所は、蔦の捕まれる場所の判定が厳しく難関である。

ものすごく長い蔦がぶら下がっておるのに、掴めるところが一番下の1キャラ分だけってシビアすぎるじゃろ…


立ちはだかる障害その2 お邪魔キャラクター.

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本作ではトラップ以外にも、カエル、鳥、蝙蝠、蛇、サソリ、蜘蛛、果てはスライムや地底人など様々なもの障害(お邪魔キャラ)として登場する。これらお邪魔キャラに触れるとハリーのライフは1つ減ってしまうので、タイミングを見て避けるか通行の邪魔なら攻撃して排除するのが良い。

ハリーは唯一の攻撃手段として「ピストル」を所持しており、ピストルで撃つことでお邪魔キャラを排除できる。排除されたお邪魔キャラは当分の間復活しないので、排除してしまえば探索が楽に行えることになる。ただし弾は最初20発しかもっておらず、以降は何らかの方法で手に入れない限り増えることはない。

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しかも本作にはゲームクリアのために必ず倒さなければいけない中ボス、最終ボスがいて、それはピストルで弱点に数回攻撃しなければ倒せないので弾の使用は計画的に行う必要がある。

ファミコン版では「モアイ」は倒せない障害物のようなものじゃったが、PC88版では中ボスという扱いで何度か戦わさせられるぞい


立ちはだかる障害その3 謎(というかアイテム?).

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ゲームをクリアするには単にさらわれたロンダやクイッククローを探し出せば良い訳ではない。その前にゲームクリアに必須のいくつかのキーアイテムを取得する必要がある。しかしその必須なアイテムが何でどこにあるのかは全くの謎であり、かつ謎を解くためのヒントはゲーム中には無い。

従って本作の広いフィールドをひたすら回って虱潰しに探していく必要があるのだが、ただ単に歩いていれば見つかるわけではない。本作には様々なアイテムが存在するが、その殆どは最初画面に表示されていないため見つけることができないのである。言わばその殆どが「隠しアイテム」なのだ。

そして隠されたアイテムを見つけ出す方法は「ハリーで”あるポイント”を通過する」事である。そしてそのポイントは大抵ジャンプで届くような場所にあることが多い。また中ボスを倒すことで手に入るアイテムも存在する。

どこでジャンプすればいいかのヒントは殆ど無いんじゃが、重要なものは「いかにも」という感じの怪しい場所にあることが多いのう

本作にはゲームクリアのために必要なキーアイテム以外にも様々なものが存在する。アイテムは用途別に大きく3種類に分けられる。
《必須系アイテム》
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必須系アイテムは、そのままゲームをクリアするために絶対必要なアイテム。例としてはダイヤ、ハート、スペード、クローバーのマークが彫られた石がある。これは道を塞いでいるおおきな壁を開くために、壁に彫られたマークと同じマークが彫られた石が必要になる。ちなみに秘法のラージダイアモンドや救出したクイッククロー、ロンダもアイテム扱いになる(つまりアイテム欄を圧迫する)。

《強化系アイテム》
強化系アイテムは、様々な強化をハリーに施すアイテム。代表的なものとしてはライフの最大値を上昇させてくれるものや、ハリーのピストルの攻撃力を上昇させるもの、ピストルが連射できるようになるものなどがある。またハリーの体力を回復したり、ピストルの残弾を増やしてくれるアイテムなども存在する。

《得点系アイテム》
得点系アイテムは、取得することでスコアが上昇するアイテム。小さなダイヤやフルーツなどがあるり、取得してもハリーに対して直接的な恩恵は無いがスコアがあがることで残機が増える間接的な効果がある。特殊なものとして金塊があり、これは取得するとスコアも増えるが取得した金塊で買い物ができるという効果もある。

これらのアイテムはキーアイテム同様にどこかに隠しアイテムとして配置されている。従ってそれを見つけられなければハリーの冒険は苦しいものとなる。特にライフ増加・回復、ピストルの弾はあるとないとで冒険の難易度は大きく変わる。

なぜこんなところに? アイテムショップ.

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ゲーム中、あるエリアに入るといきなり制服を着た女性が「いらっしゃいませ」と迎えてくれる。ここは「アイテムショップ」であり、これまで拾ってきた金塊と強化系のアイテムを交換してくれる場所である。冒険中になかなか強化アイテムが見つけられなければ、ここで買ってしまうのも一つの方法である。

ショップは数箇所あり、場所さえ覚えてしまえば何度でも来ることができるので、ライフの回復やピストルの弾の補充のに非常に重宝する。交換するための金塊だが、実は一度とった後でもしばらくすると復活するので、時間をかければ弾切れで手詰まりになるという終わり方はしなくて済む。

アイテムショップは非常に便利で助かるんじゃが…でもやはり地下洞窟を探検中にいきなり制服のお姉ちゃんがやっているお店に遭遇するのは、場違い感があるのうw


PC88でアクションゲームなんて….

では最後に、この「スーパーピットフォール」という作品のまとめじゃ


まず本作はファミリーコンピュータ版のPC移植版というかたちで発売された。
当時のPC88のゲームに触れたことがある人ならば、まず”PC88のアクションゲーム”と聞くだけで若干の不安を覚えるものも少なくは無いだろう。なぜならば当時のPC88はスプライト機能を持っていなかったため、アクションゲームのような早い動きの表現が不得意だったからだ。

※スプライト機能については、射手の塔 - FLOOR 21 ギャラクシアンを参照


従ってこのスーパーピットフォールも、過去のいくつかのアクションゲームのようにもっさりした動きのものになるだろう。しかもアクションゲームが得意なファミリーコンピュータからの移植である。比較されればなおさらそのもっさり感は目立つだろう。誰もがそう思うはずだ。

しかしいざ触れてみるとその予想は完全に裏切られた。想像以上にもっさり感が無いのである。操作感も悪くないし、細かい動作、ジャンプの高さや距離の調整も快適で、遊んでいてストレスが無い。もちろんファミリーコンピュータのスーパーマリオブラザーズのような動きには到底及ばないが、他のPC88のアクションゲームと比べると段違いに良くできている。

本作は「PC88最高峰のアクションゲーム」と言っても過言ではないだろうし、ファミリーコンピュータ版と比較しても自信を持ってPC88版のほうが面白いと断言できる。

ファミコン版がファミコンのアクションゲームにしてはちょっとアレじゃったから、余計にこっちの良さが際立つのう…


本作の難易度については結構辛いといっていいだろう。必要なアイテムが殆ど隠されていてそれをなかなか見つけられないこともそうだが、操作は快適でも要求されるアクションのハードルがそれ以上に高く、特に即死トラップの上を蔦をつたって飛び越える箇所はタイミングと判定のシビアさで難所となっている。

またところどころ動きの早い敵が密集している場所があり、ピストルで排除しようにも狙ってる間にほかの敵にぶつかってしまうことが多く、こういう場所も難所である。ただファミリーコンピュータ版とは違い、敵とぶつかっても一発アウトではなくライフが減るだけなので、敵が密集しているところはライフを1犠牲にしてそのあとの若干の無敵時間ですり抜けてしまうのが、もっとも被害の少ない方法なのかもしれない(PC88版はショップでライフ回復も可能なので)。

しかしこういった難易度も決して理不尽なものではなく何度もやっていればこえられるようなものなので、逆に言えば良くできた「挑み甲斐のあるアクションゲーム」でもあるといえるだろう。当時こちらのPC88版があまり知名度が高くなかったのが残念である。

どうじゃったかのう?ファミコン版のほうがよく”ク●ゲー”扱いされることが多いので、そっちばかりが悪目立ちしておったが、その影にこんな名作が隠れておったとは驚きじゃな!
ではまた次回じゃ!


ポニーキャニオン関連作品.






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