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発売年:1983年、1985年、1989年
発売元:オリジン、スタークラフト、ポニーキャニオン
ジャンル:フィールド探索型RPG
発売機種:Apple][、PC-88、PC-98、FM-7、MSX2
※画像は個別に指定が無い限りPC-88(ポニーキャニオン)版のものです
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今回は「ウルティマIII EXODUS (中編)」です。
前編にまだ行っていない方は以下のリンクよりどうぞ。


「ウルティマIII」の移動と乗り物

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本作のマップフィールドは、フィールド探索型RPGとしては比較的狭く、ストーリー進行フラグによる移動可能エリアの開放も無いためゲーム開始直後からでもマップフィールドの端から端まで移動することが容易である。ただしマップフィールド上には敵も存在し、敵はこちらを見つけると執拗に追いかけてくるのだ。敵は場所に関係なく強いのもいれば弱いのもいるので、勝てそうにない敵に見つかって追いかけられると探索どころの話ではなくなる。

そこで役に立つのが「馬」だ。 馬は特定の町で売られており、一頭800Gと少々お高い感はあるのだが、一頭買えば全員乗れるのでパーティ人数分買う必要はない。購入後に「B」(Board)コマンドで騎乗する事ができ、騎乗すると地上での移動力が「敵に対して」2倍になる。このため敵に見つかっても振り切り易くなるので探索がしやすくなるのだ。ちなみに馬は「ある方法」を使えば無料で手に入れることも可能である。

徒歩や馬で大陸の端まで行くとその先には海が広がっており、そこに島を見かけることもある。こういった島や海にはゲーム攻略に重要な様々なものが存在している場合が多いのだが、徒歩や馬では島や海に入ることはできない。そこで必要になるのが「船」である。しかし馬と違い船はどこの町にも売っておらず、かと言ってイベントなどで手に入れられるわけでもない。
ではどうするのかというと、ストレートに「奪う」のである。

キャラクターのレベルが5になると海に船が現れるようになるのだが、この船は海賊が乗っている海賊船であり近づくと戦闘を仕掛けられる。この戦闘に勝つとなんとその船を奪って以後自分のものにできてしまうのだ。船を手に入れたら馬と同じく「B」コマンドで乗り込み、以後海や島の探索ができるようになる。ちなみにこの船には砲台がついており、「F」(Fire)コマンドで4方向に砲撃も可能である。砲撃は離れたところに行う事が可能なため、上陸時に海岸線に邪魔な敵がいる場合などは砲撃で一方的に壊滅させる事が出来非常に重宝する。
※ただし経験値は入らない

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ところで、地上を徒歩や馬で探索していると山に囲まれてどうしても中に入れないエリアがある事に気がつくのだが、本作には空を飛べる乗り物は存在しない。そこで必要になるのが青く光る球体のような「ムーンゲート」の存在である。
ムーンゲートはマップフィールド上の8箇所に存在する特殊なゲートで、通常は見えていないがこの世界に存在している二つの月の満ち欠けの状態により出現する。ゲートに入ると別のゲートの位置まで瞬時に移動できるが、どのゲートの位置に移動するのかについてはこれも月の満ち欠けの状態により決まる。このムーンゲートを利用する事で徒歩では入れないエリアに入ったり、遠いところまででも歩かずにかつ安全に移動する事も可能になるのだ。
ちなみにウルティマシリーズと言えばムーンゲートはお馴染みの移動手段だが、初登場は本作からである。

「ウルティマIII」の食事事情

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本作には地上で1歩歩く毎に魔法に必要なMPが1回復するという仕様がある。前回書いたように、MPはパラメータの知力、又は賢明さと直結しており、そのパラメータはかなり後にならないとあげられないのでMPもしばらくの間は初期値でやりくりしなければならない。なのでこの仕様は非常にありがたいのだが、歩いていると増えるものばかりではなく減るものも存在する。それが食料だ。

食料は一定の歩数歩く度に一定量減っていき、そして食料が0になってしまうと今度は一定の歩数歩く度にHPが5ずつ減っていくのである。しかも困ったことにキャラクターのレベルが上がると一度に消費する食料の量も増えてしまう。さらにダンジョンなどでは、グレムリンに食料を盗まれるトラップなどもあるため、遠出やダンジョン探索の際は大目に食料を用意する必要があるだろう。ちなみに食料は大抵の町で購入可能で、レートは食料1個で1ゴールドである。

「ウルティマIII」のダンジョンは美味しい

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さて地上を探索していると何かの入り口のようなものを見かける時があるが、これはダンジョンの入り口であり城や町のように重なって「E」コマンドで中に入る事が出来る。本作のダンジョンは明かりが無いと全く何も見えない為、「松明」か魔法による明かりが必要となる。ちなみにウルティマシリーズと言えばフィールド探索型RPGというイメージが強いのだが、意外にもⅠ〜Ⅴまでのダンジョンはウィザードリィシリーズと同じく擬似3Dダンジョンである。

ダンジョンではその見え方以外にも地上との違いがいくつか存在する。まずは地上では敵と接触することで戦闘になった(シンボルエンカウント)が、ダンジョン内では敵の姿は見えずランダムで敵と遭遇する(ランダムエンカウント)ようになっている。次に地上では一歩毎に回復したMPがダンジョン内では3歩毎に回復するようなり、地上に比べて回復により時間がかかってしまう。しかし逆に食料の消費頻度は下がるので良し悪しといったところだろう。そして最も重要な違いはダンジョンは地上に比べて非常に「美味しい」ということである。

まずダンジョン内には何かしらの「泉」が存在している。この泉の水は飲むと毒になったり、ダメージを受けたりもするが、逆に毒を治療してくれたり、HPを全快してくれるものも存在する。HPを回復する他の手段は町の治療所や回復魔法があるが、治療所は費用が高く、回復魔法は消費MPに対して効果が薄い、さらになんと本作には回復アイテムが存在しないのだ。それに比べてダンジョンの回復の泉は、無料で全回復してくれるうえに何度でも使えるので非常に便利でダンジョンの探索やレベル上げの拠点にできる。それどころか地上探索で受けたダメージもダンジョンの泉で回復してしまえば、出費が少なくなりその分を食料、武器、アイテム、ステータス上昇にまわすことができる。言ってみればダンジョンの泉は、本作における探索全体での拠点とできる場所なのだ。

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次にダンジョンの中には固定で置かれた宝箱があり、そこからゴールドやまれに武器防具を手に入れることができる。大抵のは1フロアで数個くらいしかないのだが、特定のフロアには宝箱が山のように置かれているのである。まさに宝の山であり、そこを巡ることで大金を手に入れるられるのだ。しかも宝箱は一度ダンジョンの外に出てからまた入れば復活するので、何度でも好きなだけ取り放題なのである。もちろん宝箱には罠が仕掛けられてる場合があるので、罠外し能力のあるキャラクターに開けさせる必要があり、それでも必ず成功するとは限らないという問題はあるが、本作は戦闘を繰り返してもそれほどのゴールドは稼げない、その割に本作はいろんなことにお金が掛かるので、一度潜るだけで数千ゴールド稼げるダンジョンは非常に美味しいのである。

ちなみにゲーム開始後、最初の町にあるペリニアン・デプスというダンジョンは、回復の泉が使いやすい場所にあり、かつ宝箱が大量に置かれてるフロアが2つもあるため非常に美味しいダンジョンである。また後述するある理由により、さらにレベル上げにも最適な為、あらゆる点で美味しいダンジョンとなっている。

「ウルティマIII」の戦闘システム

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本作では屋外や街中で敵や敵対するNPCに戦闘を仕掛けられた(または仕掛けた)場合、またダンジョンで敵と遭遇した場合、専用フィールドでの戦闘モードに移行する。本作の戦闘は縦横11×11マスのフィールド上で、最初にプレイヤー側が移動や攻撃などを行い、その後敵が移動や攻撃などを行ういわゆるターン制のタクティカルバトルになっており、プレイヤー側は4キャラ、敵側は1体から最大で8体での戦闘となる。

戦闘モードでの行動順は、必ずプレイヤー側から始まりステータスや職業に一切関係なくパーティの並び順に行動する。敵も種類などに関係なく、初期配置された場所によって番号が決められその順番で行動する。一回の行動で行えるのは一コマンドのみで、しかも移動であれば一歩のみ、攻撃や魔法も一度しか行えない。これも職業やステータスに関係なく共通。またコマンドを間違えた場合、または少しの間何も入力しなかった場合はパス扱いとなり次のキャラまたは敵の行動に移ってしまうので、行動は素早く的確に行う必要がある。

敵にダメージを与える方法には、近接攻撃、遠隔攻撃、単体攻撃魔法、全体攻撃魔法などがある。剣やメイスなどの近接武器であれば敵と隣接して攻撃する必要があるのだが、しかし先述のとおり行動は一つしか行えないため移動して攻撃という訳にはいかない。敵の一歩手前の位置で待って次ターンに攻撃するのが基本だ。しかし本作において近接武器での戦闘にはデメリットが大きい。敵ターンで隣接してもらわないといけないのもそうなのだが、何より問題なのは攻撃方向なのだ。

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プレイヤー側は全体攻撃魔法以外は前後左右の4方向にしか攻撃できないのに対し、敵はなんと8方向に攻撃が可能なのである。これにより例えばプレイヤーキャラの前に三体の敵が並ぶと、こちらは真正面の敵一体にしか攻撃できないにもかかわらず、敵は三体でこちらを袋叩きにできてしまうのだ。また敵の中には遠距離攻撃可能な武器や魔法で攻撃してくるものもおり、そいつらは当然自分から近付いては来ないのでこちらから近付く必要があり、そうすると敵に近付くまでの間になんども攻撃されることになる。

したがって本作の戦闘は接近戦よりも、遠距離武器、あるいは魔法を使って敵に近付かれる前に倒す砲撃戦のほうが基本的に有利に戦える。なので戦士やバーバリアンのような近接バリバリの職業であっても遠距離武器を持たせるのがよい。そして武器攻撃の命中率はステータスの「素早さ」が大きく関係してくるため、近接職であっても素早さは高く設定しておくべきであろう。たとえどれだけ攻撃力が高かろうと敵に当たらなければ攻撃力0と同じなのだから(本作は割と攻撃外しやすい)。

命中率の話で言えば、本作の攻撃魔法は基本的に「必中」であるため攻撃魔法は非常に頼りになる。ただし前述したようにしばらくは最大MPが少なく、かつ本作の魔法は消費MPも高めなためあまり魔法は連発できない。従ってやはり遠距離攻撃武器の比重は高くなる。ただ近接武器が必要になる局面も実はあり、戦闘中に武器の持ち変えも可能なので、近距離武器と遠距離武器両方持っておくのも良いかもしれない。

「ウルティマIII」の戦後処理

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敵を全滅させるか、戦闘フィールドの外に全員がでる(ただし追撃ダメージあり)と、本作の戦闘モードは終了する。戦闘後は敵がいた場所には宝箱が現れ、そこからゴールドやまれに武器防具を手に入れることができる。また戦闘では敵を倒すと当然経験値がもらえるのだが、経験値はパーティで分配するタイプではなく、その敵に止めを刺したものがその敵分の経験値を得られるタイプになっている。

本作ではキャラクターの現在のレベルに関係なく、一律で経験値を100稼ぐごとにキャラクターのレベルが1上昇する(最大は25)。しかし経験値を100稼いでもそのままではレベルが+1されるだけで何も変化は無い。レベルが上がったら最初の城(ロードブリティッシュ城)に戻って、ロードブリティッシュと会話することでようやくHPを上昇させてくれる。レベルが上がってもHPがあがるだけでステータスは変化しないし、逆に消費の食料が増えるだけだから王に会いに行かなくても良いのでは?と思ってしまうが実はそうではない。

確かに変化するのはHPだけだが、実はその変化の度合いが尋常ではないのだ。ゲームスタート時、職業に関係なくキャラクターのHPは一律100となっている。そしてレベルが2になった後、城に戻って王様と話すとなんとHPが200になり、レベル3では300…400…500というようにレベル×100がHPの最大値になるのだ。これは非常に大きい変化である。しかも実は本作の防具にはダメージ軽減効果が無く、防具の能力は相手からの攻撃回避率判定にしか使用されない。

またダンジョン内の宝箱は罠の解除に失敗すると毒でスリップダメージを受けるようになったり、爆発で大ダメージを受けたりする。従ってHPが一気に100も増えると言うのは、それだけ攻撃や罠による体力減少により多く耐えられるようになる。HPがガツンと多くあれば、毒を食らおうがダメージ受けようが、さらには食料が尽きて空腹になろうが、いちいち拠点や町に帰らなくて済むようになる。つまり探索継続時間が長くなるということであり、ゲームにおいて大きなアドバンテージなのだ。

ただしゲームを進めていき、レベルが5以上になると王様に会いに行ってもHPを上昇させてくれなくなってしまう。そしてこのあたりからが本作の「謎」に関わってくるのである。

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うむ、ということで今回はここまでじゃ。
やはりRPGは話が長くなるのうw
なんとか次回で終わらせたいものじゃて。

ではまた次回じゃ。 





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