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発売年:1990年
開発元:光栄
ジャンル:歴史シミュレーションゲーム(リコエイションゲーム)
発売機種:PC-88、PC-98、X68000、MSX2、FM-TOWNS、ファミリーコンピューターなど
※画像はすべてX68000版のものです
※この記事は2016/6/12に再編集しています
 
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ワシが「昔楽しませてもらったゲームメーカーを幾つか挙げよ」と言われたら、間違いなくその中の一つに入るゲームメーカー、それが「光栄」じゃ。「三國志シリーズ」や「信長の野望シリーズ」、あるいは「項劉記」など随分と遊んで長く楽しませてもらったものじゃ。

しかしそんなお世話になった光栄のゲームの中にも、全然遊ばなかったというか「内容も楽しさも理解できなかった」作品が幾つかある。それはジャンル的には「歴史SLG(シミュレーションゲーム)」という扱いにはなるのじゃが、三國志や信長の野望などとはまるで違う毛色をもつ(ように見えた)作品だったんじゃ。

しかし同じ光栄のSLGならば、三國志などと同じ視点で見てみることで、きっと当時では理解できなかった楽しさが見えてくるのではないか?そう思って今回紹介してみることにしたんじゃ。そしてその視点とは、歴史SLGでは基本となるキーワード「天地人」、即ち「天の時、地の利、人の和」じゃな。

では中に入るがよい、元帥の塔 FLOOR 26 じゃ!

「大航海時代」とはどんなゲームなのか
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「大航海時代」は1990年に「光栄」から発売された歴史SLGで、PC88、PC98他、様々なPCで発売され、さらにはファミコン、メガドライブ、スーパーファミコンと家庭用ゲーム機にも多く移植されている。後にシリーズ化し、ナンバリングタイトルでは「V」まで発売、さらにはオンラインゲーム(MMO)化もされた光栄の人気シリーズでである。

しかし歴史SLGでありながら三國志や信長の野望とはちょっと違っており、その内容はSLGにRPG要素を大きく加えた(特定の主人公になって、主人公の成長やイベントを通して最終目的を目指す)もので、光栄では「リコエイションゲーム」という独自のジャンルをつけていいた(同ジャンルには他に「太閤立志伝」や「維新の嵐」などがある)。

本作の大きな特徴は、光栄のSLGでありながら「政治」と「戦争」で目的を達成するのではなく、大航海時代のヨーロッパを舞台に、基本的には船を使っての「交易(商品の売買)」によって目的を達成するということであろう。奇しくも同年に発売された「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」の第三章、「武器屋トルネコ」のゲーム内容がイメージ的に近いものかもしれない。

ではこの「交易」によって主人公とプレイヤーが目指す「目的」とは何なのだろうか?
それはこの作品のストーリーを読めば解るであろう。

主人公の、そしてこのゲームで目指すものは?
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本作の主人公、彼の名前は『レオン・フェレロ』。かつて名高い貴族だった彼の曾祖父は、勅命により伝説のキリスト教王『プレステ・ジョアン』の国を探すため、大艦隊を率いて西アフリカ探検へと赴いた。しかし曾祖父の艦隊は途中暴風雨に遭い、たった一隻を残して全滅、曾祖父も帰らぬ人となってしまう。この失敗により、フェレロ家は爵位を剥奪され、平民へと身を落とさせられたのである。

それから時は経ち、レオンの父は失った爵位を取り戻すための富と名声を得るため、インド洋への航海に向けて準備を進めていた。レオンは自分も連れて行って欲しいと父に願ったが、父に反対され、父の馴染みの老航海士にもキツイ一言を告げられてしまい諦めるほかなかった。

その父達がインド洋に旅立ってから数ヶ月後のある日、レオンは町で疲労困憊でボロボロになった父と一緒に旅立ったはずの老航海士に出会う。そして彼の口から、父の艦隊が大嵐に遭い全滅し、そして父親も死んでしまったことを継げられる。父の死を受け入れられないレオンに、老航海士はレオンの父親が残した遺書を渡した。

「夢を追え、希望を捨てるな」

海水に漬かり殆ど読めなくなった遺書の中からその言葉を読み取ったレオンは、父親の遺志を継ぎ、失った爵位を取り戻すという自分と自分の父の夢を叶えるため、老航海士と共に自分の力で大海原に漕ぎ出すことを決意したのである。

天の時を得て、名声を得よ!
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三国志などに登場する名将と呼ばれる人物達は、己の野望や夢を叶える為にまず「天の時」、即ち「チャンス」を逃さず、それにより確固たる地位や権力、名声などを手に入れてきた。本作の主人公も先に説明したとおり、貴族に返り咲くという大きな夢を持っている。そして、その夢を叶える為には名将たちと同じく「天の時」を掴まなくてはいけないのだ。

では具体的に何をするのかというと、本作は基本的に様々な港を巡りつつ「交易」を行っていくのがゲームの基本なのだが、その途中でまれに港の交易所から「依頼」を受ける場合がある。

依頼の主な内容としては、何らかの商品を買ってくるというものだが、それは近隣の港で売っているようなものから、遥か遠くの外洋に旅立たなければ手に入れられないものもある。それらのものを入手して依頼主に渡すと、依頼料と一緒に"名声"を得ることが出来るのだ。そしてこの名声は、本作において非常に重要な意味を持つ。

また名声を得るには、この依頼達成のほかにも方法がある。
1つは港を同盟港化することだ。

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本作では主人公の属する国「ポルトガル」、そして「イスパニア」と「イスラム」、この3国が三国志の魏呉蜀のように対立した状態となっており、それぞれの国が数多くある港を自国の同盟港にしたいと狙っている。プレイヤーは港の交易所や造船所に対し「投資」を多く行うことで、港の自国への支持率が上がり、その港を他国の同盟港や中立港の状態から自国の同盟港にする事ができ、さらに同時に名声を得ることもできるのだ。(ちなみにNPCも港への投資を行うので、一度同盟港化してもまた中立港、あるいは他国の同盟港になったりもする)

そしてもう1つは、他国の船団を襲って壊滅させることだ。本作は「大航海時代」というだけあって、プレイヤーは各港間の移動を自分が所有する船団で行うことになる。そして同様に、本作にはNPCが操る船団というものもあり、そのうち他国に属する船団を壊滅させることでその船に積んであったお金や積荷を得られ、同時に名声も得られるのだ(これを「私掠行為」という)。

名声を得るのに最も簡単で安全なのは、依頼をこなすことなのだが当然得られる名声は低い、逆に最も危険で難易度が高いのは、私掠行為だがその分得られる名声は高くなる(ちなみに港の同盟港化は、することは簡単だが費用が非常に高くつく)。従って、プレイヤーはそのときの自分の状態に合わせた行動で名声を稼ぐ方法を判断しなければならないのだ。

ではその「名声」を得たらどうなるのか?

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それは一定値以上の名声を稼ぐことで、なんとポルトガルの首都であるリスボンにある王宮に呼び出され、ポルトガル王から直々に「勅命」を受けられるのだ。勅命の内容は、港の依頼と同じく商品の買い付けであったり、あるいは他国の王への密書の配達、近隣で暴れている他国の船団の討伐などさまざまなものがある。

そしてこの勅命を果たすことで、なんと主人公は「爵位」を与えられるのだ。最初に与えられるのは「子爵」とまだまだ身分の低い爵位だが、どんどん名声を稼いでどんどん勅命をこなしていくことで最終的には「公爵」にまで上り詰めることができる。従ってこの勅命は主人公の夢を叶えるための必須のイベントといえるであろう。

しかしこの勅命も、内容が何になるかはある程度ランダムで決まってしまうため、現時点では達成できない非常に難易度の高いものが与えられてしまうことがある。その場合は、勅命を断る(途中で辞退する)こともできる。当然その場合名声が下がってしまうのだが、与えられた勅命を終わらせない限り次の勅命が来ないので、無理な勅命を抱えたままゲームが進まなくなってしまうよりはましであろう。

生きていればこそ、次のチャンスにも挑めるのだから。

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爵位が得られると"ある特別なコマンド"が実行できるようになる。
それはポルトガル王の一人娘である「クリス姫との密会」だ。

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ポルトガル王には現在跡継ぎがおらず、このままではクリス姫は他国の貴族と結婚し、嫁いでいってしまうだろうとうと噂されている。もしこの国に、このクリス姫の婿になるに相応しい貴族がいれば話は別なのだが…。実は主人公は彼女に憧れており、主人公と出遭ったクリス姫も実はまんざらではないようだ。

そしてプレイヤーがこの密会でクリス姫にプレゼントを渡すことで、恋愛シミュレーションゲームのように主人公と姫との新密度が上がっていき、これを繰り返すことでなんと姫とのフラグが立ってしまうのだ。しかし、ちょっとやそっとの爵位を得た程度では、レオン姫の婿として王様に認められるわけがない。

姫との新密度は高めつつも、何よりもまずは名声を稼ぎ、立派な貴族としての地位を得ることが本作をクリアするための大事なキーポイントなのだ。

*  *  *

次は「地の利」、つまり「場所の有利さ」という視点で本作を見てみよう。 地の利というと「戦場での地形効果」という戦術的な考えになってしまいがちだが、地の利とはそれだけではない。その地が持つ戦略的価値(交通の便や、開発度、人口数、特産品など)も重要な地の利であり、本作においてはこちらを重要視しなければならないであろう。

何をするにもまずは”金”
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さて先ほど、名声や地位を得るために商品の買付け依頼や港の同盟港化、そして国王からの勅命などを行うという説明をしたが、しかしこれらの事をするためにもまず用意しなければいけないものがある。
それは”金貨”だ。
金貨が無ければ名声も地位も得られない。それどころか商品を購入することすら不可能なのだから。

では本作ではどうやって、その”金貨”を得るのだろうか?それは最初にも言ったが「交易」、つまり港間での商品の売買を行うことである。 そして商売の基本は「安く買って、高く売ること」だ。例えばAという港へ行き、安く購入できる商品を大量に買いこむ。そしてそれを高く売れるBという港へ行き、大量に売りつけてその値段差による利益を得る。これを繰り返すのだ。

最初のうちは手持ちの金貨や荷物を載せる船の関係上、それほど多くの利益を出すことができないが、小さい利益でもコツコツ繰り返すことで、やがて高額な商品を大量に取引できるようになり、そうなると得られる利益は巨大なものになるだろう。しかし交易で利益を出すには、注意しなければいけないことが2点ある。

それは「品揃えと特産品情報」そして「相場と物価の変動」についてだ。

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「安く買って高く売るのが基本」と簡単には言うが、実際にやってみると、何が安く買えて、どこなら高く売れるのかがまるで解らない。だからまずは、そのための情報収集が必要になる。各港の「交易所」では商品の相場を確認できるので、ここでこの港の品揃えと、何の商品がいくらで買えて、いくらで売れるのかを確認しメモする。

港は非常に多くあるので、いちいちこんなメモをするのは面倒に思うかもしれないが、さっきも言ったように「交易で利益を出す」のがこのゲームの基本部分であるため、面倒でもこれをやらないことには始まらないのだ。さらに特定の港には「特産品」という、なかなか他の港では売っていない商品(珊瑚や象牙など)もある。

この特産品は、大抵の場合他の港で高く売れ、また依頼や勅命で買付ける対象の商品となる事もあるため、どこの港で売っているかは必ずチェックしておくべきであろう。ちなみにこの特産品情報は、港にある酒場で客に酒を奢った場合に教えてもらえるので、そちらも利用して情報収集に励み「地の利」を得るのだ。

ちなみに前に説明した「港への投資」だが、交易所に投資を行うことで港を中立港化、同盟港化できるだけでなく、交易所で購入できる商品が増える場合があるというメリットも存在する。

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情報収集の結果、安く変える商品と、それを高く売れる港が解ったとしよう。ものによっては2倍以上の値段で売れるものもある。ならあとはその商品による交易をひたすら繰り返せば、もう永遠に金貨を稼げるのではないか?恐らく最初は、誰もがそう考えてしまっただろう。しかしそうは問屋が卸さないのだ(交易だけに)。

何故かと言うと、ある商品を大量に購入した場合、その港でのその商品の売値は徐々に上がっていき、さらにその港に設定されている「物価率」も上昇していってしまう。逆に別の港でその商品を大量に売却した場合、その港でのその商品の買値は徐々に下がっていき、さらにその港に設定されている「物価率」も下降していってしまうのだ。

つまり同じ港間で一方的な商品の売り買いを繰り返してると、買うときは高く、売るときは安くなってしまい、あっという間に利益を得られなくなってしまうのである。これを回避するには、商品を売った港からも商品を多く購入し、商品を買った港にも商品を多く売る、というようにして港の相場や物価を安定させる必要があるのだ。
この辺流石の光栄というべきか、上手くできたゲームである。

ただし商品の売買はNPCも行うため、プレイヤーが気をつけてもNPCが相場や物価を勝手に荒らしてしまう恐れもある。また物価は後で説明する「船」の購入や改造費、また船員用の食料の値段にも影響するため、定期的な相場と物価率のチェック、そして物価率の安定化は重要といえるであろう。

大海原という地の利を得ることも重要
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さてここまでで本作の基本となる「交易」については説明したが、「大航海時代」というタイトルなのに肝心な「航海」、つまり港間の移動の仕方そのものについて触れていなかったので、ここで説明しておこう。

港から船に乗り出航すると、画面は「フィールド移動モード」に切り替る。フィールド上には主に陸地と海が存在しているが、本作において地上を移動するということはない(上陸はできるが)。移動手段が「船」なので、移動できるフィールドは海に限られるのである。そしてその船による海の移動についても、本作は他のゲームとは違い非常に特殊なものになっている。

普通のゲームであればフィールド移動は、プレイヤーが方向キーを入力することによってその方向に自由に移動できるものだが本作は違う。本作でプレイヤーができるのは画面左上にある矢印を回転させて行う”進行方向の指示”のみ、つまり「船を東に向けろ!」とか「南西に舵を取れ!」という指示だけなのだ。

方向を指示すると船はその方向に向かって勝手に移動を開始するのだが、だからといって思った方向に船が動くとは限らない。海上の移動には「風の向きと強さ(画面左上から2番目の矢印)」、さらに「潮の流れと強さ(画面左一番下の矢印)」というのもがあり、風や潮の流れる方向によっては、そっちに船が流されることもあるのだ。また、風や潮の流れに合わせた方向に舵を取ると船の速度が速くなり、逆にそれに逆らうと船の速度は落ちてしまうのである。

それの何が問題なのかというと、本作には日付と時間の概念があり、思ったように船が動かない、あるいは船の速度が遅いという状態になると、目的地である港への到着日数が多くかかってしまい、日数が多くかかってしまうと船に積んである”水と食料の欠乏”という事態を招く。

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主人公の乗っている船は、筏やボートではない立派な船なので1人で運用しているわけではない、船には後述する「船員」というものが船を動かすために存在しており、航海中は1日ごとにその船員に水と食料を配布しなければならず、それがなくなっても航行しようとすると全滅という最悪の事態になってしまうのだ。

水と食料は港で得ることが可能(水は無料、食料は有料)だが、乗っている船には商品を積める最大の「積載量」というものがあり、水と食料も商品と商品と同じくその積載量に影響を与える。また乗っている船員数によって、消費する水と食料の量も変わるため、特に初期の積載量の少ない船で商品を運んで儲けを出すためには、目的の港までの距離を良く考えて、積むのはギリギリの水と食料にする必要があるのだ。

後半になり船が大型になると積載量も増えるのだが、同時に運行に必要な船員数、または戦闘に必要な船員数なども上昇する、さらにはるか遠い港への航海も増えるため、それまで以上に水と食料の消費数が増えてしまう。従って本作ではいついかなるときでも、風や潮の流れに影逆らい、無駄に航行日数を積み重ねるのは避けなければならず、ここでも海上の「地の利」を得ることが必要になると言えるであろう。

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大海原航海中の「提督、食料がなくなりやしたぜ!」
の報告は、非常に心臓に悪い。

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ちなみに本作の世界に存在する港には、既知のものと未知のものがあり、既知の港はフィールド上にも表示されているので解るのだが、未知の港はフィールド上では全くわからなくなっている。しかもそれを見つけるためには港があるマスのギリギリまで寄らないと見つからないため、未知の港探しで日数を消費するということも大いにあり得るのだ。

未知の港は、港の酒場で酔っ払いが港の緯度と経度を教えてくれるときがあるので、その情報とアイテム「六分儀」を駆使して探すのが基本なのだが、画面上に未知の港があれば発見してくれる「望遠鏡」というアイテムを購入して、実際の地図(現実のもの)を見ながら位置のアタリをつけるというのが実は手っ取り早いかもしれない(本作のマップは大雑把ではあるが、現実の世界と位置関係は似ているので)。

三國志や信長の野望でもそうだが当時の光栄ゲームをプレイする地味な利点として、その国の地理に詳しくなれる(当然時代が違うから地名も変わるのだが)というものが確実に存在する。全くの余談だが、私は仕事で関わった中国人の方に「行ったことないのに、なんでそんなに中国の地理に詳しいの?」と驚かれたことがある。

そして同様に、この「大航海時代」シリーズをプレイした人は、恐らくヨーロッパ周辺の地理に詳しくなったのではないだろうか?

*  *  *

次は「人の和」、つまり「和合団結」という視点で本作を見てみよう。 古来より、「天の時は地の利に如かず 地の利は人の和に如かず」というように、たとえチャンスを得ようとも、土地の有利さを得ようとも、人間の団結心がまず無いことにはそれらを活かすことはできないのだ。

そしてそれは本作でも同じことなのである。

人を統べる魅力的な主人公を作ろう
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人の和を産み出すために重要なこと、それは「魅力的なリーダー」の存在である。三国志でも戦国モノでも、何かを成し遂げるために世に出る人物というのは、何かしら人を惹きつける魅力というものを持っていたのだ。そして本作ではゲーム開始直後に、主人公の能力値を決めるキャラクターメイキングを行う。

これは初期の三國志や信長の野望でプレイヤーの操作する君主(大名)を決定したときに行う作業とほぼ同じであり、統率力・判断力・知力・勇気・強靭さの5つのパラメータにランダムでポイントが振られ(大体40~60代後半の数字)、それらに対し、これもランダムで降られるボーナスポイントを振り分けていくというものである。

これらのパラメータはゲーム中にまんべんなく使用されるもので、三國志や信長の野望のように「君主(大名)だからいくつかのパラメータだけ突出していればいいや」という訳には行かない。その為、どのパラメータもボーナスを振り分けて75~80くらいにはしたい(特に勇気は80にする事)。

ちなみに高い能力のキャラを作るコツは、最初にパラメータに振られる数字が高いものを狙うよりも、高いボーナスポイントが出るのを狙うことだろう。ボーナスポイントは大抵50~70あたりだが、ごく稀に100を越えるときがある(個人的な最大値は134)、100を越える数値が出れば多少パラメータの値が低かろうと、全て高い能力のキャラクターを作ることは可能なのである。

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一番最初のときにも説明したが本作はSLGとRPGが融合したような作品であり、そのRPG要素の1つとして「キャラクターの成長」というものがある。キャラクターは船に乗って航海をすることで徐々に「航海経験」というものが溜まり、同じく船で戦闘を行うことで「戦闘経験」というものが溜まる。これらはそれぞれ一定値溜まった段階でレベルが上昇し、それと同時にキャラクターのパラメータも若干だが上昇する。

であれば最初から無理に全部高いパラメータにしなくても良いのでは?という感じもするが、レベルアップ時に何のパラメータが幾つ上昇するのかが全く解らない(ランダム?)ため、望んでいる成長にならない可能性が高い。なのでやはり最初からある程度の能力値は確保しておいたほうがいいのかもしれない。

主人公1人だけで事を成すのは無理
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さて、前に説明したように、本作では何よりもまず「交易」で金貨を稼がなければいけない。しかし最初の船は小さくて大量の商品は運べないし、水や食料を積むことを考えたら運べる商品の量はもっと減ってしまう。対策として大きい船に買い換えるというのもありだが、手っ取り早い方法としてもう一隻船を買うという手もある(本作では最大5隻までの艦隊編成が可能)。

しかしもう一隻船を買ったとしても、その船を運用できる「航海士」とその下で働く「船員」がいなければ船を動かすことはできないのだ。ちなみにゲーム開始時主人公の元には、父親の下で働いていた老航海士が1人いるのだが、彼は半人前の主人公をサポートする役割を担っているため、他の船を運用することはできない。

ではどうするかというと、酒場に行って航海士と船員を仲間に誘うのである。港にある酒場には必ずではないが航海士がたむろしており、彼らを勧誘することで仲間にすることが可能なのだ(三國志での人材登用的なもの)。そして航海士が仲間になってくれれば、その航海士に船を1隻任せることができる。

しかし誘えば必ず仲間になってくれるわけではない、主人公の現在のパラメータによっては誘っても
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「人を見てものをいいな!」
などと鼻であしらわれてしまうのだ。ちなみに彼ら航海士にも、航海経験、戦闘経験、そして主人公と同じパラメータが設定されており、なかなか仲間になってくれない航海士は最初から経験値が高く設定されている場合が多い。

航海士達も主人公同様成長するので、仲間になりやすい経験の少ない航海士を勧誘して船を任せ、自分で成長させるということもできるのだが、船に乗っていれば上がる航海経験はともかく、他の船を襲って戦闘しなければ上がらない戦闘経験は、最初の頃は中々上げられないので、最初から戦闘経験の高い航海士は非常に助かる存在となるのである。

もし酒場で勧誘して航海士を仲間にできたとしても、それで安心はできない。航海士には、三國志や信長の野望に登場する配下武将のように「忠誠心」というものがあり、これが低い状態のまま船を任せてしまうと、船、そして積荷ごと突然いなくなってしまうことがあるのだ。そうならないためには、航海中に「分け前」として金貨を与え、忠誠心を上昇させるしかないのだが、その航海士の特性なのか主人公との能力差の問題なのか、中には忠誠心を上げても徐々に下がっていってしまう航海士もいるので、注意が必要である。

船員は船と目的に合わせて確保しよう
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次に「船員」についてだが、その前に「船」について説明をしよう。本作には商船向けの小型船「カラヴェル」や、同じく商戦用中型船の「ナオ」、また戦艦向け大型船の「ガレオン」「重ガレオン」などなど様々な船が登場し、プレイヤーの商業規模、あるいは目的に合わせて船を製造していくことになる。

船はその種類により商品の最大積載量や乗り込める最大船員数、さらには最大砲門数、そして基本性能(推進力や旋回力)が変わるのだが、基本性能は、同じ種類の船であってもマストの本数や帆の形などによっても変化する。これらは船を造船所にて購入(造船)する際に、最大積載量なども含め目的に合わせたカスタムが可能になっている。(船は中古を安く買うこともできるが、中古はカスタムが不可能なので不便)

そして船を用意してから必要になってくるのが「船員」だ。まず船にはそれぞれ最低限運用に必要な船員数が決まっていて、大型になるほど必要な船員数は多くなる。その船を商業のみに使用するのであれば、用意する船員数もその最低人数で済ませられるのだが、戦闘を行う場合はそうは行かない。

戦闘を行う場合、まず船の砲門数と同じ数だけの船員がいないと砲撃効果が下がる。さらに接近戦になった場合は、ほとんど船員数=戦闘力になるのでできるだけ多くの船員が必要になる。ところが前に説明したように、船員数が増えれば消費する水や食料も比例して増えてしまう。何百人もの船員を抱えていると、どれだけ水や食料を買い込んでも一瞬でなくなってしまうのだ。

従って、船員は現時点でのプレイヤーの目的と情況に合わせて、臨機応変に確保する必要があるわけだ。

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そして肝心な船員の確保方法だが、それは航海士のときと同じく港にある酒場にまず行き、資金を決定して募集をかけるのである。このときの資金が多いほど、一度に得られる船員数は上昇する。ちなみに募集した船員、あるいは現在仲間になっている船員をどの船に何人振り分けるかの設定も酒場で行うことができる。

ちなみに船員には航海士の「忠誠心」のようなパラメータは存在しないが、変わりに船員全体のコンディションという数値があり、新しく船員を増やした直後や、水や食料が欠乏した場合などはこのコンディション値が下がり、艦隊運行に多少だが支障が出てしまう。これは水や食料の1日の割り当て量を増やしてやることで回復する(欠乏している場合はそうも行かないだろうが)。


主人公の抱く大きな夢は、主人公1人だけでは叶える事はできない。共に旅し共に戦う航海士、そして船員との「人の和」、つまり「和合団結」があって初めてその大きな夢に近付くことができるのである。

*  *  *

ここまでで、「大航海時代」という私にとって馴染みの無い作品を、「天の時、地の利、人の和」という戦国・三国志モノでは基本的で馴染み深い視点で見てみようという試みを行ってみたのだが、まだ本作の大きな要素である「戦闘」について殆ど説明はできなかった。

ということで最後に艦隊同士での戦闘にについての説明とを行いたい思う。

野郎ども!戦闘開始だ!!
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フィールド上にて周辺にいる他の船に戦闘をしかける(あるいは他の船から戦闘をしかけられる)と、画面が戦闘モードに切り替る。「戦闘モード」は、「大戦略シリーズ」などを遊んでいる人(あるいは昔のボードゲームのSLGをやっていた人)には馴染みの深い、六角形のマス(HEX)が並んだ画面になっており、ここに自艦隊と敵艦隊合わせて最大10隻の船が配置され戦闘開始となる。

戦闘はターン制で、フィールド上で攻撃を仕掛けた側が先制できる(その為、フィールド画面で敵に狙われて逃げ切れないと思ったら、自分から攻撃を仕掛けたほうが有利になる)。それぞれのターン中には、船の番号順(画面左の上からの並び順)に行動していく。戦闘で使用できる主なコマンドは、移動、砲撃、斬りみで、他には自分や敵の艦隊情報を知るコマンドなどもある。

移動では船をHEX上で動かすことができるが、あくまで操作するのは船であるため急激な方向転換やバックは当然不可能で、移動できるのは船の向いている正面と斜め前の3方向のみ、移動できる距離は船の性能や風向きによって変化する(ちなみに本作には「ZOC(Zone of Control)」が存在し、敵の船と隣接しているHEXは移動力が下がるようになっている)。

砲撃と斬込みは戦闘指示コマンドで、砲撃は船の左右側面数マス内(搭載する砲の種類により変わる)のどこか、斬込みは隣接するマスのどこかに対して攻撃ができる。砲撃は船の耐久と船員を減らすことができ、斬込みは攻撃した船の船員のみを減らせるが同時に攻撃した側の船員にも損害は出てしまう。

そして船の船員数か耐久値が0になるとその船は撃沈扱いとなり、それが旗艦だった場合はほかの船が残っていてもその時点で勝敗が決定する(自分の旗艦が撃沈された場合は、一発でゲームオーバー)。

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戦闘に勝利すると名声が得られるだけでなく、その船が運んでいた金貨やアイテムを奪うこともできる。戦闘に自信があるプレイヤーなら、ちまちま交易を繰り返すよりも戦闘を繰り返したほうが確実に儲かるし、名声も多く稼ぐことが可能だ。ただし、こちらも被害を受けるのは当然ながら、敵国の船を沈めすぎると、その国の首都や同盟港に入った途端に逮捕されたり、その国の艦隊から付け狙われるようにもなるため、なかなか厳しい。

ちなみにゲームクリアのためには、何度かは必ず戦闘しなければいけない為、来るべき時に備えてゆっくりでも戦闘に向けての準備はしていたほうがいい。ゲーム開始直後~中盤に購入できる船では、正直敵の大型船には勝てないので、ガレオンか重ガレオンで艦隊を組むのがいいだろう。

そしてガレオン(重ガレオン)にありったけの砲門を設置し、その砲門数以上の船員を乗せる。さらに港でアイテムを売っているギルドで、「彫像」や「護符」を購入し戦闘力を上げることも重要となる。またその船に乗せる主人公や航海士の戦闘経験、そして「統率」や「強さ」のパラメータも影響するので、これらを踏まえた編成と準備を目指すのだ。

十分な備えさえしていれば、「戦闘は始める前に決着している」ものなのだから。


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さて、だらだらと長くなってしまったがどうじゃったかの?
最初に言ったように、わしは当時この作品に関してあまり興味を持てなかったんじゃ。じゃがこの作品の根強いファンがいることも知っておってのう。いったい何にそんな嵌る要素があるんじゃろ?と不思議に思っておったんじゃが、実際に遊んでみるとファンが嵌るというその”面白さ”はかなり実感できた気がするのう。

作品を良く知らないと、ただ荷物を買って船で運んで売るという行為の繰り返しにしか思えなかったりするんじゃが、実際はそれだけではなく各港を回ってしっかり相場を調査し、特産品やお買い得商品のチェックを行う。また場合によっては自分で相場や物価をコントロールしたり、その港を同盟港化し値切ってさらに商品を安く買うなど、作品の根底である「安く買って高く売る」ということを突き詰める楽しさがあるんじゃ。

それに、まだ見ぬ港や新しい特産品を開拓するため、行ったことの無い大海原に旅立つ前というのはなんとも言えぬドキドキ感があるんじゃ。説明し忘れていたんでここで説明しておくが、拠点であるヨーロッパ方面から離れてアフリカやアジア方面に向かうと、
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暴風雨で船がぶっ壊されたり、風が無くなって船が動かなくなったり、地域によっては突然船が消失してしまうなどのアクシデントもあるんでの、拠点から離れて外洋に行くときは本当に怖いんじゃな。

しかし、それらの恐怖を乗り越えた長い航海の果てに、船員からの「提督!港が見えやしたぜ!」という報告を聞けたときは、一種の快感を感じてしまうほどじゃ。ちなみにアジア方面にいくとちゃんと日本もあっての、長崎港で交易が可能なんじゃ。そこまでの道のりは楽ではないが、日本人としても本作を遊ぶなら一度は言っておきたいところのう。

またゲームシステムも、三國志や信長の野望などと違う感じに最初は戸惑いはするんじゃが、今回「天の時、地の利、人の和」という視点で説明できたとおり、本作の基礎となっているに部分は三國志や信長の野望と大きく通じるところがあるんでの、そこはやはり同じ光栄作品、ワシもやり始めればあっという間に苦手意識や戸惑いは無くなったのう。本当に、もっと当時から遊んでおけばよかったと、非常に後悔したわいw

つまり「大後悔時代」じゃな!(激寒

さて最後になるが、本作はゲームクリアの目的が決まっておるからエンディングも1つしかないんじゃが、そこへ辿り着くためのルートにはかなり自由度があると言っていいじゃろう。ヨーロッパ方面を中心に貿易と最低限の戦闘のみで行くのもよし、もっと外洋に出て世界中の珍しい特産品や、どこかに眠っているお宝を探すことをメインにしてもいい。あるいは交易なんて最低限で、ひたすら他国の船を襲って海賊行為で成り上がるなんてこともできるんじゃ。

この自由度の高さは非常に評価するが、どうやってもゲームクリアの為に最低回数の戦闘は行わなければいけないというのは、ちょっと残念じゃったのう。何も解らないまま交易をしていたら、いきなり勅命で「敵の艦隊を沈めて来い」と言われ、それを達成できないと先に進めないというのはさすがに厳しかったわい。

とはいえ、やはり遊んでみる価値は大いにある作品であることは間違いないんでの、機会があれば皆にも是非遊んでみてほしいものじゃな。





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